Microsoft.PowerShell.Crescendo の概要
PowerShell は、他のシェルと同様に、コマンドライン ツールを呼び出すことも可能です。 ただし、コマンド ライン ツールが PowerShell パイプラインに参加し、PowerShell の一部であるパラメーターの動作を利用できれば、エクスペリエンスが向上します。
Crescendo は、プラットフォームに関係なく、コマンドライン ツールを 増幅 する PowerShell コマンドレットを迅速に作成するためのフレームワークを提供します。 Crescendo ベースのモジュールの目的は、コマンドライン ツールを使用する PowerShell コマンドレットを作成し、そのツールとは異なり、プレーン テキストではなく PowerShell オブジェクトを返します。
クレッシェンドのしくみ
Crescendo フレームワークには、次の 2 つのメインコンポーネントがあります。
- 必要なコマンドレットを記述する JSON 構成ファイル
- コマンド ライン ツールからの出力を解析し、オブジェクトを返す出力ハンドラー関数
Crescendo モジュールには、JSON 構成を作成し、定義したコマンドレットを含むモジュールをビルドするのに役立つコマンドレットが用意されています。 PowerShell オブジェクトを返す独自の出力ハンドラー関数を記述する必要があります。
クレッシェンド固有の用語
Crescendo のドキュメントには、いくつかの新しい用語が含まれています。
- コマンドライン ツール - システムにインストールされているネイティブ実行可能ファイル
- 例:
ipconfig.exe
- 例:
- command - 実行可能ファイルを呼び出すためにコマンド ラインに入力した内容 (特定のパラメーターを含む可能性があります)
- 例:
ipconfig.exe /all
- 例:
- 増幅されたコマンド - PowerShell 関数でコマンドをラップするために Crescendo で作成したコマンドレット
- 例:
Get-IpConfig -All
- 例:
Crescendo 構成ファイル スキーマ
Crescendo 構成ファイルを作成すると、JSON が作成されます。 利便性、検証、開発者エクスペリエンスの向上のために、 スキーマ ファイルを使用できます。
スキーマを確認して、必要な構成設定とオプションの構成設定、その説明、受け入れる値の型を確認できます。 Visual Studio Code で構成ファイルを作成すると、IntelliSense、編集中の検証など、多くの便利な機能が得られます。
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