Application.Echo メソッド (Access)
Echo メソッドには、画面を再描画するかどうかを指定します。
構文
式。Echo (EchoOn、 bstrStatusBarText)
expressionApplication オブジェクトを 表す変数。
パラメーター
名前 | 必須 / オプション | データ型 | 説明 |
---|---|---|---|
EchoOn | 必須 | Integer | True (既定値) を指定すると、画面は再描画されます。 |
bstrStatusBarText | 省略可能 | String | 画面の再描画のオン/オフが切り替わったときにステータス バーに表示されるテキストを表す文字列式で指定します。 |
注釈
画面に表示されているオブジェクトに変更を加える Visual Basic のコードを実行する場合には、処理が終わるまで画面の再描画をオフにしておく方がコードは速くなります。 表示する必要のない変更を加える場合にも、再描画をオフにした方がよい場合があります。
Echo メソッドは、エラー メッセージなどの作業ウィンドウ固定 (モーダル) ダイアログ ボックス、またはプロパティ シートなどのポップアップ フォームについては、表示を抑制しません。
注:
Echo メソッドは、リボンの表示状態やリボン コマンドの利用可能性には影響しません。
画面の再描画をオフにすると、ユーザーが Ctrl + Break キーを押すか、Visual Basic でブレークポイントが発生しても、画面に変更は表示されません。 再描画をオンにするマクロを作成して、カスタムのメニュー コマンドやキーに割り当てることもできます。 このように設定しておくと、Visual Basic で再描画がオフにされても、キー操作やメニューによって、再描画をオンにすることができます。
画面の再描画をオフにすると、コードをステップで実行しても、その経過を見ることはできません。 ただし、コードの実行には影響ありません。
注:
Echo メソッドと Repaint メソッドを混同しないでください。 Echo メソッドは、画面の再描画のオンとオフを切り替えます。 Repaint メソッドは、即時画面の再描画を強制します。
例
次のコード例では、Echo メソッドを使って、なんらかの処理が行われている間は画面が再描画されないようにします。 EchoOff() プロシージャは、フォームを開いて最小化しますが、このとき、処理中であることを示す砂時計アイコンが表示されるだけで、画面は再描画されません。 処理が終了すると、砂時計はポインターに戻り、画面の再描画がオンになります。
Public Sub EchoOff()
' Open the Employees form minimized.
Application.Echo False
DoCmd.Hourglass True
DoCmd.OpenForm "Employees", acNormal
DoCmd.Minimize
Application.Echo True
DoCmd.Hourglass False
End Sub
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