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Master.PasteSpecial メソッド (Visio)

クリップボードの内容を挿入して、貼り付けた情報の形式の制御や、オプションでソース ファイル (Microsoft Office Word 文書など) へのリンクの確立を行います。

構文

PasteSpecial (書式リンクDisplayAsIcon)

Master オブジェクトを表す変数。

パラメーター

名前 必須 / オプション データ型 説明
Format 必須 Long クリップボードの内部形式です。
リンク 省略可能 バリアント型 True を指定すると、貼り付けたデータのソースへのリンクが確立されます。それ以外の場合は False (既定値)。 ソース データがリンクに適していない場合、またはリンクがサポートされていない場合は無視されます。
DisplayAsIcon 省略可能 バリアント型 True の場合、貼り付けたデータをアイコンとして表示します。それ以外の場合は False (既定値) です。

戻り値

なし

解説

クリップボードの内容をオブジェクトに貼り付けるだけであれば、Paste メソッドを使用します。

引数 Format には次のいずれかの値を指定できます。

  • VisPasteSpecialCodes から返される値 (次の表を参照)。

  • 標準的なクリップボードの形式 (CF_TEXT など)。 詳細については、MSDN (Microsoft Developer Network) Web サイトの Microsoft プラットフォーム SDK を参照してください。

  • RegisterClipboardFormat 関数の呼び出しによって返される値。 詳細については、MSDN の Microsoft プラットフォーム SDK を参照してください。

注:

Microsoft Windows 関数を呼び出す前に、引数およびデータ型を Windows API DLL がどのような方法で処理するかを理解しておく必要があります。 Windows 関数を正常に呼び出さないと、無効なページ違反などの予期しない動作が引き起こされる可能性があります。 Windows 関数の呼び出しの詳細については、MSDN で「Windows API」を検索してください。

次の表は、Visio タイプ ライブラリの VisPasteSpecialCodes で宣言されている、Format に指定できる値の一覧です。

定数 説明
visPasteBitmap 2 ビットマップを貼り付けます。
visPasteDIB 8 デバイスに依存しないビットマップを貼り付けます。
visPasteEMF 14 拡張メタファイルを貼り付けます。
visPasteHyperlink 65538 ハイパーリンクを貼り付けます。
visPasteInk 65544 インク データを貼り付けます。
visPasteMetafile 3 メタファイルを貼り付けます。
visPasteOEMText 7 OEM テキストを貼り付けます。
visPasteOLEObject 65536 OLE オブジェクトを貼り付けます。
visPasteRichText 65537 リッチ テキストを貼り付けます。
visPasteText 1 ANSI テキストを貼り付けます。
visPasteURL 65539 URL (Uniform Resource Locator) を貼り付けます。
visPasteVisioIcon 65543 Visio アイコンを貼り付けます。
visPasteVisioMastersXML 65546 Visio マスター シェイプの XML を貼り付けます。
visPasteVisioMasters 65541 Visio マスター シェイプを貼り付けます。
visPasteVisioShapesXML 65545 Visio 図形の XML を貼り付けます。
visPasteVisioShapesWithoutDataLinks 65548 内部データ リンクのない Visio 図面データを貼り付けます。
visPasteVisioShapes 65540 Visio 図形を貼り付けます。
visPasteVisioText 65542 Visio テキストを貼り付けます。

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