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Application.HyperlinkPart メソッド (Access)

HyperlinkPart メソッドは、Hyperlink データ型として格納されているデータに関する情報を返します。

構文

HyperlinkPart (Hyperlink,Part)

expressionApplication オブジェクトを 表す変数。

パラメーター

名前 必須 / オプション データ型 説明
Hyperlink 必須 バリアント型 ハイパーリンク フィールドに格納されているデータ。
指定項目 省略可能 AcHyperlinkPart HyperlinkPart メソッドによって返される情報を表す AcHyperlinkPart 定数。

戻り値

文字列

注釈

HyperlinkPart メソッドを使用して、Hyperlink フィールドまたは表示される値から 3 つの値のいずれかを返します。 返される値は 、part 引数の設定によって異なります。

part 引数は省略可能です。 使用されていない場合、関数はハイパーリンクに対して表示される値 (part 引数の acDisplayedValue 設定に対応) を返します。 返される値は、 Hyperlink フィールドの 4 つの部分 (表示テキストアドレスサブアドレス、または ヒント)、完全なアドレス、 アドレス# サブアドレス、またはハイパーリンクに対して Microsoft Access が表示する値のいずれかです。

注:

クエリで HyperlinkPart メソッドを使用する場合は、 part 引数が必要であり、上記の定数を使用することはできませんが、代わりに実際の値を使用する必要があります。

ハイパーリンク フィールドの表示テキスト部分に値を指定すると、Microsoft Access によって表示される値は表示テキスト設定と同じになります。 Hyperlink フィールドの表示テキスト部分に値がない場合、表示される値は、フィールドに最初に存在する値に応じて、[ハイパーリンク] フィールドのアドレスまたはサブアドレス部分になります。

次の表は、Hyperlink フィールドに格納されているデータに対して HyperlinkPart メソッドによって返される値を示しています。

ハイパーリンク フィールドのデータ HyperlinkPart メソッドが返す値
#https://www.microsoft.com# acDisplayedValue: https://www.microsoft.com

acDisplayText: acAddress: https://www.microsoft.com

acSubAddress: acScreenTip: acFullAddress: https://www.microsoft.com
Microsoft#https://www.microsoft.com# acDisplayedValue: Microsoft

acDisplayText: Microsoft

acAddress: https://www.microsoft.com

acSubAddress: acScreenTip: acFullAddress: https://www.microsoft.com
Customers#https://www.microsoft.com#Form Customers acDisplayedValue: Customers

acDisplayText: Customers

acAddress: https://www.microsoft.com

acSubAddress: Form Customers

acScreenTip: acFullAddress: https://www.microsoft.com#Form Customer
##Form Customers#Enter Information acDisplayedValue: Form Customers

acDisplayText: acAddress: acSubAddress: Form Customers

acScreenTip: Enter Information

acFullAddress: #FormCustomer

[ハイパーリンク挿入] ダイアログ ボックス ([挿入] メニューの [ハイパーリンク] を選択して使用できます) または [ハイパーリンク] フィールドに住所パーツを直接入力して、ハイパーリンク フィールドにアドレスパーツを追加すると、ハイパーリンク データの一部を区切る 2 つの # 記号が追加されます。

ハイパーリンク フィールドの 表示テキスト 部分を追加または編集するには、テーブル、フォーム、またはレポート内のハイパーリンクを右クリックし、ショートカット メニューの [ハイパーリンク ] をポイントし、[表示 するテキスト ] ボックスに表示テキストを入力します。

ハイパーリンク フィールドにデータを直接追加する場合は、 ハイパーリンク データの部分を区切るために 2 つの # 記号を含める必要があります。

次の例では、4 つのすべての part 引数定数を使用して、Hyperlink フィールドを含むテーブル内の各レコードの HyperlinkPart メソッドによって返される情報を表示します。 この例を試すには、DisplayHyperlinkParts プロシージャをモジュールの [宣言] セクションに貼り付けます。 DisplayHyperlinkParts プロシージャは、[デバッグ] ウィンドウから呼び出して、ハイパーリンクを含むテーブルの名前と、Hyperlink データを含むフィールドの名前を渡すことができます。 例:

DisplayHyperlinkParts "MyHyperlinkTableName", "MyHyperlinkFieldName" 
 
Public Sub DisplayHyperlinkParts(ByVal strTable As String, _ 
 ByVal strField As String) 
 
 Dim rst As New ADODB.Recordset 
 Dim strMsg As String 
 
 
 rst.Open strTable, CurrentProject.Connection, _ 
 adOpenForwardOnly, adLockReadOnly 
 
 ' For each record in table. 
 Do Until rst.EOF 
 strMsg = "DisplayValue = " _ 
 & HyperlinkPart(rst(strField), acDisplayedValue) _ 
 & vbCrLf & "DisplayText = " _ 
 & HyperlinkPart(rst(strField), acDisplayText) _ 
 & vbCrLf & "Address = " _ 
 & HyperlinkPart(rst(strField), acAddress) _ 
 & vbCrLf & "SubAddress = " _ 
 & HyperlinkPart(rst(strField), acSubAddress) _ 
 & vbCrLf & "ScreenTip = " _ 
 & HyperlinkPart(rst(strField), acScreenTip) _ 
 & vbCrLf & "Full Address = " _ 
 & HyperlinkPart(rst(strField), acFullAddress) 
 
 ' Show parts returned by HyperlinkPart function. 
 MsgBox strMsg 
 rst.MoveNext 
 Loop 
 
End Sub

HyperlinkPart メソッドをクエリ内で使う場合、引数 part は省略できません。 たとえば、次の SQL ステートメントでは HyperlinkPart メソッドを使用して、Links テーブルの URL フィールドに Hyperlink データ型として格納されているデータに関する情報を返します。

SELECT Links.URL, HyperlinkPart([URL],0) 
 AS Display, HyperlinkPart([URL],1) 
 AS Name, HyperlinkPart([URL],2) 
 AS Addr, HyperlinkPart([URL],3) 
 AS SubAddr, HyperlinkPart([URL],4) 
 AS ScreenTip 
 FROM Links

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