Outlook Mobile Access 公開の構成
発行: 2009年11月
適用対象: Forefront Threat Management Gateway (TMG)
Microsoft Exchange 2003 の機能である Outlook Mobile Access を使用すると、ユーザーはモバイル デバイスから Exchange サーバー上のメールボックスにアクセスできるようになります。
Outlook Mobile Access 公開を構成するには
[Forefront TMG の管理] のコンソール ツリーで、[ファイアウォール ポリシー] ノードをクリックします。
作業ウィンドウで、[ツールボックス] タブをクリックします。
[ツールボックス] タブで、[ネットワーク オブジェクト]、[新規作成] の順にクリックし、[Web リスナー] を選択して新しい Web リスナー ウィザードを開きます。
次の表に従って、新しい Web リスナー ウィザードで必要な設定を行います。
ページ フィールドまたはプロパティ 設定または動作 新しい Web リスナー ウィザードの開始
Web リスナー名
Web リスナーの名前を入力します。たとえば、「OMA Listener」と入力します。
クライアント接続セキュリティ
[クライアントとの SSL セキュリティ保護接続を必要とする] を選択します。
Web リスナーの IP アドレス
着信方向の Web 要求をリッスンするネットワーク
[外部] ネットワークを選択します。[IP アドレスの選択] をクリックして、[指定した IP アドレス] を選択します。[利用できる IP アドレス] で Web サイトの IP アドレスを選択し、[追加]、[OK] の順にクリックします。
</p> </td> </tr> <tr> <td colspan="2"> <p> <strong>リスナーの SSL 証明書</strong> </p> </td> <td colspan="1"> <p /> <p> </p> </td> <td colspan="2"> <p>[<strong>この Web リスナーに 1 つの証明書を使う</strong>] を選択し、[<strong>証明書の選択</strong>] をクリックして、ユーザーが公開された Web サイトにアクセスするために使用するホスト名が [<strong>発行先</strong>] フィールドに表示されている証明書を選択します。</p> </td> </tr> <tr> <td colspan="2"> <p> <strong>認証設定</strong> </p> </td> <td colspan="1"> <p> <strong>クライアントが Forefront TMG に資格情報を提供する方法を選択してください</strong> </p> </td> <td colspan="2"> <p>ボックスの一覧で、[<strong>HTML フォームの認証</strong>] を選択します。</p> </td> </tr> <tr> <td colspan="2"> <p /> </td> <td colspan="1"> <p> <strong>フォームで追加の委任資格情報を収集する</strong> </p> </td> <td colspan="2"> <p>このチェック ボックスはオフのままにします。</p> </td> </tr> <tr> <td colspan="2"> <p /> </td> <td colspan="1"> <p> <strong>Forefront TMG がクライアント資格情報を検証する方法を選択してください</strong> </p> </td> <td colspan="2"> <p>Forefront TMG がドメインに展開されている場合は、[Windows (Active Directory)] を選択します。ワークグループ展開環境では、[<strong>LDAP (Active Directory)</strong>]、[<strong>RADIUS</strong>]、[<strong>RADIUS OTP</strong>]、または [<strong>SecurID</strong>] を選択できます。</p> </td> </tr> <tr> <td colspan="2"> <p> <strong>シングル サインオンの設定</strong> </p> </td> <td colspan="1"> <p> <strong>この Web リスナーによって公開されている Web サイトの SSO を有効にする</strong> </p> </td> <td colspan="2"> <p>このチェック ボックスはオフのままにします。</p> </td> </tr> <tr> <td colspan="2"> <p> <strong>新しい Web リスナー ウィザードの完了</strong> </p> </td> <td colspan="1"> <p /> </td> <td colspan="2"> <p>設定を確認し、[完了] をクリックします。</p> </td> </tr> </table>
作業ウィンドウで、[タスク] タブをクリックします。
[タスク] タブで、[Exchange Web クライアント アクセスの公開] をクリックして新しい Exchange 公開ルール ウィザードを開きます。
次の表に従って、新しい Exchange 公開ルール ウィザードで必要な設定を行います。
ページ フィールドまたはプロパティ 設定または動作 新しい Exchange 公開ルール ウィザードへようこそ
Exchange 公開ルールの名前
Exchange 公開ルールの名前を入力します。たとえば、「OMA Clients」と入力します。
サービスの選択
Exchange バージョン
[Exchange Server 2003] を選択します。
Web クライアント メール サービス
[Outlook Mobile Access] を選択します。
公開の種類
[1 つの Web サイトまたは負荷分散装置を公開する] を選択します。他のオプションはこの手順では使用しません。
サーバー接続セキュリティ
[公開された Web サーバーまたはサーバー ファームへの接続に SSL を使用する] を選択します。このオプションを使用するには、内部サイト名として指定されているホスト名が "発行先" フィールドに表示されている SSL サーバー証明書を、各 Exchange フロントエンド サーバーにインストールする必要があります。
内部公開の詳細
内部サイト名
公開されたサーバーに送信される HTTP 要求メッセージで Forefront TMG が使用するホスト名を入力します。
このフィールドで指定された内部サイト名が解決可能でなく、かつ公開されたサーバーのコンピューター名でも IP アドレスでもない場合は、[コンピューター名または IP アドレスを使用して、公開されたサーバーに接続する] を選択し、公開されたサーバーの解決可能なコンピューター名または IP アドレスを入力します。
パブリック名の詳細
要求の許可
[次に入力したドメイン名] を選択します。
パブリック名
外部ユーザーが公開された Outlook Mobile Access サイトにアクセスするために使用する、パブリックの完全修飾ドメイン (FQDN) または IP アドレスを入力します。
Web リスナーの選択
Web リスナー
ボックスの一覧から、手順 4 で作成した Web リスナーを選択します。[編集] をクリックすると、選択した Web リスナーのプロパティを変更できます。
認証の委任
公開された Web サーバーを Forefront TMG が認証する方法を選択してください
[基本認証] を選択します。
ユーザー セット
このルールを次のユーザー セットからの要求に適用する
Windows 資格情報検証を使用している場合は、既定の [認証されたすべてのユーザー] を変更しないでください。RADIUS、LDAP、または SecurID 検証を使用している場合は、該当する名前空間向けに構成されたユーザー セットを使用する必要があります。
新しい Exchange 公開ルール ウィザードの完了
設定を確認し、[完了] をクリックします。
詳細ウィンドウで、[適用] ボタンをクリックして構成を保存および更新してから、[OK] をクリックします。
注意事項: - SSL 経由で公開する場合は、公開された Web サイトのホスト名に対して発行された SSL サーバー証明書が、Forefront TMG コンピューター上のローカル コンピューターの個人ストアにインストールされている必要があります。SSL サーバー証明書の取得とインストールの詳細については、「セキュリティで保護された Web 公開のためのサーバー証明書の構成」を参照してください。
- 新しい Web リスナー ウィザードの [Web リスナーの IP アドレス] ページでは、[このネットワーク上にあるネットワーク アダプターの既定の IP アドレス] を選択することもできます。ネットワーク負荷分散を有効にしている場合は、このオプションでは仮想 IP アドレスが自動的に選択されます。そうでない場合は、各ネットワーク アダプターについて既定の IP アドレスが自動的に選択されます。
- RADIUS 資格情報検証を使用する場合は、Forefront TMG コンピューターを RADIUS サーバー上の RADIUS クライアントとして登録する必要があり、RADIUS システム ポリシー ルールを有効にして、Forefront TMG コンピューター (ローカル ホスト ネットワーク) から内部ネットワークへの RADIUS トラフィックを許可する必要があります。このルールでは、RADIUS サーバーが内部ネットワークに配置されていると想定しています。
- RADIUS、LDAP、または RADIUS OTP の資格情報検証を選択する場合は、作成する Web リスナーのプロパティを編集して、認証のための問い合わせ先となる RADIUS サーバーまたは LDAP サーバーを指定する必要があります。
- Outlook Mobile Access は、Exchange Server 2003 でのみサポートされています。Exchange Server 2007 では、Exchange ActiveSync を構成する必要があります。
- 任意の Web 対応モバイル デバイスで、Outlook Mobile Access を使用できます。
- Forefront TMG は、クライアント要求内の User-Agent ヘッダーを使用して、Web ブラウザーに返される応答で使用される HTML フォームを決定します。サポートされているフォームの種類は、HTML 4.01、XHTML-MP、および cHTML です。要求内の User-Agent ヘッダーがどのフォームの種類にも対応付けられていない場合、Forefront TMG は代わりに基本認証を使用します。
- ユーザーは Outlook Web Access に接続するには、一般に https://host_name/oma という形式の URL を開きます。必要に応じて、ユーザーが指定したパスと、Web 公開ルールのプロパティの [パス] タブ上の内部パスとの間のマッピングを変更します。
- Web 公開ルールの他の設定の詳細については、「公開の計画」を参照してください。
関連項目
概念