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Form.PaintPalette プロパティ (Access)

フォームで使用するパレットを指定するには、 PaintPalette プロパティを使用します。 値の取得と設定が可能なバリアント型 (Variant) の値です。

構文

PaintPalette

expressionForm オブジェクトを表す変数です。

注釈

PaintPalette プロパティは、マクロまたは Visual Basic を使用して設定できます。 プロパティの設定値のデータ型は、パレット情報が含まれる文字列型 ( String ) にする必要があります。

PaintPalette プロパティを設定するには、マクロまたは Visual Basic の PaintPalette プロパティに ObjectPalette プロパティの値を割り当てるか、PaletteSource プロパティ (この場合、Microsoft Access によって自動的に PaintPalette プロパティがこの PaletteSource に設定されます)、または 1 つのフォームまたはレポートの PaintPalette プロパティを別のフォームまたはレポートの PaintPalette プロパティに設定します。

フォームの場合、 PaintPalette プロパティはデザイン ビューおよびフォーム ビューで 設定できます。

PaintPalette プロパティを設定すると、指定したパレットのコピーが作成され、フォームまたはレポートに保存されます。 その後、そのフォームまたはレポートを変更すると、パレットが使用できるようになります。

PaintPalette プロパティを設定したときに指定したパレットに対する変更は、フォームまたはレポートに保存されているパレットのコピーには影響しません。 フォームまたはレポートと共に保存されているパレットのコピーを更新するには、 PaintPalette プロパティを設定するコードまたはマクロを再実行するか、またはフォームまたはレポートを開くときに " PaletteSource /パレット元" プロパティを再設定します。

フォームまたはレポートの PaintPalette プロパティを設定すると、そのフォームまたはレポートの " PaletteSource /パレット元" プロパティが自動的に更新されます。 逆に、フォームまたはレポートの " PaletteSource /パレット元" プロパティを設定すると、 PaintPalette プロパティも更新されます。 たとえば、 PaintPalette プロパティにカスタム パレットを指定すると、" PaletteSource /パレット元" プロパティの設定値は [(Custom)/(カスタム)] に更新されます。 PaintPalette プロパティ (マクロまたは Visual Basic でのみ使用可能) は、フォームまたはレポートのパレットを設定するときに使用されます。 " PaletteSource /パレット元" プロパティは、既存のグラフィックス ファイルを使用して、プロパティ シートでフォームまたはレポートのパレットを設定できるようにします。

注:

[!メモ] Windows では、一度に設定できるカラー パレットは 1 つのみです。 Access を使用すると、それぞれ異なるカラー パレットを使用して、1 つのフォームに複数のグラフィックスを配置できます。 PaintPalette プロパティおよび " PaletteSource /パレット元" プロパティを使用すると、フォームでグラフィックスを表示するときに使用するカラー パレットを指定できます。

ObjectPalette プロパティを使用して、フォームまたはレポートのコントロールに含まれる OLE オブジェクト、ビットマップ、またはその他のグラフィックに関連付けられたアプリケーションのパレットを PaintPalette プロパティで使用できるようにします。 たとえば、Access でフォームをデザインするときに Graph でパレットを使用できるようにするには、フォームの PaintPalette プロパティを既存のグラフ コントロールの ObjectPalette 値に設定します。

ObjectPalette プロパティと PaintPalette プロパティは、実行時に開かれているフォームで使用されるカラー パレットをプログラムで変更する場合に役に立ちます。 これらのプロパティの一般的な使い方として、カレント フォームの PaintPalette プロパティを、フォーカスが設定されているコントロールに表示されているグラフィックスのプロパティの値に設定する方法があります。

たとえば、青で陰影を付けた海の絵と、赤で陰影を付けた日没の絵をフォームに表示できます。 Windows では一度に 1 つのカラー パレットしかアクティブにできないため、1 つの画像は他の画像よりもはるかに優れた外観になります。

次の例では、コントロールの Enter イベントを使用して、フォームの PaintPalette プロパティをコントロールの ObjectPalette プロパティに設定し、フォーカスのあるグラフィックが最適な外観になるようにします。

Sub OceanPicture_Enter() 
 Me.PaintPalette = Me!OceanPicture.ObjectPalette 
End Sub 
 
Sub SunsetPicture_Enter() 
 Me.PaintPalette = Me!SunsetPicture.ObjectPalette 
End Sub

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