Validate 関数
適用先: キャンバス アプリ モデル駆動型アプリ
Validate 関数は、特定のデータ ソース について、単一の列 またはレコード 全体の値が有効であるかどうかを確認するものです。
内容
ユーザーがデータの変更を送信する前に、送信内容の有効性についてその場でフィードバックを返し、ユーザー エクスペリエンスを向上させることができます。
データ ソースでは、レコード内で値が有効になるための要素に関する情報を指定できます。 この情報として指定できる制約には、次に挙げたものをはじめ、さまざまなものがあります。
- 列に値が必要かどうか
- テキストの文字列の長さ
- 数値の範囲
- 日付の範囲
Validate 関数は、この情報に基づいて値が有効であるかどうかを判定し、有効でなかった場合にはその内容に合わせたエラー メッセージを返します。 DataSourceInfo 関数でも、Validate 関数が使用する情報を表示できます。
有効性に関して提供される情報の量は、データ ソースによって異なります。まったく情報を提供しないデータ ソースもあります。 Validate では、この情報に基づいて値を検証するのみにとどまります。 Validate で問題が発見されなかった場合でも、データの変更の適用に失敗する可能性は依然として残っています。 変更の失敗に関する情報を取得するには、Errors 関数を使用します。
Validate で問題が見つかった場合には、アプリのユーザーに対して表示させることができるエラー メッセージが返されます。 値がすべて有効な場合には、Validate は blank を返します。 検証に関する情報のないコレクション の場合には、値が常に有効になります。
構文
Validate( DataSource, Column, Value )
- DataSource – 必須。 検証に使用するデータ ソース。
- Column – 必須。 検証する列。
- Value – 必須。 検証対象として選択した列の値。
Validate( DataSource, OriginalRecord, Updates )
- DataSource – 必須。 検証に使用するデータ ソース。
- OriginalRecord - 必須。 更新内容が検証されるレコード。
- Updates - 必須。 元のレコードに適用される変更。
例
ここに挙げた例では、Scores データ ソースの Percentage 列の値が 0 以上 100 以下に収まっている必要があります。 データが検証に合格すると、関数は空白を返します。 これに対して、検証に合格しなかった場合には、エラー メッセージが返されます。
単一の列の検証
計算式 | 内容 | 結果 |
---|---|---|
Validate( Scores, Percentage, 10 ) | 10 が Scores データ ソースの Percentage 列の値として有効であるかどうかを確認します。 | blank |
Validate( Scores, Percentage, 120 ) | 120 が Scores データ ソースの Percentage 列の値として有効であるかどうかを確認します。 | "Values must be between 0 and 100." |
レコード全体の検証
計算式 | 内容 | 結果 |
---|---|---|
Validate( Scores, EditRecord, Gallery.Updates ) | Score データ ソースのすべての列の値が有効かどうかを確認します。 この例では、Percentage 列の値は 10 です。 | blank |
Validate( Scores, EditRecord, Gallery.Updates ) | Score データ ソースのすべての列の値が有効かどうかを確認します。 この例では、Percentage 列の値は 120 です。 | "Values must be between 0 and 100." |