ローカル証明機関の証明書の要求
発行: 2009年11月
適用対象: Forefront Threat Management Gateway (TMG)
サーバー証明書が内部用の場合は、ローカル証明機関 (CA) を作成することで、民間証明書を購入する必要がなくなります。
ローカル証明機関をセットアップするには
コントロール パネルを開きます。
[プログラムの追加と削除] をダブルクリックします。
[Windows コンポーネントの追加と削除] をクリックします。
[アプリケーション サーバー] をダブルクリックします。
[インターネット インフォメーション サービス (IIS)] をダブルクリックします。
[WWW (World Wide Web) サービス] をダブルクリックします。
[Active Server Pages] を選択します。
[OK] をクリックして [WWW (World Wide Web) サービス] ダイアログ ボックスを閉じ、[OK] をクリックして [インターネット インフォメーション サービス (IIS)] ダイアログ ボックスを閉じ、[OK] をクリックして [アプリケーション サーバー] ダイアログ ボックスを閉じます。
[証明書サービス] を選択します。コンピューター名とドメイン メンバーシップに関する警告を確認します。続行する場合は警告ダイアログ ボックスで [はい] をクリックし、[Windows コンポーネント] ページで [次へ] をクリックします。
[CA の種類] ページで次のいずれかを選択し、[次へ] をクリックします。
[エンタープライズのルート CA]。エンタープライズ ルート CA は、ドメインのメンバーにインストールする必要があります。エンタープライズ ルート CA は、ドメイン コントローラーによって認識された承認済みユーザーからの要求に応じて、証明書を自動的に発行します。
[スタンドアロンのルート CA]。スタンドアロン ルート CA を使用するには、管理者が要求された各証明書を発行する必要があります。
[CA 識別情報] ページで CA の共通名を入力し、識別名のサフィックスを確認し、有効期間を選択して [次へ] をクリックします。
[証明書データベースの設定] ページで、既定の設定を確認します。データベースの場所を変更することもできます。[次へ] をクリックします。
[Windows コンポーネント ウィザードの完了] ページで概要を確認し、[完了] をクリックします。
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この手順では、コンピューターが Web ページを介して証明書を取得できるようにするサービスもインストールします。他の方法でコンピューター用の証明書を取得することを希望する場合は、この手順で説明するインターネット インフォメーション サービス (IIS) および Active Server Pages のインストールを実行する必要はありません。 CA の Web サイトへのアクセスを許可するには、その Web サイトを公開する必要があります。この Web サイトへのアクセスを制限するには、すべてのユーザーにサーバー全体を公開する代わりに、この Web サイト上の必要なフォルダーのみを特定の一連のユーザーに公開してください。Web 公開の詳細については、「公開の計画」を参照してください。 |
サーバー証明書をインストールするには
Internet Explorer を開きます。
メニューの [ツール]、[インターネット オプション] の順に選択します。
[セキュリティ] タブをクリックし、[セキュリティ設定を表示または変更するゾーンを選択してください] で [信頼済みサイト] をクリックします。
[サイト] をクリックし、[信頼済みサイト] ダイアログ ボックスを開きます。
[この Web サイトをゾーンに追加する] に、証明書サーバーの Web サイトの名前 (http://証明機関サーバーの IP アドレス/certsrvname) を指定し、[追加] をクリックします。
[閉じる] をクリックして [信頼済みサイト] ダイアログ ボックスを閉じ、[OK] をクリックして [インターネット オプション] を閉じます。
http://証明機関サーバーの IP アドレス/certsrv に
アクセスします。
証明書を要求します。
[証明書の要求の詳細設定] を選択します。
[この CA への要求を作成し送信する] を選択します。
フォームに入力し、[種類] ボックスの一覧の [サーバー認証証明書] を選択します。クライアントの接続試行時にエラー メッセージが表示されないようにするには、次のように、証明書の一般名を公開されたサーバー名と一致させる必要があります。
サーバー公開の場合、一般名に、公開するサーバーの完全修飾ドメイン (FQDN) を指定します。
注意事項:
[証明書の要求の詳細設定] ページで使用できるオプションの説明については、Windows Server 2003 Certificate Services Web ページの使用に関する情報 (英語ページの可能性があります) を https://www.microsoft.com で参照してください。 Web 公開の場合、Forefront TMG コンピューター上の証明書に対して、外部クライアントから Web サイトにアクセスする際に Web ブラウザーに入力するホスト名 (news.adatum.com など) を指定します。
Web 公開の場合、Forefront TMG コンピューターで必要な証明書以外に Web サーバーにサーバー証明書もインストールする場合は、一般名には、Forefront TMG コンピューターが Web 公開ルールを介して HTTP 要求メッセージを Web サーバーに送信するために使用するホスト名を指定する必要があります。この名前は、Web サーバーの IP アドレスに解決可能である必要があり、Web サーバーの FQDN (webserver1.adatum.com など) と同じでもかまいません。
[ローカル コンピューターの証明書ストアに証明書を格納する] を選択し、[送信] をクリックして要求を送信します。表示される警告ダイアログ ボックスを確認し、[はい] をクリックします。
スタンドアロン ルート CA をインストールした場合は、証明機関のコンピューターで次の手順を実行します。これらの手順は、エンタープライズ ルート CA では自動的に実行されます。
[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム]、[管理ツール] の順にポイントして、[証明機関] をクリックして、Microsoft 管理コンソール (MMC) の証明機関スナップインを開きます。
[<CA 名>] ノードを展開します (<CA 名> は使用する証明機関の名前です)。
[保留中の要求] ノードをクリックし、要求を右クリックして、[すべてのタスク]、[発行] の順にクリックします。
Forefront TMG コンピューターで、Web ページ http://<証明機関サーバーの IP アドレス>/certsrv に戻り、[保留中の要求のステータスを表示] をクリックします。
要求をクリックし、[この証明書のインストール] を選択します。
次の手順を実行して、サーバー証明書が正しくインストールされていることを確認します。
[スタート] ボタン、[ファイル名を指定して実行] の順にクリックし、[名前] ボックスに「mmc」と入力して、[OK] をクリックします。
[コンソール1] ウィンドウで、[ファイル] メニューの [スナップインの追加と削除] をクリックします。
[スナップインの追加と削除] ダイアログ ボックスで、[証明書] を選択して [追加] をクリックします。
[証明書スナップイン] ページで、[コンピューター アカウント] を選択して [次へ] をクリックします。
[コンピューターの選択] ページで、[ローカル コンピューター] を選択して [完了] をクリックします。
[スナップインの追加と削除] ダイアログ ボックスで、[OK] をクリックします。
コンソール ツリーで、[証明書 (ローカル コンピューター)] ノード、[個人] の順に展開し、[証明書] をクリックして、新しいサーバー証明書をダブルクリックします。[全般] タブに、[この証明書に対応する秘密キーを持っています] というメッセージが表示されていることを確認します。[証明のパス] タブに、証明書と証明機関 (CA) との間の階層関係と、[この証明書は問題ありません] というメッセージが表示されていることを確認します。
[コンソール1] ウィンドウを閉じます。
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この手順は、デジタル証明書が必要なコンピューター上で実行します。Web 公開の場合、これには少なくとも Forefront TMG コンピューターが該当しますが、場合によっては Web サーバー コンピューターも含まれることがあります。サーバー公開の場合は、公開するサーバー コンピューターのみが該当します。エンタープライズ ルート CA ではなくスタンドアロン ルート CA をインストールした場合は、証明機関で実行する操作もあります。 Forefront TMG コンピューターでは、CA から取得したサーバー証明書は Forefront TMG コンピューターの個人用証明書ストアに格納する必要があります。この CA のルート証明書は、Forefront TMG コンピューターの [信頼されたルート証明機関] ストアに格納する必要があります。 |
クライアント コンピューターが、ローカル CA からインストールされたサーバー証明書を信頼するには、そのクライアント コンピューターにこの CA のルート証明書がインストールされている必要があります。ルート証明書が必要な任意のクライアント コンピューター上でこの手順を実行します。ディスクなどのメディアを使用してルート証明書を移動し、クライアント コンピューターにインストールすることもできます。
ルート証明書をインストールするには
Internet Explorer を開きます。
メニューの [ツール]、[インターネット オプション] の順に選択します。
[セキュリティ] タブをクリックし、[レベルのカスタマイズ] をクリックして、[セキュリティの設定] ダイアログ ボックスを開きます。[カスタム設定のリセット] ボックスの値を [中] に設定し、[OK] をクリックして [セキュリティの設定] ダイアログ ボックスを閉じ、[OK] をクリックして [インターネット オプション] ダイアログ ボックスを閉じます。
注意事項:
セキュリティの設定が [高] の場合は、証明書をインストールできません。 http://証明機関サーバーの IP アドレス/certsrv に
アクセスします。
[CA 証明書、証明書チェーン、または CRL のダウンロード] をクリックします。次に表示されるページで、[証明機関の証明書をダウンロードする] をクリックします。これは、Forefront TMG コンピューターにインストールする必要があるルート CA 証明書です。[ファイルのダウンロード] ダイアログ ボックスで、[開く] をクリックします。
[証明書] ダイアログ ボックスで、[証明書のインストール] をクリックし、証明書のインポート ウィザードを開始します。
[証明書のインポート ウィザードの開始] ページで、[次へ] をクリックします。[証明書ストア] ページで、[証明書をすべて次のストアに配置する] を選択し、[参照] をクリックします。[証明書ストアの選択] ダイアログ ボックスで、[物理ストアを表示する] を選択します。[信頼されたルート証明機関] を展開し、[ローカル コンピューター] を選択して、[OK] をクリックします。[証明書ストア] ページで、[次へ] をクリックします。
[証明書のインポート ウィザードの完了] ページで詳細を確認し、[完了] をクリックします。
次の手順を実行して、ルート証明書が正しくインストールされたことを確認します。
Microsoft 管理コンソール (MMC) の証明書 (ローカル コンピューター) スナップインを開きます。
[信頼されたルート証明機関] ノードを展開して、[証明書] をクリックし、ルート証明書がインストールされていることを確認します。
注意事項:
MMC の証明書 (ローカル コンピューター) スナップインから、コンピューターに証明書をインストールすることもできます。ただし、この場合、同じドメイン内の証明機関にのみアクセスできます。