インポート ジョブ用のハード ドライブを準備するためのサンプル ワークフロー
この記事では、インポート ジョブ用のドライブを準備するプロセスの手順について説明します。
サンプル データ
この例では、mystorageaccount
という名前の Azure Storage アカウントに次のデータをインポートします。
場所 | 説明 | データ サイズ |
---|---|---|
H:\Video\ | 一連のビデオ | 12 TB |
H:\Photo\ | 一連の写真 | 30 GB |
K:\Temp\FavoriteMovie.ISO | Blu-Ray™ ディスク イメージ | 25 GB |
\\bigshare\john\music\ | ネットワーク共有上の一連の音楽ファイル | 10 GB |
ストレージ アカウント内のインポート先
インポート ジョブでは、ストレージ アカウント内の次のインポート先にデータをインポートします。
source | インポート先の仮想ディレクトリまたは BLOB |
---|---|
H:\Video\ | video/ |
H:\Photo\ | photo/ |
K:\Temp\FavoriteMovie.ISO | favorite/FavoriteMovies.ISO |
\\bigshare\john\music\ | music |
このマッピングにより、H:\Video\Drama\GreatMovie.mov
ファイルが https://mystorageaccount.blob.core.windows.net/video/Drama/GreatMovie.mov
BLOB にインポートされます。
ハード ドライブの要件を決定する
次に、必要なハード ドライブの数を決定するために、データのサイズを計算します。
12TB + 30GB + 25GB + 10GB = 12TB + 65GB
この例では、8 TB のハード ドライブが 2 つあれば十分です。 ただし、ソース ディレクトリ H:\Video
には 12 TB のデータがありますが、1 つのハード ドライブの容量は 8 TB しかないため、driveset.csv ファイルに次のように指定します。
DriveLetter,FormatOption,SilentOrPromptOnFormat,Encryption,ExistingBitLockerKey
X,Format,SilentMode,Encrypt,
Y,Format,SilentMode,Encrypt,
ツールにより、最適化された方法で 2 つのハード ドライブにデータが分配されます。
ドライブを接続してジョブを構成する
両方のディスクをコンピューターに接続し、ボリュームを作成します。 次に、dataset.csv ファイルを作成します。
BasePath,DstBlobPathOrPrefix,BlobType,Disposition,MetadataFile,PropertiesFile
H:\Video\,video/,BlockBlob,rename,None,H:\mydirectory\properties.xml
H:\Photo\,photo/,BlockBlob,rename,None,H:\mydirectory\properties.xml
K:\Temp\FavoriteVideo.ISO,favorite/FavoriteVideo.ISO,BlockBlob,rename,None,H:\mydirectory\properties.xml
\\myshare\john\music\,music/,BlockBlob,rename,None,H:\mydirectory\properties.xml
さらに、すべてのファイルの次のメタデータを設定できます。
- UploadMethod: Windows Azure Import/Export サービス
- DataSetName: SampleData
- CreationDate: 10/1/2013
インポートするファイルのメタデータを設定するには、次の内容が含まれたテキスト ファイル c:\WAImportExport\SampleMetadata.txt
を作成します。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<Metadata>
<UploadMethod>Windows Azure Import/Export service</UploadMethod>
<DataSetName>SampleData</DataSetName>
<CreationDate>10/1/2013</CreationDate>
</Metadata>
FavoriteMovie.ISO
BLOB の一部のプロパティを設定することもできます。
- Content-Type: application/octet-stream
- Content-MD5: Q2hlY2sgSW50ZWdyaXR5IQ==
- Cache-Control: no-cache
これらのプロパティを設定するには、テキスト ファイル c:\WAImportExport\SampleProperties.txt
を作成します。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<Properties>
<Content-Type>application/octet-stream</Content-Type>
<Content-MD5>Q2hlY2sgSW50ZWdyaXR5IQ==</Content-MD5>
<Cache-Control>no-cache</Cache-Control>
</Properties>
Azure Import/Export ツール (WAImportExport.exe) を実行する
これで、Azure Import/Export ツールを実行して 2 つのハード ドライブを準備できます。
最初のセッション:
WAImportExport.exe PrepImport /j:JournalTest.jrn /id:session#1 /sk:************* /InitialDriveSet:driveset-1.csv /DataSet:dataset-1.csv /logdir:F:\logs
データをさらに追加する必要がある場合は、別のデータセット ファイル (初期データセットと同じ形式) を作成します。
2 番目のセッション:
WAImportExport.exe PrepImport /j:JournalTest.jrn /id:session#2 /DataSet:dataset-2.csv
コピー セッションが完了したら、コピー用コンピューターから 2 つのドライブを切断し、適切な Azure データ センターに送付できます。 Azure Portal でインポート ジョブを作成するときに、<FirstDriveSerialNumber>.xml
と <SecondDriveSerialNumber>.xml
の 2 つのジャーナル ファイルをアップロードします。