Azure Linux 仮想マシンのブルーグリーン デプロイ戦略を構成する
適用対象: ✔️ Linux VM
Azure Pipelines では、仮想マシンにデプロイするための機能が完備された CI/CD 自動化ツールのセットが提供されます。 この記事では、ブルーグリーン戦略を使用して Linux 仮想マシンにデプロイするクラシック リリース パイプラインを設定する方法について説明します。 Azure では、他にもローリングやカナリアなどのデプロイ戦略がサポートされています。
ブルーグリーン デプロイ
ブルーグリーン デプロイとは、2 つの独立した同一の環境を作成し、常にその内いずれか 1 つだけを稼働させるデプロイ戦略です。 この戦略は、ブルーとグリーンの環境を切り替えることで可用性を高め、ダウンタイムを削減するために使用されます。 通常、ブルー環境はアプリケーションの現在のバージョンを実行するように設定され、グリーン環境は更新されたバージョンをホストするように設定されます。 すべての更新が完了すると、トラフィックはグリーン環境に転送され、ブルー環境はアイドル状態に設定されます。
継続的デリバリー機能を使用すると、ブルーグリーン デプロイ戦略を使用して、Azure portal から仮想マシンにデプロイできます。
Azure portal にサインインして仮想マシンに移動します。
[継続的デリバリー] を選択し、[構成] を選択します。
構成パネルで、[既存のものを使用] を選択して組織またはプロジェクトを選択するか、[作成] を選択して新しく作成します。
ドロップダウン メニューから [Deployment group name](デプロイ グループ名) を選択するか、新しく作成します。
ドロップダウン メニューから[ビルド パイプライン] を選択します。
[Deployment strategy](デプロイ戦略) ドロップダウン メニューを選択し、[Blue-Green](ブルーグリーン) を選択します。
ブルーグリーン デプロイに使用する VM に "blue (ブルー)" または "green (グリーン)" タグを追加します。 VM がスタンバイロール用である場合は、"green (グリーン)" のタグを付けます。 それ以外の場合は、"blue (ブルー)" タグを付けます。
[OK] を選択して、仮想マシンにデプロイするクラシック リリース パイプラインを構成します。
リリース パイプラインに移動し、[編集] を選択してパイプラインの構成を表示します。 この例では、dev ステージは次の 3 つのジョブで構成されています。
グリーンのデプロイ: アプリが、"green (グリーン)" というタグが付いたスタンバイ VM にデプロイされます。
手動での再開を待機: パイプラインは一時停止し、手動での介入を待ちます。
ブルーグリーンの入れ替え: このジョブでは、VM 内の "blue (ブルー)" タグと "green (グリーン)" タグが入れ替わります。 旧バージョンのアプリケーションがインストールされている VM が "green (グリーン)" としてタグ付けされます。 次回パイプラインが実行されるときは、それらの VM にアプリケーションがデプロイされます。
