XPath 構文
XML Path 言語 (Xpath) 式では、URL で使用されているようなパス表記法を XML ドキュメントの各部のアドレス指定に使用します。 XPath 式は評価され、ノードセット型、ブール型、数値型または文字列型のオブジェクトが生成されます。 たとえば、式 book/author
は、<book>
要素に含まれる <author>
要素のノードセットを、ソース XML ドキュメント内にそのような要素が宣言されている場合に返します。 さらに、XPath 式には、述語 (フィルター式) や関数呼び出しを含めることができます。 たとえば、式 book[@type="Fiction"]
は、type
属性が "Fiction"
に設定されている <book>
要素を指します。
次の表は URL 式と XPath 式の間で類似した機能の概要を示すものです。
URL | XPath 式 |
---|---|
階層はファイル システム内のフォルダーとファイルで構成されます。 |
階層は XML ドキュメント内の要素とその他のノードで構成されます。 |
各レベルのファイルは一意の名前を持ちます。 URL は常に単一のファイルを識別します。 |
各レベルの要素名は一意でない場合があります。 XPath 式はすべての一致する要素の集合を識別します。 |
"現在のフォルダー" と呼ばれる特定のフォルダーに対して相対で評価されます。 |
式の "コンテキスト" と呼ばれる特定のノードに対して相対で評価されます。 |
このセクションでは、XPath 式の構文について説明します。以下の項目が含まれます。
このセクションのトピックでは XPath 構文のサンプル XML ファイル (inventory.xml) が使用されています。
XPath は名前空間とデータ型もサポートしています。 マッチング演算で特定の名前空間プレフィックスをチェックできるように、式には名前空間プレフィックスを含めることができます。