カルチャがテキストの書式設定にどのように影響するか
国や言語グループによって、数値、日付、時刻など、さまざまな種類のテキストを書式設定するための規則が異なります。 Power Query では、 culture は、Power Query M でこの種類のテキストの書式設定に使用される規則を持つロケールを指します。
既定のカルチャ
既定のカルチャは、クエリが最初に作成されるときにシステム ロケール (Windows、MacOS) に設定されます。 たとえば、Power Query Desktop でクエリを作成する場合、既定のカルチャはローカル コンピューターで設定されたロケールによって定義されます。 ただし、Power Query Online でクエリを作成する場合、既定のカルチャはオンライン サービスで設定されたロケールによって定義されます。 クエリを作成する場所に関係なく、別の既定のカルチャを使用する別の場所にクエリを移動しても、クエリでは元の場所のカルチャが使用されます。
現在の既定のカルチャを使用するには、Power Query M コードでカルチャ設定は必要ありません。
ただし、クエリを作成する Power Query 設定ダイアログで、既定のカルチャを変更できます。 たとえば、Excel から Power Query を実行している場合は、次のようになります。
- Power Query で、 File>Options と settings>Query オプションを選択します。
- 現在のブックで、[地域設定選択。
- 使用するロケールを選択します。
その他のバージョンの Power Query も同様に機能します。 一般に、Power Query 内で Options を選択すると、 Options ダイアログが開きます。 次に 地域設定 を選択し、使用するロケールを選択します。
インバリアント カルチャ
インバリアント カルチャはカルチャに依存しません。これは英語に関連付けられていますが、国や地域には関連付けされません。 カルチャ パラメーターを含む関数で空の文字列 ("") を使用して、インバリアント カルチャを名前で指定します。
ユーザーのカスタマイズやオペレーティング システムの更新によって変更されるカルチャに依存するデータとは異なり、インバリアント カルチャ データは時間の経過と共に、インストールされているカルチャ間で安定しており、ユーザーがカスタマイズすることはできません。 これにより、インバリアント カルチャは、書式設定されたデータを保持する書式設定操作や解析操作、カルチャに関係なく固定された順序でデータを表示する必要がある並べ替えおよび順序付け操作など、カルチャに依存しない結果を必要とする操作に特に役立ちます。
Power Query M でインバリアント カルチャを使用するには、カルチャをサポートする数値関数で空白のテキスト値 (""
) を使用するか、カルチャをサポートする日付と時刻関数の (Culture = ""
) を使用します。