Windows PowerShell によるキャッシュ管理 (AppFabric 1.1)
Windows PowerShell を使用して、キャッシュ クラスター、キャッシュ ホスト、およびキャッシュ自体を管理できます。 キャッシュ管理機能がインストールされたコンピューターを使用している場合は、[ スタート] ボタンをクリックし、 [すべてのプログラム]、, 、 [Windows PowerShell のキャッシュ管理] の順にクリックします。.
ヒント
一部の管理コマンドを正しく動作させるために、管理者特権で Windows PowerShell を実行する必要があります。 [ Windows PowerShell のキャッシュ管理 ] のショートカットを使用する場合は、ショートカットを右クリックし、[ 管理者として実行] を選択します。.
AppFabric キャッシュ PowerShell コマンドには 2 つの主なカテゴリがあります。 管理コマンドと構成コマンドです。 このトピックでは、管理コマンドに焦点を当てます。 構成コマンドの詳細については、「 Windows PowerShell によるキャッシュ構成 (AppFabric 1.1 キャッシュ). このトピックでは、管理コマンドをさらにいくつかのカテゴリに分けて表に示しています。 コマンド カテゴリには次の 4 つがあります。一部のコマンドは複数の表に記載されていますが、カテゴリによってパラメーターが異なるため、それぞれのカテゴリに適用されるパラメーターと共に示されています。
キャッシュ クラスター関連コマンド
キャッシュ ホスト関連コマンド
キャッシュ関連コマンド
コンソール管理コマンド
AppFabric 1.1 用の 2012 年 3 月の更新プログラム の更新内容には、 . これらの変更によって、コマンドのわかりやすさと一貫性が改善されます。 次の表に、元のコマンド名 (RTM) と 2012 年 3 月の更新プログラムでのコマンド名を示します。
下位互換性を維持するために、旧コマンド名による新しいコマンドのエイリアスを使用するための PowerShell スクリプトが提供されています。 すべてのパラメーター名の変更は、PowerShell モジュール自体の中でエイリアスが使用されます。
Windows PowerShell セッションでのヘルプの表示
. Windows PowerShell セッション内からでもヘルプを表示できることを知っておくことが重要です。 たとえば、次のコマンドを入力すると、すべての管理コマンドが表示されます。
get-command -module DistributedCacheAdministration
特定のコマンドについてヘルプを参照する必要がある場合は、 get-help
コマンドを使用して表示できます。 たとえば、次のコマンドを入力すると、 New-Cache
コマンドの詳細なヘルプが表示されます。
get-help New-Cache -full
重要な考慮事項
このトピックで説明している Windows PowerShell コマンドを使用する場合、以下の点を考慮することが重要です。
Windows PowerShell コマンドを使用するユーザーのセキュリティ ID に、キャッシュ クラスター内のすべてのキャッシュ サーバーに対する管理者特権が付与されている必要があります。
コマンドのパラメーター値は大文字と小文字が区別されます。 たとえば、 NamedCache1
という名前のキャッシュを作成した場合、 Get-CacheConfig -CacheName namedcache1
というコマンドは機能しません。 大文字と小文字を区別して、 Get-CacheConfig -CacheName NamedCache1 とする必要があります。
.
Export-CacheClusterConfig
および Import-CacheClusterConfig
コマンドを使用して XML ベースのクラスター構成変更を行う場合、XML ファイル内のクラスター構成設定 (XML 属性) を変更することはできますが、XML 要素を挿入または削除して名前付きキャッシュおよびキャッシュ ホストを追加または削除することは、サポートされていません。
Start-CacheCluster、
, Stop-CacheCluster
、および Restart-CacheCluster
の各キャッシュ クラスター コマンドでは、クラスター内のすべてのキャッシュ サーバーでキャッシュ ホスト Windows サービスの状態が調整されます。 リード ホストがクラスター管理の役割を実行する場合、これらのコマンドは実行に時間がかかることがあります。リード ホスト以外のホストの停止と起動が行われる間、大部分のリード ホストが実行中でなければならないためです。
キャッシュ サービスの開始と停止には常に、キャッシュ クラスター コマンドの Start-CacheCluster、
, Stop-CacheCluster
、および Restart-CacheCluster
を使用します。 サービス管理ツールからサービスを開始および停止すると、サービスは応答しなくなる可能性があります。 また、これらのコマンドは管理者特権の Windows PowerShell セッションから実行する必要があります。
Stop-CacheCluster
または Restart-CacheCluster
キャッシュ クラスター コマンドにより、クラスター内のすべてのキャッシュのメモリからすべてのデータがフラッシュされます。
Set-CacheConfig
および Import-CacheClusterConfig
コマンドの場合、変更を有効にするために Restart-CacheCluster
を使用してキャッシュ クラスターを再起動する必要があります。
Remove-Cache
および New-Cache
コマンドを使用すると、クラスターに含まれる他の名前付きキャッシュに影響を与えることなく、名前付きキャッシュ構成を変更できます。
キャッシュ クラスター関連コマンド
次の表は、クラスター関連の操作を実行するために使用できる Windows Powershell のキャッシュ管理コマンドの一覧です。
Use-CacheCluster
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Connect-AFCacheClusterConfiguration
|
Windows PowerShell セッションのコンテキストを目的のキャッシュ クラスターに設定します。
Windows PowerShell セッションを開始するときは、最初にこのコマンドを実行する必要があります。 キャッシュ ホスト上で実行する場合は、パラメーターなしでコマンドを実行します (パラメーターはコンピューターのキャッシュ構成から取得されるため)。 ホスト以外のコンピューター上で実行する場合は、以下のパラメーターを使用して目的のキャッシュ クラスターを指定できます。
パラメーターの説明は次のとおりです。
Provider : クラスター構成設定の保存に使用されるプロバイダー。 構成情報を保存する方法に応じて、 System.Data.SqlClient または XML のいずれかとすることができます。
ConnectionString : データベースまたは XML 構成ファイルがある場所に接続するための接続文字列。
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Start-CacheCluster
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Start-AFCacheCluster
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クラスター内のすべてのキャッシュ サービスを開始します。 リード ホストが最初に起動されます。 再起動後にキャッシュ サービスは自動的には開始されないため、サービスを開始するには Start-CacheCluster または Start-CacheHost を呼び出す必要があります。 このコマンドを実行するには管理者特権が必要です。 |
Stop-CacheCluster
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Stop-AFCacheCluster
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クラスター内のすべてのキャッシュ サービスを停止します。 このコマンドを実行するには管理者特権が必要です。 |
Restart-CacheCluster
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Restart-AFCacheCluster
|
クラスター内のすべてのキャッシュ サービスを正しい順序で再開します。 このコマンドを実行するには管理者特権が必要です。 |
Get-CacheClusterHealth
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Get-AFCacheClusterHealth
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キャッシュ クラスターの動作状態に関する統計を返します。 |
Export-CacheClusterConfig
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Export-AFCacheClusterConfiguration
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Import-CacheClusterConfig と組み合わせて使用することを想定したこのコマンドでは、XML を使用してクラスター構成設定を編集できます。 詳細については、「 クラスターの構成設定の編集.
このコマンドは、クラスター内に現在存在するクラスター構成設定を、指定した XML ベースの構成ファイルにエクスポートします。 クラスター構成設定を保存する場所としてどこを選択したか (SQL Server または共有ネットワーク フォルダー) にかかわらず、このコマンドを使用できます。
パラメーターの説明は次のとおりです。
File : 作成する XML ベースの構成ファイルの完全修飾されたパスと名前。このファイルで現在のキャッシュ クラスター構成設定を記述します。
例: Export-CacheClusterConfig -File c:\Temp\CurrentClusterConfig.xml |
Import-CacheClusterConfig
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Import-AFCacheClusterConfiguration
|
Export-CacheClusterConfig と組み合わせて使用することを想定したこのコマンドでは、XML を使用してクラスター構成設定を編集できます。 詳細については、「 クラスターの構成設定の編集.
このコマンドは、指定された XML ベースの構成ファイルに定義されたクラスター構成設定をインポートします。 クラスター構成設定を保存する場所としてどこを選択したか (SQL Server または共有ネットワーク フォルダー) にかかわらず、このコマンドを使用できます。
変更を有効にするには、 Restart-CacheCluster を使用してクラスターを再起動する必要があります。
パラメーターの説明は次のとおりです。
File : クラスターに適用するキャッシュ クラスター構成設定を記述した、XML ベースの構成ファイルの完全修飾されたパスと名前。
Force : 確認メッセージを表示せずに構成ファイルをインポートします。
RefreshNow : 実行中のクラスターのキャッシュ クラスター構成設定を変更します。 メモリ管理に関連する設定でのみ使用できます。 ただし、この場合も、メモリ管理の設定を有効にするには、個別のキャッシュ ホストを再起動するか、クラスターに追加する必要があります。
例: Import-CacheClusterConfig -File c:\CurrentClusterConfig.xml |
Grant-CacheAllowedClientAccount
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Grant-AFCacheAllowedClientAccount
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Windows アカウントにキャッシュ クラスターへのアクセス権を付与します。 既定では、キャッシュ ホスト上の管理者アカウントにはキャッシュ クラスターへのアクセス権があります。 他のアカウントは、許可されているクライアント アカウントの一覧に明示的に追加する必要があります。
パラメーターの説明は次のとおりです。
Account : キャッシュ クラスターへのアクセス権を付与する対象の Windows アカウント。
Force : 存在するかどうかを確認せずに、指定されたクライアント アカウントを追加します。
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Revoke-CacheAllowedClientAccount
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Revoke-AFCacheAllowedClientAccount
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Windows アカウントのキャッシュ クラスターへのアクセス権を取り消します。 この取り消しによって、キャッシュ ホスト上の管理者がキャッシュ クラスターにアクセスできなくなることはありません。
パラメーターの説明は次のとおりです。
Account : キャッシュ クラスターへのアクセス権を付与する対象の Windows アカウント。
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Get-Cache
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Get-AFCache
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パラメーターなしで使用すると、キャッシュ クラスター全体のすべてのキャッシュに関する情報が一覧表示されます。
ヒント
このコマンドを HostName パラメーターと共に使用する方法については、次の表を参照してください。
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Update-CacheHostAllowedVersions
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Update-AFCacheHostAllowedVersions
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キャッシュ クラスターにアクセス可能なキャッシュ ホストとキャッシュ クライアントのバージョン範囲を更新します。 現在、バージョン番号は次のリリースと関連しています。
- 1 = Windows Server AppFabric v1.0
- 3 = Microsoft AppFabric 1.1 for Windows Server
パラメーターの説明は次のとおりです。
BeginClientVersion : キャッシュ クライアントのバージョン範囲の開始値。
EndClientVersion : キャッシュ クライアントのバージョン範囲の終了値。
BeginServerVersion : キャッシュ ホストのバージョン範囲の開始値。
EndServerVersion : キャッシュ ホストのバージョン範囲の終了値。
詳細については、「 AppFabric キャッシュ クラスター (AppFabric 1.1) のアップグレード手順. |
Stop-CacheNonUpdatedHosts
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Stop-AFCacheNonUpdatedHosts
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指定のバージョン値と異なるバージョンのキャッシュ ホストを停止します。
パラメーターの説明は次のとおりです。
BeginServerVersion : キャッシュ ホストのバージョン範囲の開始値。
EndServerVersion : キャッシュ ホストのバージョン範囲の終了値。
HostTimeout : 各キャッシュ ホストが停止するまで待機するタイムアウト値 (秒) です。
Version : キャッシュ ホストのコード バージョン。
詳細については、「 AppFabric キャッシュ クラスター (AppFabric 1.1) のアップグレード手順. |
Update-CacheConfigurationStore
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Update-AFCacheConfigurationStore
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. Microsoft AppFabric 1.1 for Windows Server にアップグレードする際、この操作には、キャッシュ ホスト名を対応する完全修飾ドメイン名 (FQDN) に変換するという、目に見える効果があります。 |
キャッシュ ホスト関連コマンド
次の表は、キャッシュ ホスト関連の操作を実行するために使用できる Windows PowerShell のコマンドの一覧です。
Get-CacheHost
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Get-AFCacheHost
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指定されたキャッシュ ホストに関する情報を一覧表示します。 パラメーターが渡されなかった場合は、キャッシュ クラスターのメンバーであるすべてのキャッシュ サービスを一覧表示します。 Shutting Down ステータスは、正常なシャットダウンが進行中であることを示すことに注意してください。
パラメーターの説明は次のとおりです。
HostName : キャッシュ ホストの名前。
CachePort : キャッシュ ホストのキャッシュ ポート番号。
例: Get-CacheHost |
Get-CacheHostConfig
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Get-AFCacheHostConfiguration
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指定されたキャッシュ ホストに関する構成情報を返します。
パラメーターの説明は次のとおりです。
HostName : キャッシュ ホストの名前。
CachePort : キャッシュ ホストのキャッシュ ポート番号。
例: Get-CacheConfig -HostName CacheServer1 -CachePort 22233 |
Set-CacheHostConfig
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Set-AFCacheHostConfiguration
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キャッシュ ホスト構成をコマンド パラメーターで指定された値に更新します。 HostName および CachePort を除くすべてのパラメーターが省略可能です。 詳細については、「 クラスターの構成設定の編集.
パラメーターの説明は次のとおりです。
HostName : キャッシュ ホストの名前。
CachePort : キャッシュ ホストの現在のキャッシュ ポート番号。
ClusterPortNumber : キャッシュ ホストによって使用されるクラスター ポート番号。
ArbitratorPortNumber : 新しい判別子ポート番号。
ReplicationPortNumber : 新しいレプリケーション ポート番号。
CacheSize : キャッシュ ホストでデータを保存するために割り当てられたメモリの合計量 (MB 単位)。
IsLeadHost : キャッシュ ホストのリード ホストのステータス ("true" または "false")。
HWM : 警告を発生させるメモリのサイズ値の割合。この割合に達すると、有効期限前のオブジェクトの削除が開始されます。
LWM : 警告をリセットさせるメモリのサイズ値の割合。この割合に達すると、有効期限切れのオブジェクトの削除が開始されます。 HWM に到達した後は、まだ有効期限切れになっていないオブジェクトの削除が停止されます。
例: Set-CacheConfig -HostName CacheServer1 -CachePort 22233 -LowWM 80 |
Start-CacheHost
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Start-AFCacheHost
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指定されたキャッシュ サービスを開始します。 キャッシュ サーバーの再起動後、実行中のキャッシュ クラスターにキャッシュ サービスを再度参加させるときに、このコマンドが必要です。 キャッシュ クラスターが停止している場合は、代わりに Start-CacheCluster コマンドを使用する必要があります。 また、再起動後にキャッシュ サービスは自動的には開始されないため、サービスを開始するには Start-CacheHost または Start-CacheCluster を呼び出す必要があります。
パラメーターの説明は次のとおりです。
HostName : キャッシュ ホストの名前。
CachePort : キャッシュ ホストのキャッシュ ポート番号。
HostTimeout : 指定されたキャッシュ ホストを起動するときのタイムアウト値 (秒)。 既定値は 60 秒です。
例: Start-CacheHost -HostName CacheServer1 -CachePort 22233 |
Stop-CacheHost
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Stop-AFCacheHost
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指定されたキャッシュ サービスを停止します。
パラメーターの説明は次のとおりです。
HostName : キャッシュ ホストの名前。
CachePort : キャッシュ ホストのキャッシュ ポート番号。
HostTimeout : 指定されたキャッシュ ホストを起動するときのタイムアウト値 (秒)。
Graceful : 正常なシャットダウンを開始するように指定します。 正常なシャットダウンでは、Caching Service を停止する前に、キャッシュ アイテムは他のキャッシュ ホストに移動されます。 これにより、データが失われたり、キャッシュ クライアントがそのようなアイテムを再作成したりしないようになります。 New-CacheCluster コマンドで GracefulShutdownEnabled オプションを指定してキャッシュ クラスターを作成すると、 Stop-CacheHost コマンドの既定の動作を正常なシャットダウンにすることができます。 また、この操作では、キャッシュ クラスターで GracefulShutdownTimeout を指定することも必要です。 .
警告
実行中のサーバーに移動されるキャッシュ アイテムを処理するのに十分なサーバーと残りメモリが存在することを確認した場合にのみ、正常なシャットダウンを開始します。 そうしないと、正常なシャットダウンがハングしてキャンセルが必要になる場合があります。
例: Stop-CacheHost -HostName CacheServer1 -CachePort 22233 |
Stop-CacheHostShutdown
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Stop-AFCacheHostShutdown
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進行中の正常なシャットダウンをキャンセルします。 キャッシュ ホストを実行し続けると、データは失われません。 定期的な負荷分散は必要に応じて引き続き行われる可能性があります。
パラメーターの説明は次のとおりです。
HostName : キャッシュ ホストの名前。
CachePort : キャッシュ ホストのキャッシュ ポート番号。
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Restart-CacheHost
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Restart-AFCacheHost
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指定されたキャッシュ サービスを再起動します。 設定は、 Stop-CacheHost の設定と同じです。 . |
Get-CacheStatistics
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Get-AFCacheStatistics
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合計サイズ (バイト単位) や、キャッシュに入れられているオブジェクト、領域、名前付きキャッシュ、要求、キャッシュ ミスの数を含む、指定したキャッシュ ホストの統計を表示します。
ヒント
このコマンドを CacheName パラメーターと共に使用する方法については、次の表を参照してください。
パラメーターの説明は次のとおりです。
HostName : キャッシュ ホストの名前。
CachePort : キャッシュ ホストのキャッシュ ポート番号。
例: Get-CacheStatistics -HostName CacheServer1 -CachePort 22233 |
Get-Cache
|
Get-AFCache
|
指定されたキャッシュ ホスト上に存在するすべてのキャッシュと領域を一覧表示します。
パラメーターの説明は次のとおりです。
HostName : キャッシュ ホストの名前。
CachePort : キャッシュ ホストのキャッシュ ポート番号。
例: Get-Cache -HostName CacheServer1 -CachePort 22233 |
Get-CacheRegion
|
Get-AFCacheRegion
|
キャッシュ クラスター内のすべての領域の一覧を返します。 領域は、キャッシュ クライアントのみが作成または削除できます。 ただし、どのキャッシュ ホストに領域を作成するかはキャッシュ クラスターが決定します。 すべてのパラメーターは省略可能です。
ヒント
このコマンドを CacheName パラメーターと共に使用する方法については、次の表を参照してください。
パラメーターの説明は次のとおりです。
MaxRegions : 表示する領域の最大数。 これを MaxRegionsPerHost パラメーターと共に使用することはできません。
MaxRegionsPerHost : キャッシュ クラスター内の各ホストから表示する領域の最大数。
例: Get-CacheRegion -MaxRegionsPerHost 4 |
キャッシュ関連コマンド
次の表は、Windows PowerShell を使用してキャッシュ関連の操作を実行できるコマンドの一覧です。
New-Cache
|
New-AFCache
|
クラスターの実行中に新しい名前付きキャッシュを作成します。 CacheName を除くすべての値が省略可能です。
ヒント
名前付きキャッシュは 128 個まで作成できます。
パラメーターの説明は次のとおりです。
CacheName : キャッシュの名前。
Secondaries : 値を 1 にすると高可用性機能が有効になります。 値を 0 にすると高可用性機能が無効になります。 既定値は 0 です。
NotificationsEnabled : 値を True にするとキャッシュ通知機能が有効になり、 False にすると無効になります。
Eviction : 値を LRU にすると、"最近、最も使われていないもの" の削除が有効になります。 値を None にすると、その削除が無効になります。 既定値は LRU です。 .
警告
値を None にすると、キャッシュ ホストがメモリ不足になる可能性があります。
TimeToLive : キャッシュに格納されているオブジェクトが有効期限切れになるまでの既定のタイムアウト (分)。 既定値は 10 です。
Expirable : 値を True にすると有効期限が有効になり、 False にすると有効期限は無効になります。 既定値は True です。
MinSecondaries : アイテム上で書き込み操作を正常に実行するのに必要なアイテムのセカンダリ コピーの最少数。 既定値は 0 です。 0 .
WriteBehindEnabled : ライト ビハインド機能を有効にします。 既定値は false です。 .
WriteBehindInterval : キャッシュに書き込まれる後にキャッシュ アイテムをプロバイダーに書き込む時間までの秒数。 最小値は 60 、既定値は 300 です。 300 .
WriteBehindRetryInterval : ライト ビハインド プロバイダーへの接続に失敗した場合に、次の再試行までに待機する、秒単位の再試行間隔です。 既定値は 60 です。これは最小値でもあります。
WriteBehindRetryCount : ライト ビハインド プロバイダーへの接続再試行回数の最大値です。 既定値は -1 です。これは無限の再試行数を表します。
ReadThroughEnabled : リード スルー機能を有効にします。 既定値は false です。 .
Provider Type : プロバイダーのアセンブリ型の完全修飾名です。 プロバイダーはライト ビハインド機能とリード スルー機能を実装します。 名前は大文字と小文字が区別されます。 次に例を示します。 RTProvider.Provider, RTProvider, Version=1.0.0.0, Culture=neutral, PublicKeyToken=80e2cb5f6ba933f0 .
ProviderSettings : プロバイダーの接続情報を指定する 1 つ以上のキー/値ペアです。 次に例を示します。 @{"setting1"="value1";"setting2"="value2"} .
例: New-Cache -CacheName NamedCache1 -Secondaries 1 -TimeToLive 15 |
Remove-Cache
|
Remove-AFCache
|
CacheName パラメーターで指定された名前付きキャッシュを削除します。
パラメーターの説明は次のとおりです。
例: Remove-Cache -CacheName NamedCache1 |
Get-CacheConfig
|
Get-AFCacheConfiguration
|
CacheName パラメーターで指定された名前付きキャッシュについて、構成の詳細を返します。
パラメーターの説明は次のとおりです。
例: Get-CacheConfig -CacheName NamedCache1 |
Set-CacheConfig
|
Set-AFCacheConfiguration
|
CacheName パラメーターで指定された名前付きキャッシュの構成設定を更新します。
キャッシュ クラスターの実行中は、 CacheName パラメーターを使用してキャッシュに変更を加えることはできません。 別の方法として、 Remove-Cache および New-Cache コマンドを使用することができます。 これらのコマンドを使用すると、クラスターを停止する必要がないため、クラスター内の他の名前付きキャッシュに影響を与えることなく、名前付きキャッシュの構成を変更できます。
詳細については、「 Windows PowerShell でキャッシュ構成設定を編集する.
パラメーターの説明は次のとおりです。
CacheName : キャッシュの名前。
Secondaries : 値を 1 にすると高可用性機能が有効になります。 値を 0 にすると高可用性機能が無効になります。 既定値は 0 です。 0 . この機能は、Enterprise Edition または DataCenter Edition の Windows Server を実行しているキャッシュ ホストでのみサポートされることに注意してください。
NotificationsEnabled : 値を True にするとキャッシュ通知機能が有効になり、 False にすると無効になります。
Eviction : 値を LRU にすると、"最近、最も使われていないもの" の削除が有効になります。 値を None にすると、その削除が無効になります。 既定値は LRU です。 .
警告
値を None にすると、キャッシュ ホストがメモリ不足になる可能性があります。
TimeToLive : キャッシュに格納されているオブジェクトが有効期限切れになるまでの既定のタイムアウト (分)。 既定値は 10 です。
Expirable : 値を True にすると有効期限が有効になり、 False にすると有効期限は無効になります。 既定値は True です。
MinSecondaries : アイテム上で書き込み操作を正常に実行するのに必要なアイテムのセカンダリ コピーの最少数。 既定値は 0 です。 0 .
WriteBehindEnabled : ライト ビハインド機能を有効にします。 既定値は false です。 .
WriteBehindInterval : キャッシュに書き込まれる後にキャッシュ アイテムをプロバイダーに書き込む時間までの秒数。 最小値は 60 、既定値は 300 です。 300 .
WriteBehindRetryInterval : ライト ビハインド プロバイダーへの接続に失敗した場合に、次の再試行までに待機する、秒単位の再試行間隔です。 既定値は 60 です。これは最小値でもあります。
WriteBehindRetryCount : ライト ビハインド プロバイダーへの接続再試行回数の最大値です。 既定値は -1 です。これは無限の再試行数を表します。
ReadThroughEnabled : リード スルー機能を有効にします。 既定値は false です。 .
Provider Type : プロバイダーのアセンブリ型の完全修飾名です。 プロバイダーはライト ビハインド機能とリード スルー機能を実装します。 名前は大文字と小文字が区別されます。 次に例を示します。 RTProvider.Provider, RTProvider, Version=1.0.0.0, Culture=neutral, PublicKeyToken=80e2cb5f6ba933f0 .
ProviderSettings : プロバイダーの接続情報を指定する 1 つ以上のキー/値ペアです。 次に例を示します。 @{"setting1"="value1";"setting2"="value2"} .
RefreshNow : 実行中のキャッシュ クラスターでリード スルー設定とライト ビハインド設定を更新します。 このスイッチでは、他の設定を更新できません。
例: Set-CacheConfig -CacheName NamedCache1 -TimeToLive 30 |
Get-CacheStatistics
|
Get-AFCacheStatistics
|
CacheName パラメーターで指定された名前付きキャッシュの統計を返します。
ヒント
このコマンドを HostName および CachePort パラメーターと共に使用する方法については、前の表を参照してください。
パラメーターの説明は次のとおりです。
例: Get-CacheStatistics -CacheName NamedCache1 |
Get-CacheRegion
|
Get-AFCacheRegion
|
CacheName パラメーターで指定された名前付きキャッシュ内のすべての領域の一覧を返します。 領域は、キャッシュ クライアントのみが作成または削除できます。 各領域をどのキャッシュ ホストに作成するかは、キャッシュ クラスターが制御します。
ヒント
このコマンドを HostName および CachePort パラメーターと共に使用する方法については、前の表を参照してください。
パラメーターの説明は次のとおりです。
例: Get-CacheRegion -CacheName NamedCache1 |
コンソール管理コマンド
次の表は、Windows PowerShell ベースのキャッシュ管理ツールに対して管理関連の操作を実行するために使用できるコマンドの一覧です。
Set-CacheLogging
|
Set-AFCacheLogging
|
このコマンドを使用すると、Windows PowerShell ベースのキャッシュ管理ツール セッションについて、ファイルを使用したロギングを行うことができます。 このコマンドによって開始されたイベント追跡は、それが呼び出された Windows PowerShell セッションの有効期間中のみ継続されます。
既定では、ロギングは VERBOSE レベルで有効化されます。 既定のログ ファイルはユーザーの %temp% ディレクトリにあり、プレフィックス DCacheAdministration とそれに続くプロセス識別子および作成時のタイム スタンプで構成される名前が付いています。
同じ名前のファイルが既に存在する場合は、既存ログ ファイルの末尾にログが追加されます。
パラメーターの説明は次のとおりです。
LogLevel : 追跡によってキャプチャされるイベントの種類を指定するイベント レベル。 有効な値は NONE、 , ERROR、 , WARNING、 , INFO 、および VERBOSE です。 .
File : ログの書き込み先となるフォルダーまたはファイルの絶対パス。 ファイル名を指定しない場合は、既定で DCacheAdminTrace[<ProcessId>].log になります。 <ProcessId> は、Windows PowerShell セッションの Windows プロセス ID を示す数値です。 ".log" が指定したすべてのファイル名に付加されます。
この例では、警告メッセージとエラー メッセージをキャプチャする c:\WarningLog.log というファイルが作成されます。
Set-CacheLogging -LogLevel WARNING -File c:\WarningLog
このコマンドは、キャッシュ クライアントまたはキャッシュ ホストではなく Windows PowerShell セッションのイベントのみを追跡します。 |
Clear-CacheLogging
|
Clear-AFCacheLogging
|
Set-CacheLogging によって開始されたログを停止します。 .
|
Invoke-CacheGC
|
Invoke-AFCacheGarbageCollector
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キャッシュ クラスター上でガベージ コレクションを手動で呼び出し、使用されていないメモリを解放します。 これは特別な状況でのみ可能です。 通常、ガベージ コレクションは .NET Framework と AppFabric キャッシュ クラスターのメモリ管理機能によって管理されます。 |
exit
|
exit
|
Windows PowerShell セッションを終了します。 |
cls
|
cls
|
Windows PowerShell 画面をクリアします。 |
関連項目
概念
Windows PowerShell によるキャッシュ構成 (AppFabric 1.1 キャッシュ)
構成設定
AppFabric キャッシュの構成オプション
AppFabric キャッシュのトラブルシューティング
AppFabric キャッシュの概念 (AppFabric 1.1 キャッシュ)
キャッシュ クライアントを開発する
2012-04-05