Get-MailboxAuditBypassAssociation
このコマンドレットは、オンプレミスの Exchange およびクラウド ベースのサービスで使用できます。 一部のパラメーターおよび設定は、いずれかの環境専用となっている場合があります。
Get-MailboxAuditBypassAssociation コマンドレットを使用して、ユーザー アカウント (オンプレミスの Exchange とクラウド) とコンピューター アカウント (オンプレミス Exchange のみ) の AuditBypassEnabled プロパティ値に関する情報を取得します。 メールボックス監査ログをバイパスするには、 Set-MailboxAuditBypassAssociation コマンドレットを使用して、このプロパティを有効にします。
以下の構文セクションのパラメーター セットの詳細については、「Exchangeのコマンドレット構文」を参照してください。
構文
Get-MailboxAuditBypassAssociation
[[-Identity] <MailboxAuditBypassAssociationIdParameter>]
[-DomainController <Fqdn>]
[-ResultSize <Unlimited>]
[<CommonParameters>]
説明
メールボックス監査ログをバイパスするようにユーザーまたはコンピューター アカウントを構成した場合、ユーザー アカウントまたはコンピューター アカウントによってメールボックスに対して実行されたアクセスまたはアクションはログに記録されません。 メールボックスに頻繁にアクセスする必要がある信頼されたユーザー アカウントまたはコンピューター アカウントをバイパスすることで、メールボックス監査ログのノイズを減らすことができます。
このコマンドレットを実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。 このトピックにはこのコマンドレットのすべてのパラメーターが一覧表示されていますが、自分に割り当てられているアクセス許可に含まれていない一部のパラメーターにはアクセスできません。 コマンドレットを組織内で実行するために必要になるアクセス許可とパラメーターを調べるには、「 Find the permissions required to run any Exchange cmdlet」を参照してください。
例
例 1
Get-MailboxAuditBypassAssociation -ResultSize unlimited | Format-Table Name,AuditBypassEnabled
次の使用例は、すべてのアカウントを返し、メールボックス監査ログ バイパス用に構成されているか構成されていないかを返します。
例 2
Get-MailboxAuditBypassAssociation -Identity "Svc-MyApplication"
次の使用例は、Svc-MyApplication アカウントの AuditBypassEnabled プロパティの状態を返します。
例 3
$MBX = Get-MailboxAuditBypassAssociation -ResultSize unlimited
$MBX | where {$_.AuditBypassEnabled -eq $true} | Format-Table Name,AuditBypassEnabled
この例では、メールボックス監査ログ バイパス用に構成されているすべてのアカウントを返します。
パラメーター
-DomainController
このパラメーターは、オンプレミスの Exchange でのみ使用できます。
DomainController パラメーターは、このコマンドレットで Active Directory からのデータの読み取りまたは Active Directory へのデータの書き込みに使用されるドメイン コントローラーを指定します。 ドメイン コントローラーは、完全修飾ドメイン名 (FQDN) で識別します。 たとえば、dc01.contoso.com です。
Type: | Fqdn |
Position: | Named |
Default value: | None |
Required: | False |
Accept pipeline input: | False |
Accept wildcard characters: | False |
Applies to: | Exchange Server 2010, Exchange Server 2013, Exchange Server 2016, Exchange Server 2019 |
-Identity
Identity パラメーターは、AuditBypassEnabled プロパティの値を表示するユーザー アカウントまたはコンピューター アカウントを指定します。
Type: | MailboxAuditBypassAssociationIdParameter |
Position: | 1 |
Default value: | None |
Required: | False |
Accept pipeline input: | True |
Accept wildcard characters: | False |
Applies to: | Exchange Server 2010, Exchange Server 2013, Exchange Server 2016, Exchange Server 2019, Exchange Online |
-ResultSize
ResultSize パラメーターは、返される結果の最大数を指定します。 クエリに一致するすべてのリクエストを返す場合は、このパラメーターの値に unlimited を使用します。 既定値は 1,000 です。
Type: | Unlimited |
Position: | Named |
Default value: | None |
Required: | False |
Accept pipeline input: | False |
Accept wildcard characters: | False |
Applies to: | Exchange Server 2010, Exchange Server 2013, Exchange Server 2016, Exchange Server 2019, Exchange Online |
入力
Input types
このコマンドレットに使用できる入力の種類を確認するには、「コマンドレットの入力および出力の種類」をご覧ください。 コマンドレットで入力の種類のフィールドが空白の場合、そのコマンドレットには入力データを指定できません。
出力
Output types
このコマンドレットに使用できる戻り値の型 (出力の種類) を確認するには、「コマンドレットの入力および出力の種類」をご覧ください。 出力の種類のフィールドが空白の場合、コマンドレットはデータを返しません。