フォームの動詞
適用対象: Outlook 2013 | Outlook 2016
フォームのユーザー インターフェイスには、通常、ユーザーがフォームで何らかのアクションを実行できるようにするメニュー項目またはコントロールが用意されています。 これらのユーザー アクションを処理するのはフォーム サーバーのジョブです。 このインターフェイスは、標準の Win32 API を使用して実装されます。1 つを記述することは、通常の Win32 プログラム用の他のインターフェイスを記述するのと同じです。
多くの場合、ユーザー アクションは動詞に関連付けられます。 動詞は、特定のメッセージ クラスに固有のアクションの名前です。 たとえば、 Reply は多くのフォーム サーバーによって実装される動詞であり、それぞれがその動詞の異なる解釈を持つ場合があります。 動詞はコマンドと呼ばれることもあります。
注:
フォームのすべてのメニュー項目とコントロールが動詞に対応しているわけではありません。 たとえば、 Cancel ボタンはフォーム サーバー内の Cancel 動詞に対応していません。 通常、動詞は、特定のメッセージ クラスまたはメッセージ クラスのセットに固有のアクションに関連付けられます。 メッセージ クラスによって異なる動詞のセットをサポートできますが、すべてのクラスでは、フォームのユーザー インターフェイスを表示し、メッセージのプロパティ値と共に読み込む Open 動詞が少なくともサポートされています。
動詞にはパラメーターを使用しない場合があります。 変数パラメーターを使用してコマンドをエクスポートするフォームでは、Automation メカニズムを使用する必要があります。
クライアントは、MAPI フォーム マネージャーによって実装される IMAPIFormInfo::CalcVerbSet メソッドを使用して、特定のメッセージ クラスでサポートされる動詞を決定できます。 フォーム マネージャーは、フォームの構成ファイルからこの情報を取得します。 このメソッドによって返される動詞セットは、メッセージで実行できるコマンドをユーザーに表示するためにクライアントによって使用されます。 たとえば、クライアントでは、ユーザーがメッセージの上の右マウス ボタンをクリックして、そのメッセージに適用できる動詞を表示できるようにする場合があります。