Time Series Insights の監視
手記
Time Series Insights サービスは、2024 年 7 月 7 日に廃止されます。 既存の環境をできるだけ早く別のソリューションに移行することを検討してください。 非推奨と移行の詳細については、
Azure リソースに依存する重要なアプリケーションとビジネス プロセスがある場合は、それらのリソースの可用性、パフォーマンス、および操作を監視する必要があります。 この記事では、Time Series Insights によって生成される監視データと、Azure Monitor の機能を使用してこのデータを分析およびアラートする方法について説明します。
モニターの概要
各 Time Series Insights 環境の Azure portal の 概要 ページには、受信したメッセージの数や格納されたバイト数など、リソースの使用状況の簡単なビューが含まれています。 この情報は役に立ちますが、このウィンドウから使用できる監視データはごくわずかです。 このデータの一部は自動的に収集され、リソースを作成するとすぐに分析に使用できます。 構成によっては、追加の種類のデータ収集を有効にできます。
Azure Monitor とは
Time Series Insights は、Azure Monitor
Azure Monitorを使用した Azure リソースの監視
- Azure Monitor とは
- 監視に関連するコスト
- Azure で収集された監視データ
- データ収集の構成
- 監視データの分析とアラートを行う Azure の標準ツール
次のセクションでは、この記事を基に、Azure Time Series Insights 用に収集された特定のデータについて説明します。 これらのセクションでは、Azure ツールを使用してデータ収集を構成し、このデータを分析する例も示します。
チップ
Azure Monitor に関連するコストを理解するには、Azure Monitor のコストと使用状況
Azure Time Series Insights からのデータの監視
Azure Time Series Insights では、「Azure リソースからの監視データの 」で説明されている他の Azure リソースと同じ種類の監視データが収集されます。
収集できるログとメトリックの詳細なリファレンスについては、Azure Time Series Insights 監視データのリファレンス を参照してください。
コレクションとルーティング
プラットフォーム メトリックは自動的に収集および格納されますが、診断設定を使用して他の場所にルーティングできます。
リソース ログは、診断設定を作成して 1 つ以上の場所にルーティングするまで収集および保存されません。 Azure portal、CLI、または PowerShell を使用して診断設定を作成する詳細なプロセスについては、「診断設定を作成して Azure でプラットフォーム ログとメトリックを収集する」を参照してください。 診断設定を作成するときに、収集するログのカテゴリを指定します。
Azure Time Series Insights のログは、次のカテゴリから収集できます。
| カテゴリ | 説明 |
|---|---|
| イングレス | イングレス カテゴリは、イングレス パイプラインで発生したエラーを追跡します。 このカテゴリには、イベントの受信時に発生するエラー (イベント ソースへの接続エラーなど) とイベントの処理 (イベント ペイロードの解析時のエラーなど) が含まれます。 |
メトリックの分析
Azure Monitor メニューからメトリックを開くと、Azure Time Series Insights のメトリックと他の Azure サービスのメトリックを分析できます。 このツールの使用方法の詳細については、「Azure Monitor メトリック ス エクスプローラーを使用してメトリックを分析する」 を参照してください。
収集されるプラットフォーム メトリックの一覧については、「Azure Time Series Insights の監視 データリファレンス を参照してください。
この例では、すべてのイベント ソースから Azure Time Series Insights 環境に受信したバイト数を示します。
イングレス受信バイト数
この例では、Azure Time Series Insights 環境で正常に処理され、クエリに使用できるバイト数を示します。
Azure Time Series のイングレス格納バイト
ログの分析
リソース ログには、ストレージ アカウント内の BLOB として、イベント データとして、または Log Analytic クエリを使用してアクセスできます。
Azure Monitor ログのデータは、各テーブルが独自の一意のプロパティのセットを持つテーブルに格納されます。
Azure Monitor のすべてのリソース ログには、同じフィールドの後にサービス固有のフィールドが続きます。 一般的なスキーマの概要については、Azure Monitor リソース ログ スキーマ
Azure Time Series Insights では、次の表にデータが格納されます。
| テーブル | 説明 |
|---|---|
| TSIIngress | イングレス カテゴリのデータを格納するテーブル。 イングレス カテゴリは、イングレス パイプラインで発生したエラーを追跡します。 このカテゴリには、イベントの受信時に発生するエラー (イベント ソースへの接続エラーなど) とイベントの処理 (イベント ペイロードの解析時のエラーなど) が含まれます。 |
Azure Monitor ログにデータをルーティングするには、リソース ログまたはプラットフォーム メトリックを Log Analytics ワークスペースに送信する診断設定を作成する必要があります。 詳細については、「コレクションとルーティング 、」をご覧ください。
サンプル クエリ
Azure Time Series Insights 環境の監視に役立つクエリを次に示します。
過去 5 日間のイベント ソース接続エラーの詳細を取得します。
TSIIngress | where OperationName == "Microsoft.TimeSeriesInsights/environments/eventsources/ingress/connect" | where _ResourceId contains "<your environment name, event source name, or the full event source resource URL>" | where TimeGenerated > ago(5d)過去 5 日間に受信した無効なメッセージの詳細を取得します。
TSIIngress | where OperationName == "Microsoft.TimeSeriesInsights/environments/eventsources/ingress/deserialize" | where _ResourceId contains "<your environment name, event source name, or the full event source resource URL>" | where TimeGenerated > ago(5d)
アラート
Azure Monitor アラートは、監視データに重要な条件が見つかった場合に事前に通知します。 これにより、顧客が気付く前にシステムの問題を特定して対処できます。 メトリック、ログ、および アクティビティ ログにアラートを設定できます。 さまざまな種類のアラートには、利点と欠点があります。
プラットフォーム メトリックに基づいてアラート ルールを作成する場合は、カウント単位で収集される Time Series Insights プラットフォーム メトリックの場合、一部の集計が使用できないか、使用できない可能性があることに注意してください。
次の手順
- Azure Time Series Insights によって作成されたログとメトリックの参照については、Azure Time Series Insights 監視データの参照 をご覧ください。
- Azure リソースの監視の詳細については、Azure Monitor を使用した Azure リソースの監視の
に関するページを参照してください。