OverflowException クラス
checked コンテキストで、算術演算、キャスト演算、または変換演算の結果オーバーフローが発生した場合にスローされる例外。
この型のすべてのメンバの一覧については、OverflowException メンバ を参照してください。
System.Object
System.Exception
System.SystemException
System.ArithmeticException
System.OverflowException
<Serializable>
Public Class OverflowException Inherits ArithmeticException
[C#]
[Serializable]
public class OverflowException : ArithmeticException
[C++]
[Serializable]
public __gc class OverflowException : public ArithmeticException
[JScript]
public
Serializable
class OverflowException extends ArithmeticException
スレッドセーフ
この型の public static (Visual Basicでは Shared) のすべてのメンバは、マルチスレッド操作で安全に使用できます。インスタンスのメンバの場合は、スレッドセーフであるとは限りません。
解説
オーバーフローを検出する言語の場合、 OverflowException 例外としてスローされます。たとえば C# では、checked キーワードを使用して、オーバーフロー状態を検出します。 OverflowException 例外は、checked コンテキストだけで発生します。
OverflowException をスローする MSIL (Microsoft Intermediate Language) 命令を次に示します。
- add.ovf.<signed>
- conv.ovf.<to type>
- conv.ovf.<to type>.un
- mul.ovf.<type>
- sub.ovf.<type>
- newarr
整数型または小数型の算術演算や変換による結果が、演算後の型の範囲外である場合、次の事態が発生します。
- checked コンテキストでは、演算が定数式である場合はコンパイル エラーが発生します。それ以外の場合は、実行時に演算が行われると OverflowException がスローされます。
- unchecked コンテキストでは、演算後の型の範囲外である上位ビットがすべて破棄され、結果値が切り捨てられます。
OverflowException は、値 0x80131516 を保持する HRESULT COR_E_OVERFLOW を使用します。
OverflowException のインスタンスの初期プロパティ値の一覧については、 OverflowException コンストラクタのトピックを参照してください。
必要条件
名前空間: System
プラットフォーム: Windows 98, Windows NT 4.0, Windows Millennium Edition, Windows 2000, Windows XP Home Edition, Windows XP Professional, Windows Server 2003 ファミリ, .NET Compact Framework - Windows CE .NET
アセンブリ: Mscorlib (Mscorlib.dll 内)