パターン: 計算
Power Apps の作成者は、計算・変換パターンを使用して、教えること、学ぶこと、作業をより簡単かつ正確にすることができます。 これらのアプリは表計算ソフトよりも便利なものとなる可能性があります。アプリの方がはるかに使いやすく、グラフや音声の形式でも結果を提供することができます。
これらのアプリはユーザーの入力を受けて計算を行い、例えば誰かが適切な部分を選択したり、機器を調整したり、価格の見積もりを提供する際に有用となります。 また、Azure Cognitive Services を使用する翻訳アプリのように、参照や計算、またはサービスを外部データに依存することもできます。
計算パターンの見分け方
典型的な計算シナリオには以下があります。
ユーザーがアプリにデータを入力します。
アプリが計算結果を返します。
計算では、Power Apps 式や外部関数 (テキスト翻訳サービスなど) の呼び出しをする場合があります。
計算は常に数値化されているとは限りません。 たとえば、翻訳されたテキストや、写真をテキストの説明文に変換するなどの結果が得られる場合もあります。
結果はユーザーがリアルタイムで使用します。
最も単純なケースでは、ユーザーが結果を得て、それを使って何かを行います。 しかし、このパターンはゲームなどのインタラクティブな演出にも使え、計算結果に基づいてアプリのロジックが次の決定を行います。
計算機パターンを使用して、ユーザーが問題のトラブルシューティングを行うための意思決定ツリーを表示するウィザードを作成できます。
計算パターンは他のパターンと組み合わせることができます。 たとえば、計算を検査/監査パターンで使用し、その計算結果を検査レポートに保存することもできます。
顧客がどのように計算パターンを使用しているか
Reliable Electric 社のプロジェクトのコスト見積もり
Reliable Electric 社は、高級住宅の総合的な電気プロジェクトのための複雑な入札を作成します。 これらの入札は、一度に一人のユーザーに限定したレガシー システムを使用し、Excel をベースに手作業で作成したものです。 もはや出力を表計算ソフトにコピーして貼り付ける時代ではありません。 同社では、このプロセスを見積もりプロセス全体を管理する Power Apps に組み込まれた単一のアプリに置き換えました。また、見積り関連の手作業の負荷を半減させ、ミスの可能性を劇的に低減させる変更が実装されています。
このアプリは、より迅速に見積もりを計算するために使用できる材料と労働力のグループを定義することで、Reliable Electric 社のビジネス プロセスに合わせて調整されています。 このアプリに移行したことで、データ入力の時間が半減し、データが迅速に手に入るようになったことで、より簡単に入札書を作成できるようになりました。 Power Apps に組み込まれたアプリには、労働力、正確性、購買に関連する改善が組み込まれており、市場のトップの目的別電気見積もりソリューションと比較して、Reliable Electric 社は年間 8万～10万カナダドルを節約できています。
フランス国鉄の製造構成
工場の作業員がアプリを使って電車の修理用の部品を評価します。 アプリは、最適な部品を識別し、導入を構成します。 その後、アプリが結果を検証し、選択した部品の導入の最終結果を見積もるための計算を提供します。
フランス国鉄の翻訳アシスタント
計算/変換のパターンにおいては、計算はアプリ自体で行う必要はなく、数値である必要もありません。 フランス国鉄の翻訳アシスタント アプリは、Microsoft Translator サービス、デバイスのマイク、Power Apps オーディオ コントロールを使用して、ヨーロッパ全体の従業員が、仕事の役割やタスクをターゲットにした一般的なフレーズへの翻訳を提供することで、より効果的な対話をする際に便利です。 この例は、外部アルゴリズムである Microsoft Translator を使用ながらも、アプリ自体はリアルタイムの結果をユーザーに提供していることを示しています。 この場合、計算は1つの言語から別の言語への変換を意味します。
TransAlta 社の Economic Callouts
TransAlta 社は多国籍の発電・エネルギー商社です。 TransAlta 社は、Power Apps を使用してコア営業時間外の風力タービン サービスコールに即座に対応することの経済的実現可能性を計算する目的で、Economic Callouts と呼ばれる意思決定ツールを構築しました。
ユーザーが Economic Callouts アプリを開くと、時刻、サイトの場所、タービンの数、エラーコードなどのフィールドへの入力を求められます。 続いて、アプリは TransAlta 社のリアルタイム データフィードから、問題をどのように解決すべきか、どのくらいの時間がかかるか、機器を安全にオンラインに戻すために必要な技術者数などを示す所定のアクションを生成します。
Power Apps ソリューションの背後にある論理と意思決定は、分析情報を得るための単純な「時間対価格」の計算よりもはるかに深いものとなります。 Economic Callouts では、API (Azure App Service の一部) を介して11の異なる内部および外部のデータソースを介してデータを収集し、風力技術者を派遣することが経済的に価値があるかどうかを判断します。 データ ソースには、人件費、価格予測、資産の修復にかかる平均時間、および現在の市場予測が含まれています。
小学校の教室レッスン
8-bit Classroom の Brian Dang 先生は、生徒がスペルの練習に使用する Bits というアプリを作成しました。 このアプリは、生徒の入力をリアルタイムで評価し、生徒のスペルの評価や、作業の採点結果を提供しています。 生徒は個々の音で単語を作成し、スペルアウトする前に単語を録音してブレンドし、検出されたパターンに従って単語を並べ替えることができます (たとえば、すべての「-ity」、または「-ing」単語をグループ化します)。
もう一つのアプリケーションでは、リアルタイムで計算を行い、問題集の作成や、分数や分数の掛け算を視覚的に説明することで、分数の組み合わせや掛け算の仕方を理解することができます。
追加例
高等教育危機管理の財務的影響トラッカー ソリューションのテンプレート
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