チュートリアル入門
このセクションの各トピックで、Windows Communication Foundation (WCF) のプログラミング方法について簡単に説明します。これらは、このトピックに記載されているリストの順番どおりに完了するように設計されています。このチュートリアルを通じて WCF サービスおよびクライアント アプリケーションの作成に必要な手順について理解することができます。サービスとは、1 つ以上のエンドポイントを公開する構造体です。各エンドポイントは、1 つ以上のサービス操作を公開します。サービスのエンドポイントは、サービスの場所を示すアドレス、クライアントがサービスと通信する必要のある情報を格納するバインディング、およびサービスがクライアントに提供する機能を定義するコントラクトを指定します**。
このチュートリアルの一連のトピックを終了すると、サービスを実行し、クライアントからそのサービスの操作を呼び出すことができるようになります。最初の 3 つのトピックでは、コントラクトでサービスを定義する方法、サービスを実装する方法、およびサービスをコードで構成し、サービスをホストして実行する方法について説明します。作成するサービスは自己ホスト型であり、クライアントとサービスが同じコンピュータ上で実行されます。サービスは、構成ではなくコードを使用して構成します。インターネット インフォメーション サービス (IIS) で、サービスをホストすることもできます。この方法詳細については、 、「方法 : IIS で WCF サービスをホストする」を参照してください。サービスは、構成ファイル内でも構成できます。構成ファイルの使用詳細については、 、「構成ファイルを使用してサービスを構成する方法」を参照してください。
次の 3 つのトピックでは、クライアント プロキシを作成する方法、クライアント アプリケーションを構成する方法、およびサービスの機能にアクセスできるクライアントを作成し、使用する方法について説明します。サービスは、クライアント アプリケーションがアクセスできるメタデータを公開します。クライアント アプリケーションでは、そのメタデータにアクセスして、サービス操作と通信するために必要な構造体を定義します。WCF に用意されている ServiceModel Metadata Utility Tool (Svcutil.exe) は、公開されたメタデータにアクセスし、それを使用してサービスのクライアント アプリケーションを構築および構成する処理を自動化します。
このセクションのすべてのトピックでは、開発環境として Visual Studio 2008 を使用することを前提としています。他の開発環境を使用する場合は、Visual Studio に固有の指示については無視してください。
メモ : |
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Windows Vista を実行している場合は、[スタート] メニューの [Microsoft Visual Studio 2008] を右クリックし、[管理者として実行] をクリックして Visual Studio を起動する必要があります。Visual Studio 2008 を管理者として常に起動するには、ショートカットを作成して右クリックし、プロパティをクリックします。次に、[互換性] タブをクリックし、[管理者としてこのプログラムを実行する] チェックボックスをオンにします。このショートカットで Visual Studio 2008 を起動すると、常に管理者として実行されます。 |
ハード ディスクにダウンロードして実行できるサンプル アプリケーションについては、「Windows Communication Foundation Samples」のトピックを参照してください。このトピックでは特に、「Getting Started Sample」を参照してください。
サービスとクライアントを作成する方法の詳細については、「基本的な WCF プログラミング」を参照してください。
このセクションの内容
- 方法 : Windows Communication Foundation サービス コントラクトを定義する
ユーザー定義のインターフェイスを使用して、WCF コントラクトを作成する方法について説明します。コントラクトは、サービスが外部に提供する機能を定義し、サービスを利用する可能性のある外部ユーザーに対して、サービスと通信する方法を示します。
- 方法 : Windows Communication Foundation サービス コントラクトを実装する
サービス コントラクトを実装する方法について説明します。コントラクトを作成したら、そのコントラクトを定義するインターフェイスから継承したクラスに、サービスが提供する機能を実装する必要があります。
- 方法 : 基本的な Windows Communication Foundation サービスをホストおよび実行する
サービスのエンドポイントをコードで構成する方法と、コンソール アプリケーションの内部でサービスをホストし、サービスを開始する方法について説明します。サービスをアクティブにするには、サービスをランタイム環境内で構成してホストする必要があります。この環境によってサービスが作成され、サービスのコンテキストと有効期間が制御されます。
- 方法 : Windows Communication Foundation クライアントを作成する
WCF サービスから WCF クライアントを作成するために使用するメタデータを取得する方法について説明します。この処理では、WCF によって提供される ServiceModel Metadata Utility Tool (Svcutil.exe) を使用します。
- 方法 : 基本的な Windows Communication Foundation クライアントを構成する
ServiceModel Metadata Utility Tool (Svcutil.exe) を使用して作成された基本的なクライアントの構成方法について説明します。クライアントを構成するには、クライアントがサービスにアクセスするために使用するエンドポイントを指定する必要があります。
- 方法 : Windows Communication Foundation クライアントを使用する
ServiceModel Metadata Utility Tool (Svcutil.exe) によって生成された WCF クライアント プロキシを使用して、サービスが提供する機能を呼び出す方法について説明します。
リファレンス
関連項目
Windows Communication Foundation Samples
関連項目
概念
ドキュメントのガイド
Windows Communication Foundation とは