HTTP
.NET Framework では、HttpWebRequest クラスと HttpWebResponse クラスによって、インターネットのトラフィックの大部分で使用される HTTP プロトコルが包括的にサポートされます。WebRequest と WebResponse から派生したこれらのクラスは、静的メソッド WebRequest.Create が "http" または "https" で始まる URI を検出すると既定で返されます。ほとんどの場合、WebRequest クラスと WebResponse クラスには要求を出すために必要なすべての要素が用意されていますが、プロパティとして公開される HTTP 固有の機能にアクセスする必要があるときは、これらのクラスを HttpWebRequest または HttpWebResponse に型キャストできます。
HttpWebRequest と HttpWebResponse は、標準の HTTP 要求 - 応答トランザクションをカプセル化し、共通の HTTP ヘッダーへのアクセスを提供します。これらのクラスは、パイプライン処理、チャンク処理、認証、事前認証、暗号化、プロキシ サポート、サーバー証明書の検証、接続管理など、ほとんどの HTTP 1.1 機能もサポートします。カスタム ヘッダー、およびプロパティを通じて用意されていないヘッダーは、Headers プロパティに格納して、Headers プロパティを通じてアクセスできます。
HttpWebRequest は WebRequest によって使用される既定のクラスです。WebRequest.Create メソッドに URI を渡す前にこのクラスを登録する必要はありません。
AllowAutoRedirect プロパティを true (既定値) に設定することで、アプリケーションを HTTP リダイレクトに自動的に従わせることができます。アプリケーションは要求をリダイレクトし、要求に応答する実際の Web リソースは、HttpWebResponse の ResponseURI プロパティに格納されます。AllowAutoRedirect を false に設定する場合、アプリケーションはリダイレクトを HTTP プロトコル エラーとして処理できる必要があります。
アプリケーションは、Status を WebExceptionStatus.ProtocolError に設定して WebException をキャッチすることによって、HTTP プロトコル エラーを受信します。Response プロパティは、サーバーによって送信された WebResponse を格納し、検出された実際の HTTP エラーを示します。