Set-RecipientFilterConfig
このコマンドレットは、オンプレミスの Exchange でのみ使用可能です。
受信者フィルター エージェントを有効にして構成するには、Set-RecipientFilterConfig コマンドレットを使用します。
以下の構文セクションのパラメーター セットの詳細については、「Exchangeのコマンドレット構文」を参照してください。
構文
Set-RecipientFilterConfig
[-BlockedRecipients <MultiValuedProperty>]
[-BlockListEnabled <Boolean>]
[-Confirm]
[-DomainController <Fqdn>]
[-Enabled <Boolean>]
[-ExternalMailEnabled <Boolean>]
[-InternalMailEnabled <Boolean>]
[-RecipientValidationEnabled <Boolean>]
[-WhatIf]
[<CommonParameters>]
説明
このコマンドレットを実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。 このトピックにはこのコマンドレットのすべてのパラメーターが一覧表示されていますが、自分に割り当てられているアクセス許可に含まれていない一部のパラメーターにはアクセスできません。 コマンドレットを組織内で実行するために必要になるアクセス許可とパラメーターを調べるには、「 Find the permissions required to run any Exchange cmdlet」を参照してください。
例
例 1
Set-RecipientFilterConfig -RecipientValidationEnabled $true
この例は、受信者検証を有効にするよう受信者フィルター エージェント構成を変更します。
例 2
Set-RecipientFilterConfig -BlockListEnabled $true -BlockedRecipients user1@contoso.com,user2@contoso.com
この例は、受信者フィルター エージエント構成を次ぎのように変更します。
- ブロックする受信者の一覧を有効にします。
- ブロックする受信者の一覧に 2 人のユーザーを追加します。
パラメーター
-BlockedRecipients
BlockedRecipients パラメーターには、1 つ以上の SMTP アドレスを指定できます。 複数の SMTP アドレスを入力する場合は、コンマを使用してアドレスを区切ります。 入力できる個々の SMTP アドレスの最大数は 800 です。
Type: | MultiValuedProperty |
Position: | Named |
Default value: | None |
Required: | False |
Accept pipeline input: | False |
Accept wildcard characters: | False |
Applies to: | Exchange Server 2010, Exchange Server 2013, Exchange Server 2016, Exchange Server 2019 |
-BlockListEnabled
BlockListEnabled パラメーターは、受信者フィルター エージェントが BlockedRecipients パラメーターに指定されている受信者へ送られるメッセージをブロックするかどうかを指定します。 BlockListEnabled パラメーターに対する有効な入力は、$true または $false です。 既定の設定は $false です。 BlockListEnabled パラメーターが $true に設定されていると、受信者フィルター エージェントは BlockedRecipients パラメーターに指定されている受信者へ送られるメッセージをブロックします。
Type: | Boolean |
Position: | Named |
Default value: | None |
Required: | False |
Accept pipeline input: | False |
Accept wildcard characters: | False |
Applies to: | Exchange Server 2010, Exchange Server 2013, Exchange Server 2016, Exchange Server 2019 |
-Confirm
Confirm スイッチは、確認プロンプトを表示するか非表示にするかを指定します。 このスイッチがコマンドレットにどのような影響を与えるかは、先に進む前にコマンドレットで確認が必要となるかどうかで決まります。
- 破壊的なコマンドレット (Remove-* コマンドレットなど) には、続行する前にコマンドの確認を強制する組み込みの一時停止があります。 これらのコマンドレットでは、正確な構文
-Confirm:$false
を使用して、確認プロンプトを省略できます。 - 他のほとんどのコマンドレット (New-* コマンドレットや Set-* コマンドレットなど) には、一時停止が組み込まれています。 これらのコマンドレットの場合、値なしで Confirm スイッチを指定すると、先に進む前に、一時停止してコマンドを確認する必要があります。
Type: | SwitchParameter |
Aliases: | cf |
Position: | Named |
Default value: | None |
Required: | False |
Accept pipeline input: | False |
Accept wildcard characters: | False |
Applies to: | Exchange Server 2010, Exchange Server 2013, Exchange Server 2016, Exchange Server 2019 |
-DomainController
DomainController パラメーターは、このコマンドレットで Active Directory からのデータの読み取りまたは Active Directory へのデータの書き込みに使用されるドメイン コントローラーを指定します。 ドメイン コントローラーは、完全修飾ドメイン名 (FQDN) で識別します。 たとえば、dc01.contoso.com です。
DomainController パラメーターは、エッジ トランスポート サーバーではサポートされません。 エッジ トランスポート サーバーは、Active Directory ライトウェイト ディレクトリ サービス (AD LDS) のローカル インスタンスを使用してデータの読み書きを行います。
Type: | Fqdn |
Position: | Named |
Default value: | None |
Required: | False |
Accept pipeline input: | False |
Accept wildcard characters: | False |
Applies to: | Exchange Server 2010, Exchange Server 2013, Exchange Server 2016, Exchange Server 2019 |
-Enabled
Enabled パラメーターは、コマンドを実行するコンピューター上で受信者フィルター エージェントが有効かどうかを指定します。 Enabled パラメーターに対する有効な入力は、$true または $false です。 既定の設定は $true です。 Enabled パラメーターが $true に設定されていると、受信者フィルター エージェントはコマンドを実行しているコンピューター上で有効です。
Type: | Boolean |
Position: | Named |
Default value: | None |
Required: | False |
Accept pipeline input: | False |
Accept wildcard characters: | False |
Applies to: | Exchange Server 2010, Exchange Server 2013, Exchange Server 2016, Exchange Server 2019 |
-ExternalMailEnabled
ExternalMailEnabled パラメーターは、組織の外部のサーバーが認証されていない接続から受信したすべてのメッセージを、処理のために受信者フィルター エージェントを経由して渡すかどうかを指定します。 ExternalMailEnabled パラメーターに対する有効な入力は、$true または $false です。 既定の設定は $true です。 ExternalMailEnabled パラメーターが $true に設定されていると、組織の外部のサーバーが認証されていない接続から受信したすべてのメッセージは、処理のために受信者フィルター エージェントを経由して渡されます。
Type: | Boolean |
Position: | Named |
Default value: | None |
Required: | False |
Accept pipeline input: | False |
Accept wildcard characters: | False |
Applies to: | Exchange Server 2010, Exchange Server 2013, Exchange Server 2016, Exchange Server 2019 |
-InternalMailEnabled
InternalMailEnabled パラメーターは、エンタープライズ内の権限のあるドメインに属する認証済みの送信者ドメインからのすべてのメッセージを、処理のために受信者フィルター エージェントを経由して渡すかどうかを指定します。 InternalMailEnabled パラメーターに対する有効な入力は、$true または $false です。 既定の設定は $false です。 InternalMailEnabled パラメーターが $true に設定されている場合、エンタープライズ内の権限のあるドメインに属する認証済みの送信者ドメインからのメッセージはすべて、処理のために受信者フィルター エージェントを経由して渡されます。
Type: | Boolean |
Position: | Named |
Default value: | None |
Required: | False |
Accept pipeline input: | False |
Accept wildcard characters: | False |
Applies to: | Exchange Server 2010, Exchange Server 2013, Exchange Server 2016, Exchange Server 2019 |
-RecipientValidationEnabled
RecipientValidationEnabled パラメーターは、受信者フィルター エージェントが組織内に存在しない受信者へ宛てたメッセージをブロックするかどうかを指定します。 RecipientValidationEnabled パラメーターに対する有効な入力は、$true または $false です。 既定の設定は $false です。 RecipientValidationEnabled パラメーターが $true に設定されていると、受信者フィルター エージェントが組織内に存在しない受信者へ宛てたメッセージをブロックします。
Type: | Boolean |
Position: | Named |
Default value: | None |
Required: | False |
Accept pipeline input: | False |
Accept wildcard characters: | False |
Applies to: | Exchange Server 2010, Exchange Server 2013, Exchange Server 2016, Exchange Server 2019 |
-WhatIf
WhatIf スイッチは、コマンドの操作をシミュレートします。 このスイッチを使用すると、実際にその変更内容を適用せずに、発生する変更を確認できます。 このスイッチで値を指定する必要はありません。
Type: | SwitchParameter |
Aliases: | wi |
Position: | Named |
Default value: | None |
Required: | False |
Accept pipeline input: | False |
Accept wildcard characters: | False |
Applies to: | Exchange Server 2010, Exchange Server 2013, Exchange Server 2016, Exchange Server 2019 |
入力
Input types
このコマンドレットに使用できる入力の種類を確認するには、「コマンドレットの入力および出力の種類」をご覧ください。 コマンドレットで入力の種類のフィールドが空白の場合、そのコマンドレットには入力データを指定できません。
出力
Output types
このコマンドレットに使用できる戻り値の型 (出力の種類) を確認するには、「コマンドレットの入力および出力の種類」をご覧ください。 出力の種類のフィールドが空白の場合、コマンドレットはデータを返しません。