Web フォームページからユーザーコントロールへの変換

[アーティクル]
03/28/2008

ある Web フォームページが開発済みで、アプリケーションを通じてその機能にアクセスする場合は、ファイルを少し修正するだけで、そのページをユーザーコントロールに変更できます。<html>、<body>、<form> の各要素はユーザーコントロールに含まれないので、コントロールを含む Web フォームページにこれらの要素を含める必要があります。

**警告 **分離コードクラス内でユーザーコントロールを開発している場合は、Page クラスではなく、UserControl クラスを拡張する必要があります。詳細については、「分離コードファイル内でのユーザーコントロールの開発」を参照してください。

Web フォームページをユーザーコントロールに変換するには

ページから <html>、<body>、<form> の各要素をすべて削除します。次の例は、この変換を示しています。

最初の Web フォームページ

<html>
<script language="VB" runat=server>
Sub EnterBtn_Click(Sender as Object, E as EventArgs)
   Label1.Text = "Hi " & Name.Text & " welcome to ASP.NET!"
End Sub
</script>
<body>
<h3>Web Forms Page</h3>
<form>
    Enter Name: <asp:textbox id="Name" runat=server/>
    <asp:button Text="Enter" OnClick="EnterBtn_Click"
         runat=server/>
<br><br>
<asp:label id="Label1" runat=server/>
</form>
</body>
</html>

[C#]
<html>
<script language="C#" runat=server>
void EnterBtn_Click(Object Sender, EventArgs E){
   Label1.Text = "Hi " + Name.Text + " welcome to ASP.NET!";
}
</script>
<body>
<h3>Web Forms Page</h3>
<form>
    Enter Name: <asp:textbox id="Name" runat=server/>
        <asp:button Text="Enter" OnClick="EnterBtn_Click"
            runat=server/>
    <br><br>
    <asp:label id="Label1" runat=server/>
</form>
</body>
</html>

変換後のユーザーコントロール

<h3> <u>User Control</u> </h3>
<script language="VB" runat=server>
Sub EnterBtn_Click(Sender as Object, E as EventArgs)
    Label1.Text = "Hi " & Name.Text & " welcome to ASP.NET!"
End Sub
</script>
    Enter Name: <asp:textbox id="Name" runat=server/>
    <asp:button Text="Enter" OnClick="EnterBtn_Click"
        runat=server/>
    <br><br>
    <asp:label id="Label1" runat=server/>

[C#]
<h3>User Control</h3>
<script language="C#" runat=server>
void EnterBtn_Click(Object Sender, EventArgs E){
    Label1.Text = "Hi " + Name.Text + " welcome to ASP.NET!";
}
</script>
    Enter Name: <asp:textbox id="Name" runat=server/>
    <asp:button Text="Enter" OnClick="EnterBtn_Click"
        runat=server/>
    <br><br>
    <asp:label id="Label1" runat=server/>

Web フォームページ内に @ Page ディレクティブがある場合は、それを @ Control ディレクティブに変更します。

メモパーサーエラーを回避するために、ページをユーザーコントロールに変換するときに、@ Page ディレクティブによってサポートされる属性のうち、@ Control ディレクティブによってサポートされない属性があればそれらを削除します。詳細については、「ディレクティブ構文」を参照してください。
className 属性を @ Control ディレクティブの中に含めます。これにより、このユーザーコントロールをページまたはほかのサーバーコントロールにプログラムによって追加するときに、ユーザーコントロールの型を厳密に指定できます。
コントロールに用途を示すファイル名を割り当て、ファイル名拡張子を .aspx から .ascx に変更します。

参照

Web フォームユーザーコントロール | Web フォームページへのユーザーコントロールの取り込み | ユーザーコントロールの作成 | Windows フォームページのサーバーイベント処理|ユーザーコントロールイベントの処理

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