Windows Server AppFabric コマンドレットを使用してのデータベースの削除
このトピックでは AppFabric コマンドレットを使用して監視または永続化ストアを削除する方法について説明します。AppFabric での IIS マネージャー拡張機能を使用してこの作業を実行することはできないため、これは AppFabric によって監視または永続化ストアを削除する唯一の方法です。これらのコマンドレットはデータベース スキーマを削除し、ストアが空の場合はストアも削除しますが、関連する接続文字列は IIS から削除しません。
コマンドレットを使用して監視または永続化データベースを削除する
監視または永続化データベースを削除するには、AppFabric コマンドレット インターフェイスを使用する必要があります。このセクションでは、Remove-ASMonitoringSqlDatabase および Remove-ASPersistenceSqlDatabase コマンドレットについて説明します。
監視ストアを削除する
Remove-ASMonitoringSqlDatabase
このコマンドレットは監視データベース スキーマを削除します。ストアが専用の監視データベースの場合 (監視スキーマ オブジェクトと併置された他のスキーマまたはオブジェクトが存在しない)、コマンドレットはデータベースも削除 (ドロップ) します。
構文 1:
Remove-ASMonitoringSqlDatabase -Database <String> [-Confirm] [-Server <String>] [-WhatIf] [<CommonParameters>]
構文 2:
Remove-ASMonitoringSqlDatabase -ConnectionString <String> [-Confirm] [-WhatIf] [<CommonParameters>]
パラメーター | 説明 |
---|---|
Database |
削除するデータベースの名前。ConnectionString が指定されている場合にのみ省略可能です。 |
ConnectionString |
削除するデータベースを指定する接続文字列。 |
Confirm |
ユーザーに操作の確認を求めるオプション。 |
Server |
ドロップされるストアをホストするサーバー名 (省略可能)。指定しない場合、ConnectionString が指定されない限りローカル サーバーが既定値になります。 |
WhatIf |
指定する場合、データベースに接続されます。ただし、その項目は実際には削除されません。 |
ヒント
このコマンドレットに対する共通のパラメーターの説明がこのドキュメントの他のすべてのコマンドレットに適用されます。整合性を維持するため、これらは不要に重複されません。
例
例 1:監視データベースを削除する。
Remove-ASMonitoringSqlDatabase –Database “MonitoringDB1” –Server “contosoDBserver”
例 2:ユーザー確認なしで監視データベースを削除する。
Remove-ASMonitoringSqlDatabase –Database “MonitoringDB1” –Server “contosoDBserver” -force
例 3:ユーザー確認なしで名前を付けた接続文字列の監視データベースを削除する。この例は、Get-ASConnectionString を使用する方法についても示しており、その出力を Remove-ASMonitoringSqlDatabase にパイプします。
Get-ASConnectionString –Root –ConnectionStringName “monitoringConnectionString1” | Remove-ASMonitoringSqlDatabase -force
永続化ストアを削除する
このコマンドレットはデータベースから永続化ストアを削除します。Remove-ASMonitoringSqlDatabase コマンドレットとは異なり、このコマンドレットはデータベースをドロップしません。
Remove-ASPersistenceSqlDatabase
構文 1:
Remove-ASPersistenceSqlDatabase -Database <String> [-Force] [-Server <String>] [<CommonParameters>]
構文 2:
Remove-ASPersistenceSqlDatabase -ConnectionString <String> [-Force] [<CommonParameters>]
パラメーター | 説明 |
---|---|
Database |
削除する永続化ストアの名前。ConnectionString が指定されている場合にのみ省略可能です。 |
ConnectionString |
永続化ストアに対して使用する接続文字列。 |
Force |
ユーザーの確認なしに強制的に永続化ストアを削除します。省略可能です。 |
Server |
削除する永続化ストアをホストする SQL Server 名 (省略可能)。指定しない場合は既定でローカル サーバーになります。 |
例
例 1:永続化ストアを削除する。
Remove-ASPersistenceSqlDatabase –Database “PersistenceDB1” –Server “contosoDBserver”
例 2:ユーザーの確認なしに永続化ストアを削除する。
Remove-ASPersistenceSqlDatabase –Database “PersistenceDB1” –Server “contosoDBserver” -force
2011-12-05