Microsoft Dataverse (レガシ) でクラウド フローを作成する
Microsoft Dataverse コネクタを使用すると、Dataverse 内で作成、更新されるイベントによって開始するフローを作成できます。 また、Dataverse の行に対して作成、更新、取得、削除のアクションを実行することもできます。
重要
Dataverse (レガシー) コネクターで作成されたフローは、2024 年中に発表される日付以降は機能しなくなります。 Dataverse (レガシー) コネクターから Microsoft Dataverse コネクターに自動的に移行するには、Power Automate の移行ツールを使用します。
Dataverse からクラウド フローを開始する
次のいずれかのトリガーを使用してフローを開始できます。
- ビジネス プロセス フローからフロー ステップが実行された場合。
- 行が追加、変更、または削除された場合。
- アクションが実行されたとき。
選択したトリガーが環境の選択をする必要がある場合は、(Current)
を選択できます。これにより、Power Automate を実行する環境内のデータベースが常に使用されます。 フローが特定の環境におけるイベントに基づいて常にトリガーされるようにする場合は、その環境を選択します。
スコープを使用して、フローが次のいずれかのシナリオで実行されるかどうかを判断できます。
- 行を追加する場合。
- 部署内のユーザーが新しい行を追加した場合。
- 組織内の任意のユーザーが新しい行を追加した場合。
範囲 | トリガーのタイミング |
---|---|
部署 | 自分の部署が所有している行に対して、アクションが実行される |
組織全体 | 組織内またはデータベース内の任意のユーザーによってアクションが実行されます |
親 : 下位の部署 | 自分の部署または配下の部署が所有している行に対して、アクションが実行される |
ユーザー | 自分が所有している行に対して、アクションが実行される |
行が変更されたときに実行されるトリガーも、フィルター列を使用することができます。 これにより、定義された列のいずれかが変更された場合にのみフローが実行されるようになります。
重要
フローが不必要に流れるのを防ぐには、フィルター列を使用します。
このフローは、フローのユーザーが所有している連絡先の姓または名が変更されたときにトリガーされます。
トリガーの権限
行の作成、更新、削除に基づいてトリガーするクラウド フローを作成するには、ユーザーがコールバック登録テーブルの作成、読み取り、書き込み、削除のユーザーレベルの権限を持っている必要があります。 さらに、定義されたスコープによっては、ユーザーは同じテーブルに対して少なくともそのレベルの読み取りを必要とする場合があります。 環境のセキュリティの詳細については、こちらを参照してください。
Dataverse にデータを書き込む
Dataverse にデータを書き込むには、次のいずれかのアクションを使用します:
- 新しい行を作成する
- 行を更新する
特定のユーザーが新しいアカウントの行を作成したときのフォローアップ タスクを作成する例を次に示します。
高度な概念
顧客、所有者、関連の各列にデータを書き込む
顧客、所有者、関連の各列にデータを書き込むには、2 つの列を設定する必要があります。
列のカテゴリ | 設定の例 |
---|---|
関連 | 関連 = 行の ID (アカウント ID など) と一覧から選択した関連の種類。 |
顧客 | 行の ID と一覧から選択した顧客の種類を表します。 |
担当者 | システム ユーザーまたはチームの ID と、一覧から選択した顧客の種類を表します。 |
upsert 動作を有効化する
Upsert アクションを提供する行の更新コマンドを使用することができます。 このコマンドは、既に行が存在する場合に更新するか、新しい行を作成します。 upsert を呼び出すには、テーブルと GUID キーを指定します。 指定した種類とキーを持つ行が存在する場合は、更新が発生します。 それ以外の場合、指定したキーを持つ行が作成されます。
トリガーの動作
行の更新に対してトリガーが登録されている場合、フローは指定された行に対するコミットされた更新ごとに実行されます。 サービスはフローを非同期的に呼び出し、呼び出しが発生した時点で取得されたペイロードを使用します。
ご使用の環境内にシステム ジョブのバックログがある場合、フローの実行が遅延することがあります。 この遅延が発生した場合、フローは、フローを呼び出すシステム ジョブが実行されたときにトリガーされます。