ADO.NET Entity Data Model ツール
Entity Data Model ツールは、Entity Framework アプリケーションを容易に構築できるように設計されています。 Entity Data Model ツールを使用すると、既存のデータベースから概念モデルを作成し、それをグラフィックで視覚的に表現したり、編集したりできます。 また、グラフィカルな概念モデルを作成し、そのモデルをサポートするデータベースを生成することもできます。 いずれの場合も、基になるデータベースの変更時には、モデルを自動的に更新できるだけではなく、アプリケーションのオブジェクトレイヤー コードも自動生成できます。 データベースの生成とオブジェクトレイヤー コードの生成はカスタマイズ可能です。
Entity Data Model ツールを構成する個別のツールは次のとおりです。
ADO.NET Entity Data Model デザイナー (エンティティ デザイナー) では、エンティティ、アソシエーション、マッピング、および継承関係を視覚的に作成および変更できます。 エンティティ デザイナーは、C# または Visual Basic によるオブジェクトレイヤー コードを生成することもできます。
Entity Data Model ウィザードでは、既存のデータベースから概念モデルを生成し、データベース接続情報をアプリケーションに追加できます。
データベース生成ウィザードでは、最初に概念モデルを作成し、次にモデルをサポートするデータベースを作成します。
モデルの更新ウィザードでは、基になるデータベースに対して変更が行われた場合に、概念モデル、ストレージ モデル、およびマッピングを更新できます。
注 : Visual Studio 2010 以降では、Entity Data Model ツールは、SQL Server 2000 をサポートしません。
ツールは、概念モデル、ストレージ モデル、およびこれらの間のマッピングの情報を含んだ .edmx ファイルを生成または変更します。 詳細については、「.edmx ファイルの概要 (Entity Framework)」を参照してください。
EDM を使用してアプリケーションを構築するための EdmGen.exe ツールというコマンド ライン ツールも用意されています。 このツールでは、概念モデルの生成、既存のモデルの検証、概念モデルに基づくオブジェクト クラスを含むソース コード ファイルの生成、およびモデルによって生成されるビューを含むソース コード ファイルの生成を行うことができます。 このコマンド ライン ツールの詳細については、「EDM Generator (EdmGen.exe)」を参照してください。
このセクションの内容
- Entity Data Model ウィザード
Entity Data Model ウィザードとそのコンポーネントの概要について説明します。
- ADO.NET Entity Data Model デザイナー
ADO.NET Entity Data Model デザイナーとそのコンポーネントの概要について説明します。
- モデルの更新ウィザード (Entity Data Model ツール)
モデルの更新ウィザードの概要について説明します。
- データベース生成ウィザード (Entity Data Model ツール)
データベース生成ウィザードの概要について説明します。
- Entity Data Model ツールのシナリオ
共通のアプリケーション シナリオで ADO.NET Entity Data Model デザイナーの使用方法を説明するチュートリアルのトピックが含まれます。
- Entity Data Model ツールのタスク
Entity Data Model ツールで一般的なタスクを実行する方法について説明します。
- Entity Framework の高度な機能の実装
Entity Framework の高度な機能を実装する場合に必要な背景情報と詳しい手順を説明します。
- Entity Data Model ツールの拡張
Entity Data Model ツールの機能拡張について説明します。
参照
その他のリソース
ADO.NET Entity Framework
Entity Data Model
ビルド日: 2011-04-18