シナリオ: Power BI スコアカードで階層を使用するタイミング
適用対象:
Power BI Desktop 
Power BI サービス
メトリックでは、スコアカードで設定した階層に沿ってロールアップされる、カスケード スコアカードがサポートされています。 階層は大きな機能であるため、どこから作業を開始すればよいか、または組織内でどのように使用すればよいか疑問に思うかもしれません。 お客様をサポートするため、カスケード スコアカードがエレガントで、大規模で、そして最も重要なこととして、効率的なソリューションとなるいくつかの有用なシナリオをまとめました。 それらはインスピレーションを得るのに役立つかもしれません。 次の 3 つのシナリオがあります。
- シナリオ 1: チーム全体にわたって組織の正常性を測定する
- シナリオ 2: 場所と製品領域全体にわたる小売メトリック
- シナリオ 3: 組織の階層
シナリオ 1: チーム全体にわたって組織の正常性を測定する
カスケード スコアカードは、組織内のさまざまなセグメント全体にわたって標準化されたメトリックのために適したツールです。 このシナリオでは、従業員のエンゲージメント、満足度、雇用目標 (多くの場合、会社全体にわたってマップされるメトリック) を測定することで、組織の正常性を簡単に追跡できます。 次のスコアカードを使用すると、離職率、コンプライアンス トレーニング、従業員の満足度、多様で包括的な雇用目標などの標準化されたメトリックに対して、組織内の各部門がどのように測定されるかを、上級管理職が確認できます。
このスコアカードは、メトリック追跡のための成果物になるだけでなく、企業文化と全体的な組織の正常性を向上させるために組織の高いレベルで意思決定を行うために不可欠なツールにもなります。
シナリオ 2: 場所と製品領域全体にわたる小売メトリック
小売のシナリオでは、2 つの階層を作成し、スライサーを使ってそれらの間の横断面を表示すると便利な場合がよくあります。 ここでは、小売組織が地域と製品の階層を持つスコアカードを設定しています。そのため、製品、場所、またはその両方の組み合わせによる標準メトリックを確認できます。 ここでは、ドイツにおけるノート PC のメトリックを確認しています。 さらに深く掘り下げて、ベルリンにおける特定のノート PC モデルを見ることもできます。
所有者も階層の一部としてマップでき、適切な支店長が各小売店のメトリックを所有して管理するようにできるため、このビューは便利です。
チェックインは階層の任意の交差部分で実行でき、ビジネスのすべての重要な領域を適切に追跡し、更新することができます。 このケースでは、すべての支店の場所で同じスコアカードを使ってメトリック パフォーマンスを向上させ、会社のすべてのレベルでデータ カルチャを推進できます。
次のビューでは、両方の階層が選択されています。
シナリオ 3: 組織の階層
上級管理職が、組織の階層に基づくスコアカードを使用する場合がよくあります。 会社が組織の階層に沿って追跡する一連のメトリック (多くの場合、コンプライアンス メトリック) が存在します。 各人のチームは、これらの標準を満たすことが求められます。また、管理職には、全体的な数字を確認し、組織の階層に従ってそれらの内訳を表示し、パフォーマンスが良好なチームとそうでないチームを確認するための、迅速で簡単な方法が必要です。
このスコアカードでは、組織の階層がスコアカード階層として使用されるため、すべてのメトリックを担当者別に分析できます。 このシナリオでは、ヒートマップ ビューも役立ちます。 これを使って、どのチームが赤色でどのチームが緑色であるかを詳細に並べて確認し、コンプライアンス パフォーマンスを向上させる必要がある具体的なチームを特定できます。 組織のスコアカードのヒートマップ ビューは、ビジネスのあらゆるレベルでの連携と明瞭さを促進します。
次のスコアカードは、ヒートマップのカスタマイズを示しています。
