動的アセンブリの出力
ここでは、System.Reflection.Emit 名前空間のマネージ型について説明します。これらのマネージ型により、コンパイラまたはツールはメタデータや Microsoft Intermediate Language (MSIL) を実行時に出力できます。また、ポータブル実行可能 (PE) ファイルをディスク上に生成することもできます。この名前空間を使用する主な機能は、スクリプト エンジンとコンパイラです。ここでは、リフレクション出力と呼ばれる System.Reflection.Emit 名前空間の機能について説明します。
リフレクション出力で提供されるサービスを次に示します。
- 実行時にアセンブリを定義し、次に、アセンブリを実行するか、またはアセンブリをディスクに保存します。
- 実行時に新しいアセンブリのモジュールを定義し、次に、モジュールを実行するか、またはモジュールをディスクに保存します。
- 実行時に型を定義し、これらの型のインスタンスを作成して、型のメソッドを呼び出します。
- デバッガまたはコード プロファイラなどのツールで使用できる、定義されたモジュールのシンボリック情報を定義します。
Metadata API の仕様と Assembly Manifest の仕様で説明されているメタデータ出力インターフェイスは、メタデータを定義するために、代わりとして使用できる一連のアンマネージ API を提供します。Metadata API の仕様と Assembly Manifest の仕様は、%systemroot%\Microsoft Visual Studio .NET 2003\SDK\v1.1\Tool Developers Guide\docs ディレクトリに格納されています。リフレクション出力は、それらのメタデータ出力インターフェイスよりも強力なセマンティック エラーのチェック機能、より高水準なメタデータの抽象化クラスを提供します。
このセクションの内容
- リフレクション出力の抽象化クラス
リフレクション出力の各抽象化クラスについて説明します。 - リフレクション出力のシナリオ
リフレクション出力でサポートされているコア シナリオとアプリケーション シナリオについて説明します。 - リフレクション出力のセキュリティ関連事項
リフレクション出力を使用した動的アセンブリの作成時のセキュリティ関連事項について説明します。 - リフレクション出力の使用
リフレクション出力を使用して実行できる基本的なタスクについて説明します。 - リフレクション出力の参照情報
リフレクション出力に関するその他の資料を示します。
関連項目
- アセンブリ
.NET Framework のアセンブリの概要を説明します。 - System.Reflection.Emit
System.Reflection.Emit 名前空間のクラスに関する参照情報を示します。