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管理の概要

.NET Framework には、ASP.NET が使用するホストや Microsoft Internet Explorer が使用するホストなど、いくつか一般的な事例をサポートするランタイム ホストを同梱しています。.NET Framework SDK には、カスタム ランタイム ホストを記述するために使用できるアンマネージ API も用意されています。たとえば、複数のユーザーが同時にコードを実行できるアプリケーション サーバー製品用、カスタム ランタイム ホストを作成するとします。このカスタム ランタイム ホストにより、アプリケーション サーバーの顧客は、スケーラビリティの向上、共通型システム、複数言語のサポート、自動メモリ管理などの利点を持つマネージ コードを記述できるようになります。デバッガなどの専用ツールがランタイム ホストとして動作する場合、これらのツールは、そのプロセス内で実行されているアプリケーション ドメインのリストなどの情報にアクセスできます。

ほとんどのランタイム ホストは、アンマネージ コードとマネージ コードの両方から構成されています。アンマネージ管理コードは、プロセスの起動時に、ランタイムをプロセスに読み込みます。ランタイムがプロセスに読み込まれると、パフォーマンスを向上させるために、制御を管理コードのマネージ部分に移すことができます。ホストのユーザー コードと対話する部分をマネージ コードに実装すると、管理コードからユーザー コードへの呼び出しがマネージ環境で行われるため、パフォーマンスが向上します。ホスト全体をアンマネージ コードで作成すると、管理コードとユーザー コードが対話するたびに、アンマネージ コードからマネージ コードに遷移する必要が生じます。

アンマネージ管理コードは、共通言語ランタイムを構成したり、共通言語ランタイムをプロセスに読み込んだり、プログラムをマネージ コードに遷移するために使用します。管理コードのマネージ部分は、ユーザー コードが実行されるアプリケーション ドメインを作成し、このアプリケーション ドメインにユーザーの要求をディスパッチします。

参照

共通言語ランタイムの管理 | アプリケーション ドメイン