カスタム バインディング強制
このサンプルでは、強制コードを書き込むことにより、構成ファイルや生成された Windows Communication Foundation (WCF) クライアントを使用せずにカスタム バインディングを定義して使用する方法を示します。このサンプルでは、HTTP トランスポートと信頼できるセッション チャネルによって提供される機能を組み合わせて、HTTP ベースの信頼できるバインディングを作成します。このサンプルは、電卓サービスを実装する「入門サンプル」に基づいています。
メモ : |
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このサンプルのセットアップ手順とビルド手順については、このトピックの最後を参照してください。 |
カスタム バインディングはクライアントとサービスの両方で作成されます。カスタム バインディングは、次のように 2 つのバインディング要素 (信頼できるセッションと HTTP) が含まれます。
ReliableSessionBindingElement reliableSession = new ReliableSessionBindingElement();
reliableSession.Ordered = true;
HttpTransportBindingElement httpTransport = new HttpTransportBindingElement();
httpTransport.AuthenticationScheme = System.Net.AuthenticationSchemes.Anonymous;
httpTransport.HostNameComparisonMode = HostNameComparisonMode.StrongWildcard;
CustomBinding binding = new CustomBinding(reliableSession, httpTransport);
サービスでは、次のようにエンドポイントを ServiceHost に追加することによってバインディングを使用します。
serviceHost.AddServiceEndpoint(typeof(ICalculator), binding, "");
クライアントでは、バインドは次のように ChannelFactory によって使用され、サービスにチャネルが作成されます。
EndpointAddress address = new EndpointAddress("https://localhost:8000/servicemodelsamples/service");
ChannelFactory<ICalculator> channelFactory = new ChannelFactory<ICalculator>(binding, address);
ICalculator channel = channelFactory.CreateChannel();
その後、このチャネルは次のようにサービスとのやり取りに使用されます。
// Call the Add service operation.
double value1 = 100.00D;
double value2 = 15.99D;
double result = channel.Add(value1, value2);
Console.WriteLine("Add({0},{1}) = {2}", value1, value2, result);
このサンプルを実行する場合は、操作要求および応答はクライアントのコンソール ウィンドウに表示されます。クライアントをシャットダウンするには、クライアント ウィンドウで Enter キーを押します。
Add(100,15.99) = 115.99
Subtract(145,76.54) = 68.46
Multiply(9,81.25) = 731.25
Divide(22,7) = 3.14285714285714
Press <ENTER> to terminate client.
サンプルを設定、ビルド、および実行するには
「Windows Communication Foundation サンプルの 1 回限りのセットアップの手順」が実行済みであることを確認します。
ソリューションの C# 版または Visual Basic .NET 版をビルドするには、「Windows Communication Foundation サンプルのビルド」の手順に従います。
単一コンピュータ構成か複数コンピュータ構成かに応じて、「Windows Communication Foundation サンプルの実行」の手順に従います。
関連項目
その他の技術情報
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