開発者向けの .NET Framework のインストール
.NET は、Windows 上で実行されている多数のアプリケーションに不可欠な部分であり、それらのアプリケーションが稼働するための共通の機能を提供します。 .NET Framework は、視覚的に美しいユーザー エクスペリエンスと、シームレスでありながらもセキュリティで保護された通信機能を備えたアプリケーションを構築するための包括的で一貫性のあるプログラミング モデルを開発者に提供します。
Note
この記事は、独自のシステムに .NET Framework をインストールする開発者や自分のアプリケーションで .NET Framework をインストールする開発者のために作成されています。 .NET Framework のインストールに関心があるユーザーは、個別の記事をご覧ください。Windows 10 と Windows Server 2016 に .NET Framework をインストールする方法など、特定のオペレーティング システムに .NET Framework をインストールする方法を紹介しています。
この記事では、.NET Framework 4.5 から .NET Framework 4.8.1 までのすべての .NET Framework バージョンをご利用のコンピューターにインストールするためのリンクを示します。 開発者の場合、これらのリンクを使用して、.NET Framework をダウンロードし、アプリと共に .NET Framework を再配布することもできます。 アプリと一緒に .NET Framework のバージョンを配置する方法の詳細については、「.NET Framework 配置ガイド (開発者向け)」をご覧ください。
重要
SHA1 アルゴリズムを使用する証明書を使用した以前にデジタル署名済みの .NET Framework コンテンツは、業界標準の進化に対応するため廃止される予定です。
次のバージョンの .NET Framework は 2022 年 4 月 26 日にサポートが終了します: 4.5.2、4.6、および 4.6.1。 この日以降、これらのバージョンのセキュリティ修正、更新プログラム、およびテクニカル サポートは提供されなくなります。
.NET Framework 4.5.2、4.6、または 4.6.1 を使用している場合は、更新プログラムとテクニカル サポートを継続して受けるために、2022 年 4 月 26 日より前に、展開済みのランライムを .NET Framework 4.6.2 など、より新しいバージョンに更新してください。
更新された SHA2 署名付きインストーラーは、.NET Framework 3.5 SP1、および 4.6.2 から 4.8 までで使用できるようになります。 詳細については、SHA1 の提供終了計画に関する記事、.NET 4.5.2、4.6、および 4.6.1 ライフサイクルの更新に関するブログ記事、および FAQ を参照してください。
重要
.NET Framework 4 以降の .NET Framework のバージョンはすべてインプレース更新で、システム上に存在できるのはいずれか 1 つの 4.x バージョンのみです。 さらに、一部のバージョンの Windows オペレーティング システムには、特定のバージョンの .NET Framework がプレインストールされています。 これは、次のことを意味します。
- コンピューターに新しい 4.x バージョンが既にインストールされている場合は、以前の 4.x バージョンをインストールできません。
- OS に特定の .NET Framework バージョンがプレインストールされている場合は、同じコンピューターに以前の 4.x バージョンをインストールすることはできません。
- 新しいバージョンをインストールする場合は、以前のバージョンを最初にアンインストールする必要はありません。
.NET Framework の各バージョンの詳細と、コンピューターにどのバージョンがインストールされているかを判別する方法については、「.NET Framework のバージョンおよび依存関係」と「方法: インストールされている .NET Framework バージョンを確認する」を参照してください。
Note
.NET Framework 3.5 の詳細については、「Windows 11、Windows 10、Windows 8.1、および Windows 8 に .NET Framework 3.5 をインストールする」を参照してください。
次の表をクイック リンクとして使用し、詳細を参照してください。 インストール前に .NET Framework のシステム要件を確認するには、「システム要件」を参照してください。 トラブルシューティングの方法は、「トラブルシューティング」を参照してください。
.NET Framework のバージョン | インストーラー (Developer Pack およびランタイム) | プラットフォームのサポート |
---|---|---|
4.8.1 | .NET Framework 4.8.1 | このバージョンを含む製品: Visual Studio 2022 (バージョン 17.3) インストール可能なバージョン: Windows 11 Windows 10 バージョン 21H2 Windows 10 バージョン 21H1 Windows 10 バージョン 20H2 Windows Server 2022 (完全な一覧については、「システム要件」を参照してください) |
4.8 | .NET Framework 4.8 | このバージョンを含む製品: Windows 11 Windows 10 May 2019 Update (およびそれ以降のバージョン) Visual Studio 2019 (バージョン 16.3) インストール可能なバージョン: Windows 10 October 2018 Update Windows 10 April 2018 Update Windows 10 Fall Creators Update Windows 10 Creators Update Windows 10 Anniversary Update Windows 8.1 以前 Windows Server 2022 Windows Server 2019 Windows Server、バージョン 1809 Windows Server、バージョン 1803 (完全な一覧については、「システム要件」を参照してください) |
4.7.2 | .NET Framework 4.7.2 | このバージョンを含む製品: Windows 10 October 2018 Update Windows 10 April 2018 Update Windows Server 2019 Windows Server、バージョン 1809 Windows Server、バージョン 1803 Visual Studio 2017 (15.8 更新プログラム) インストール可能なバージョン: Windows 10 Fall Creators Update Windows 10 Creators Update Windows 10 Anniversary Update Windows 8.1 以前 Windows Server バージョン 1709 以前 (完全な一覧については、「システム要件」を参照してください) |
4.7.1 | .NET Framework 4.7.1 | このバージョンを含む製品: Windows 10 Fall Creators Update Windows Server、バージョン 1709 Visual Studio 2017 (15.5 更新プログラム) インストール可能なバージョン: Windows 10 Creators Update Windows 10 Anniversary Update Windows 8.1 以前 Windows Server 2016 以前 (完全な一覧については、「システム要件」を参照してください) |
4.7 | .NET Framework 4.7 | このバージョンを含む製品: Windows 10 Creators Update Visual Studio 2017 (15.3 更新プログラム) インストール可能なバージョン: Windows 10 Anniversary Update Windows 8.1 以前 Windows Server 2016 以前 (完全な一覧については、「システム要件」を参照してください) |
4.6.2 | .NET Framework 4.6.2 | このバージョンを含む製品: Windows 10 Anniversary Update インストール可能なバージョン: Windows 10 の 11 月更新版 Windows 10 Windows 8.1 以前 Windows Server 2012 R2 以前 (完全な一覧については、「システム要件」を参照してください) |
4.6.1 | .NET Framework 4.6.1 | このバージョンを含む製品: Visual Studio 2015 Update 2 インストール可能なバージョン: Windows 10 Windows 8.1 以前 Windows Server 2012 R2 以前 (完全な一覧については、「システム要件」を参照してください) |
4.6 | .NET Framework 4.6 | このバージョンを含む製品: Windows 10 Visual Studio 2015 インストール可能なバージョン: Windows 8.1 以前 Windows Server 2012 R2 以前 (完全な一覧については、「システム要件」を参照してください) |
4.5.2 | .NET Framework 4.5.2 | インストール可能なバージョン: Windows 8.1 以前 Windows Server 2012 R2 以前 (完全な一覧については、「システム要件」を参照してください) |
4.5.1 | .NET Framework 4.5.1 | このバージョンを含む製品: Windows 8.1 Windows Server 2012 R2 Visual Studio 2013 インストール可能なバージョン: Windows 8 以前 Windows Server 2012 以前 (完全な一覧については、「システム要件」を参照してください) |
4.5 | .NET Framework 4.5 | このバージョンを含む製品: Windows 8 Windows Server 2012 Visual Studio 2012 インストール可能なバージョン: Windows 7 以前 Windows Server 2008 SP2 以前 (完全な一覧については、「システム要件」を参照してください) |
重要
Visual Studio 2022 以降では、Visual Studio に .NET Framework 4.0 から 4.5.1 用の .NET Framework コンポーネントが含まれなくなりました。これらのバージョンはサポートされなくなったためです。 Visual Studio 2022 以降のバージョンでは、.NET Framework 4.0 から .NET Framework 4.5.1 を対象とするアプリをビルドできません。 これらのアプリを引き続きビルドするには、Visual Studio 2019 以前のバージョンを使用できます。
.NET Framework の特定のバージョンの Developer Pack は、利用可能な場合には、サポートされているすべてのプラットフォームにインストールできます。
Developer Pack は、特定のバージョンの .NET Framework のみを対象としており、以前のバージョンは含まれていません。 たとえば、.NET Framework 4.8 Developer Pack には、.NET Framework 4.7 は含まれていません。
以下に Web またはオフライン インストーラーをインストールできます。
Windows 8.1 以前
Windows Server 2012 R2 以前
(完全な一覧については、「システム要件」を参照してください)
ユーザーと開発者のための .NET Framework の概要については、はじめにに関する記事を参照してください。 アプリとの .NET Framework の配置については、「配置ガイド」を参照してください。 .NET Framework のアーキテクチャおよび主要機能の概要については、概要を参照してください。
インストールの選択肢
開発者を対象としたパックをインストールして、Visual Studio や他の開発環境で .NET Framework の最新バージョンに合わせた開発を行います。または、再頒布可能な .NET Framework をダウンロードして、アプリやコントロールと一緒に配布します。
.NET Framework Developer Pack または Targeting Pack をインストールするには
Targeting Pack は、Visual Studio や他の開発環境で開発するときに、アプリを .NET Framework の特定のバージョンを対象にすることができます。 Developer Pack には、.NET Framework の特定のバージョンと、それに付随する SDK が、その対応する Targeting Pack と共に含まれます。
.NET Framework 4.5.1 または 4.5.2 の Developer Pack、.NET Framework 4.6 の Targeting Pack、.NET Framework 4.6.1、4.6.2、4.7、4.7.1、4.7.2、4.8 の Developer Pack では、Visual Studio などの統合開発環境で使用する .NET Framework の特定のバージョンの参照アセンブリ、言語パック、IntelliSense ファイルが提供されます。 Visual Studio を使用している場合、Developer Pack または Targeting Pack をインストールすると、新しいプロジェクトを作成するときに .NET Framework のインストール済みバージョンがターゲットの選択肢に追加されます。 次のいずれかを選択します。
- .NET Framework 4.8.1
- .NET Framework 4.8
- .NET Framework 4.7.2
- .NET Framework 4.7.1
- .NET Framework 4.7
- .NET Framework 4.6.2
- .NET Framework 4.6.1
- .NET Framework 4.6
- .NET Framework 4.5.2 (Windows 8.1 以前、Visual Studio 2013、Visual Studio 2012、または他の IDE にバージョン 4.5.2 をインストールするため)。
- .NET Framework 4.5.1 (Visual Studio 2012 または他の IDE にバージョン 4.5.1 をインストールするため)。
開発者パックのダウンロード ページから、 [ダウンロード] を選択します。 次に、 [実行] または [保存] を選択し、表示される指示に従います。 .NET Framework の特定のバージョンの Developer Pack または Targeting Pack をインストールすることもできます。これを行うには、次の図に示されているように、Visual Studio インストーラーで、 [.NET デスクトップ開発] ワークロードのオプションのコンポーネントから選択します。
.NET Framework の特定のバージョンを対象とする場合、アプリケーションは、そのバージョンの Developer Pack に含まれている参照アセンブリを使用してビルドされます。 実行時に、アセンブリはグローバル アセンブリ キャッシュから解決され、参照アセンブリは使用されません。
Visual Studio からアプリケーションをビルドする場合、またはコマンド ラインから MSBuild を使用する場合、MSBuild でエラー MSB3644 "フレームワーク "framework-version" の参照アセンブリが見つかりませんでした。" が表示される場合があります。このエラーに対処するには、当該バージョンの .NETFramework の開発者パックまたはターゲット パックをダウンロードします。
再頒布可能な .NET Framework をインストールまたはダウンロードするには
インストーラーは、アプリやコントロールが対象とするバージョンの .NET Framework について、.NET Framework コンポーネントをダウンロードします。 アプリまたはコントロールを実行する各コンピューターにこれらのコンポーネントをインストールする必要があります。 これらのインストーラーは再頒布可能であるため、自分のアプリのセットアップ プログラムに含めることができます。
ダウンロード ページは複数の言語で提供されますが、多くのダウンロードは英語でのみ提供されます。 追加の言語サポートについては、言語パックをインストールする必要があります。
次の 2 種類の再頒布可能なインストーラーが用意されています。
Web インストーラー (Web ブートストラップ) は、インストール先のコンピューターのオペレーティング システムに一致する必須コンポーネントと言語パックを Web からダウンロードします。 このパッケージはオフラインのインストーラーよりもかなり小さくなりますが、安定したインターネット接続が必要です。 スタンドアロンの言語パックをダウンロードして、追加の言語サポートをインストールできます。
オフライン インストーラー (スタンドアロン再頒布可能) には、.NET Framework をインストールするために必要なすべてのコンポーネントが含まれますが、言語パックは含まれていません。 このダウンロードは、Web インストーラーより大きくなります。 オフライン インストーラーはインターネット接続を必要としません。 オフライン インストーラーを実行した後、スタンドアロンの言語パックをダウンロードして、言語サポートをインストールできます。 安定したインターネット接続に依存できない場合は、オフライン インストーラーを使用します。
Web インストーラーとオフライン インストーラーはどちらも、x86 ベースおよび x64 ベースのコンピューター用に設計されていますが (システム要件を参照)、Itanium ベースのコンピューターはサポートしていません。
インストールする .NET Framework のバージョンのダウンロード ページを開きます。
ダウンロード ページの言語を選択します。 このオプションによって、.NET Framework のローカライズされたリソースがダウンロードされるわけではありません。これは、ダウンロード ページに表示されるテキストにのみ影響します。
[ダウンロード] を選択します。
メッセージが表示されたら、システムのアーキテクチャに一致するダウンロードを選択し、 [次へ] を選択してください。
ダウンロードのプロンプトが表示されたら、次のいずれか "1 つ" を実行します。
コンピューターに .NET Framework をインストールする場合は、 [実行] を選択し、画面の指示に従います。
再頒布のために .NET Framework をダウンロードする場合は、 [保存] を選択し、画面の指示に従います。
他の言語用のリソースをダウンロードする場合は、次のセクションの手順に従って、1 つ以上の言語パックをインストールします。
Note
インストール中に問題が発生した場合は、「トラブルシューティング」をご覧ください。
インストールに関する注意事項:
.NET Framework 4.0 は、.NET Framework 4.5 以降のバージョンによって置き換えられます。 .NET Framework 4 がインストールされたシステムにこれらのバージョンをインストールすると、アセンブリが置き換えられます。
.NET Framework 4.5 以降のバージョンをアンインストールすると、前に存在していた .NET Framework 4 ファイルも削除されます。 .NET Framework 4 に戻る場合は、そのバージョンとすべての更新プログラムを再インストールする必要があります。 「.NET Framework 4 のインストール」を参照してください。
.NET Framework 4.5 以降のバージョンをインストールするには、管理者資格情報が必要です。
.NET Framework 4.5 再頒布可能パッケージは、2012 年 10 月 9 に更新されています。この更新により、Microsoft によって生成および署名されたファイルへのデジタル署名が途中で有効期限切れになるという、デジタル証明書の不適切なタイムスタンプに関連する問題が解決しました。 2012 年 8 月 16 日付けの .NET Framework 4.5 再頒布可能パッケージを以前にインストールしていた場合は、.NET Framework ダウンロード ページから最新の再頒布可能パッケージを入手して更新することをお勧めします。 この問題について詳しくは、「 マイクロソフト セキュリティ アドバイザリ (2749655)」をご覧ください。
言語パックのインストール
言語パックは、サポートされている言語用にローカライズされたリソース (翻訳されたエラー メッセージや UI テキストなど) を含む実行可能ファイルです。 言語パックをインストールしない場合、.NET Framework のエラー メッセージ、その他のテキストは英語で表示されます。 Web インストーラーによって、オペレーティング システムに対応した言語パックが自動的にインストールされますが、追加の言語パックをコンピューターにダウンロードできます。 オフライン インストーラーには言語パックは含まれていません。
重要
言語パックには、アプリの実行に必要な .NET Framework コンポーネントは含まれていません。言語パックをインストールする前に、Web インストーラーまたはオフライン インストーラーを実行する必要があります。 既に言語パックをインストールしてある場合は、まず言語パックをアンインストールしてから、.NET Framework をインストールし、言語パックを再インストールします。
インストールした .NET Framework のバージョンに対応する言語パックのダウンロード ページを開きます。
言語の一覧で、ダウンロードする言語を選択し、その言語でページを再び読み込まれるまで数秒待ちます。
[ダウンロード] を選択します。
サポートしている言語の一覧を次の表に示します。
言語 | culture |
---|---|
アラビア語 | ar |
チェコ語 | cs |
デンマーク語 | da |
オランダ語 | nl |
フィンランド語 | fi |
英語 (米国) | en-US |
フランス語 | fr |
ドイツ語 | de |
ギリシャ語 | el |
ヘブライ語 | he |
ハンガリー語 | hu |
イタリア語 | it |
日本語 | ja |
韓国語 | ko |
ノルウェー語 | no |
ポーランド語 | pl |
ポルトガル語 (ブラジル) | pt-BR |
ポルトガル語 (ポルトガル) | pt-PT |
ロシア語 | ru |
簡体中国語 | zh-CHS |
スペイン語 | es |
スウェーデン語 | sv |
繁体字中国語 | zh-CHT |
トルコ語 | tr |
次の手順
.NET Framework での経験がない場合は、概要に関する記事を参照して、主な概念とコンポーネントの概要を確認してください。
.NET Framework 4.5 以降のすべてのバージョンでの新機能と機能強化については、「新機能」を参照してください。
アプリと一緒に .NET Framework を配置する方法の詳細については、「.NET Framework 配置ガイド (開発者向け)」を参照してください。
アプリと一緒に .NET Framework を配置する場合に影響を与える変更点については、「.NET Framework 4.5 のインストール中のシステム再起動の削減」を参照してください。
.NET Framework 4 から .NET Framework 4.5 以降のバージョンへのアプリの移行の詳細については、移行ガイドを参照してください。
.NET Framework のソース コードをオンラインで参照するには、.NET Framework の参照ソースに関するページを参照してください。 この参照ソースは、GitHub から入手することもできます。 リファレンス ソースをダウンロードしてオフラインで表示したり、デバッグ中にソース (パッチや更新を含む) をステップ実行したりできます。 詳細については、ブログ記事「A new look for .NET Reference Source (.NET Reference Source の新しい外観)」を参照してください。
関連項目
.NET