タイプ ライブラリへの参照の設定
オートメーション (以前は OLE オートメーション) を使用すると、Visual Basic コードで他のアプリケーションのオブジェクトを使用できるようになります。 他のアプリケーションで使用するためのオブジェクトを提供するアプリケーションは、タイプ ライブラリ内のオブジェクトに関する情報も提供します。 他のアプリケーションのオブジェクトを使用するときに最高のパフォーマンスを実現するには、そのアプリケーションのタイプ ライブラリへの参照を設定する必要があります。
アプリケーションのタイプ ライブラリへの参照を設定するには
[ツール] メニューの [参照] を選択します。
参照するタイプ ライブラリを含むアプリケーションのチェック ボックスをオンにします。
他のアプリケーションのオブジェクトを操作するコードを記述するときは、そのオブジェクトに最適な方法でアクセスできるように、アプリケーションのタイプ ライブラリに対する参照を設定する必要があります。 他のアプリケーションのオブジェクトを使用するために参照を設定する必要はありませんが、参照を設定すると、アプリケーションにいくつかの利益がもたらされます。
オブジェクトを操作する前に、他のアプリケーションのタイプ ライブラリへの参照を設定すると、コードの実行が速くなります。 参照を設定すると、他のアプリケーションのオブジェクトを特別な種類として表すオブジェクト変数を宣言できます。 たとえば、Microsoft Excel オブジェクトを操作するコードを記述する場合は、Excel タイプ ライブラリへの参照を作成した場合、 Excel.Application 型のオブジェクト変数を宣言できます。
次のコードは、Excel Application オブジェクトを表す変数を最も簡単に作成する方法です。
Dim appXL As Excel.Application
Excel タイプ ライブラリへの参照を設定していない場合は、オブジェクト型のジェネリック変数として変数を宣言する必要があります。 次のコードの場合は、速度が遅くなります。
Dim appXL As Object
アプリケーションのタイプ ライブラリへの参照を設定すると、そのオブジェクト、メソッド、およびプロパティがすべて、オブジェクト ブラウザーに一覧表示されます。 これによって、各オブジェクトで使用可能なプロパティおよびメソッドを簡単に判断できます。
Automation サーバーとしても機能できる Microsoft アプリケーションの場合は、別のアプリケーションからタイプ ライブラリに対する参照を設定し、そのアプリケーションからオブジェクトを制御できます。
関連項目
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