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Windows ベース アプリケーションの概要

Microsoft Visual Studio 2005 には、ユーザーのコンピュータでローカルに動作する Windows ベース アプリケーションを開発する方法がいくつかあります。Visual Studio 2005 では、Windows フォームを使って Windows ベース アプリケーションとユーザー インターフェイス (UI) を作成できます。また、Visual Studio または Microsoft .NET Framework version 2.0 Software Development Kit (SDK) を使って Windows サービス アプリケーションを作成することや、Visual Studio プロジェクト ウィザードを使って Windows Win32 ベース アプリケーションを作成することもできます。

Visual Studio の Windows ベース アプリケーション

Visual Studio Windows ベース アプリケーションは、.NET Framework を中心に構築されます。.NET Framework は、高度なアプリケーションの開発に使用できる豊富なクラスの集まりです。.NET Framework で動作するプログラミング言語 (Visual Basic、C#、Visual J#、C++、およびその他多数) と .NET Framework デバッグ ツールを使用して、Windows ベース アプリケーションを作成できます。

Windows ベース アプリケーションを作成するために .NET Framework クラスを使用することには、他のメリットもあります。オペレーティング システム サービスにアクセスすることで、対象ユーザーのコンピュータ環境に用意された機能を利用できます。データにアクセスするには、ADO.NET を使用します。詳細については、「Visual Studio でのデータ アプリケーションの作成」を参照してください。GDI+ を使うと、高度な描画やペイントをフォームで実行できます。詳細については、「Windows フォームにおけるグラフィックスと描画」を参照してください。作成する Windows ベース アプリケーションから、XML Web サービスを介して公開されたメソッドを呼び出すことで、各種ソースおよびパートナーから得られる情報とコンピュータ リソースを活用できます。詳細については、「マネージ コードを使用した XML Web サービスのプログラミングの概要」を参照してください。

Windows ベース アプリケーション開発用の Visual Studio ツール

その他の .NET Framework アプリケーションと同様に、Windows アプリケーションをテキスト エディタで作成して、.NET Framework のメソッドおよびクラスを呼び出し、アプリケーションをコマンド ラインからコンパイルして、生成された実行可能アプリケーションを配布できます。

または、Visual Studio 2005 を使用できます。Visual Studio 2005 を使って Windows ベース アプリケーションを作成すると、手動でコードを書いた場合と基本的に同じアプリケーションが作成されます。Visual Studio 2005 を使用する利点は、すばやく簡単に信頼性の高いアプリケーションを開発するためのツールを利用できることです。Windows ベース アプリケーションの開発に使用する主なツールを次に示します。

  • ドラッグ アンド ドロップ コントロールを使った Windows フォームのビジュアルなデザイナ。詳細については、「Windows フォーム デザイナ」を参照してください。

  • ステートメントの自動補完や構文チェックなどの IntelliSense 機能を備えたコード対応エディタ。

  • 統合されたコンパイルおよびデバッグ。

  • ローカル、イントラネット、インターネットを介した配置など、アプリケーション ファイルの作成および管理のためのプロジェクト管理ツール。

Visual Studio を使った経験がある開発者は、おそらくこのような機能に覚えがあります。これらは、以前のバージョンの Visual Basic や Visual C++ で使用された機能と似ています。Visual Studio 2005 では、Windows ベース アプリケーションを開発するための多数のツールがこれらの機能に追加されています。

Windows ベース アプリケーションの種類

Visual Studio を使用して、複数の種類の Windows ベース アプリケーションを開発できます。.NET Framework の機能を最大限に活用した Windows フォームおよび Windows サービス アプリケーションを作成できます。また、Visual C++ を使用して Win32 ベース アプリケーションを作成することもできます。

Windows フォーム

Windows フォームの詳細および Visual Studio での使い方については、以下のトピックを参照してください。

トピック 説明

Windows フォームについて

Windows フォームを作成および開発する方法について説明します。

Windows フォームのチュートリアルおよび方法のトピック

Windows フォームを基にしてアプリケーションを開発する一般的な方法について手順に沿った指示を示すトピックが一覧表示されています。

Windows フォーム コントロール

Windows フォーム コントロールの特徴と使用法を説明する一連のトピックが含まれています。

Windows サービス アプリケーション

Visual Studio 2005 または Microsoft .NET Framework version 2.0 Software Development Kit (SDK) を使用して、サービスとしてインストールされるアプリケーションを作成することにより、サービスを作成できます。このアプリケーションは Windows サービスと呼ばれます。.NET Framework 機能を使用して、サービスを作成およびインストールできます。また、起動や停止など、サービスの動作制御を行うこともできます。

詳細については、「Windows サービス アプリケーション」を参照してください。

Win32 プロジェクト

プロジェクト ウィザードを使用することにより、コンソール アプリケーション、Windows ベースの実行可能アプリケーション、ダイナミック リンク ライブラリ (DLL)、スタティック ライブラリなどの Win32 プロジェクト タイプを作成できます。

詳細については、「Win32 Windows アプリケーションの作成」を参照してください。

参照

概念

Windows フォームと Web フォーム間の選択

その他の技術情報

Windows ベースのアプリケーションの作成
Windows フォーム