XmlValidatingReader による XML の検証

[アーティクル]
03/28/2008

XmlValidatingReader は、W3C によって定義される妥当性制約を実装し、DTD、XDR スキーマ、XML スキーマによる検証サービスを提供します。検証プロパティである XmlValidatingReader.ValidationType は、適切な検証のタイプに設定します。このプロパティを None に設定すると、W3C に準拠した非検証パーサーが作成されます。既定では、XmlValidatingReader.ValidationType プロパティが Auto に設定されます。

XmlValidatingReader は、入力として XmlTextReader をとります。また、データ型指定された XML のサポートも提供されます。これは、DTD に定義された属性の型と、XDR スキーマまたは XML スキーマ (XSD) に定義された属性および要素の型に適用されます。さらに、XDR スキーマの <dt:dt> および XML スキーマの <xsi:type> 属性によって定義されたインスタンスレベルの型情報にも適用されます。データ型情報の検証は、XDR スキーマ、XML スキーマ、または DTD に対する解析の実行中に行われます。外部 DTD またはスキーマを読み込む必要がある場合は、XmlValidatingReader.XmlResolver プロパティで指定されたリゾルバクラスを使用して外部リソースが特定されます。

XmlValidatingReader には、オブジェクトのデータ型を調べるための XmlValidatingReader.ReadTypedValue というメソッドも用意されています。XmlValidatingReader.ReadTypedValue は、単純型の要素または属性のコンテンツを、対応する .NET Framework タイプのオブジェクトとして返します。単純型の要素または属性とは、文字列や整数のような単純型としてスキーマに宣言されている要素または属性です。

XmlValidatingReader、検証の実行、スキーマと共に XmlValidatingReader を使用する方法の詳細については、「XmlValidatingReader を使用した XML の検証」を参照してください。外部 DTD およびスキーマの読み込みと XmlResolver によるエンティティの展開の詳細については、「XmlResolver を使用したリソースの解決」を参照してください。

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