DoCmd.Close メソッド (Access)
Close メソッドは、Visual Basic で "Close/閉じる" アクションを実行します。
構文
expression.Close (ObjectType, ObjectName, Save)
expression: DoCmd オブジェクトを表す変数。
パラメーター
名前 | 必須 / オプション | データ型 | 説明 |
---|---|---|---|
ObjectType | 省略可能 | AcObjectType | 閉じるオブジェクトの種類を表す AcObjectType 定数。 |
ObjectName | 省略可能 | Variant | 引数 ObjectType で指定した種類のオブジェクトの有効な名前の文字列式。 |
Save | Optional | AcCloseSave | オブジェクトに加えた変更を保存するかどうかを指定する AcCloseSave 定数。 既定値は acSavePrompt です。 |
解説
Close メソッドを使用すると、指定した Access ウィンドウまたはアクティブ ウィンドウ (ウィンドウが指定されていない場合) を閉じることができます。
引数 ObjectType および ObjectName を空白の定数のままにすると (ObjectType は既定の定数 acDefault であることが前提)、アクティブ ウィンドウが閉じられます。 Save 引数を指定し、ObjectType 引数と ObjectName 引数を空白のままにする場合は、ObjectType 引数と ObjectName 引数のコンマを含める必要があります。
注:
フォームに必要なプロパティが [はい] に設定されているフィールドに連結されたコントロールがあり、そのフィールドにデータを入力せずに Close メソッドを使用してフォームを閉じた場合、エラーメッセージは表示されません。 レコードに加えた変更は中止されます。 ユーザー インターフェイスを使用してフォームを閉じると、警告が表示されます。
エラー メッセージを表示するには、Close メソッドを呼び出す前に、RunCommand メソッドを使って acCmdSaveRecord コマンドを呼び出します。 これにより、いずれかの必須フィールドが Null の場合に実行時エラーが発生します。 この方法を次の例に示します。
Private Sub cmdCloseForm_Click()
On Error GoTo Err_cmdCloseForm_Click
DoCmd.RunCommand acCmdSaveRecord
DoCmd.Close
Exit_cmdCloseForm_Click:
Exit Sub
Err_cmdCloseForm_Click:
MsgBox Err.Description
Resume Exit_cmdCloseForm_Click
End Sub
例
次の例では、Close メソッドを使用して、[受注] フォームを閉じ、メッセージを表示せずに変更を保存します。
DoCmd.Close acForm, "Order Review", acSaveYes
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