付録 A: プロバイダー
適用先: Access 2013、Office 2013
This section addresses three kinds of providers: data providers, service providers, and service components. プロバイダーは、データを提供するものとサービスを提供するものの 2 つに大別されます。 "データ プロバイダー" は、独自のデータを所有し、表形式でアプリケーションに公開します。 "サービス プロバイダー" は、データを作成および利用することによってサービスをカプセル化し、ADO アプリケーションの機能を強化します。 サービス プロバイダーはさらに、他のサービス プロバイダーやサービス コンポーネントと連携して動作する "サービス コンポーネント" として定義される場合もあります。
データ プロバイダー
ADO は高性能で柔軟性に富んでおり、使用するプロバイダーの機能に関係なく、種類の異なる複数のデータ プロバイダーに接続した場合でも、同じプログラミング モデルを提供できます。
ただし、各データ プロバイダーはそれぞれ異なるので、アプリケーションと ADO の間でどのようなやり取りが行われるかは、データ プロバイダーごとに少しずつ異なります。 この相違点は、通常、次の 3 つのカテゴリのいずれかに分類されます。
ConnectionString プロパティの接続パラメーター
Command オブジェクトの使用方法
プロバイダー固有の Recordset の動作
Microsoft から現在入手可能な各データ プロバイダーの詳細については、次の各トピックを参照してください。
分野 |
トピック |
---|---|
ODBC データベース |
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Microsoft インデックス サービス |
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Microsoft Active Directory サービス |
Microsoft OLE DB Provider for Microsoft Active Directory Service |
Microsoft Jet データベース |
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Microsoft SQL Server |
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Oracle データベース |
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Internet Publishing |
プロバイダー固有の動的プロパティ
Connection オブジェクト、 Command オブジェクト、および Recordset オブジェクトの Properties コレクションには、プロバイダー固有の動的プロパティが含まれています。 これらのプロパティにより、ADO がサポートする組み込みプロパティでは入手できない、プロバイダー固有の機能に関する情報を入手できます。
接続を確立してこれらのオブジェクトを作成した後、オブジェクトの Properties コレクションに対して Refresh メソッドを使用して、プロバイダー固有のプロパティを取得できます。 プロバイダー固有の動的プロパティの詳細については、各プロバイダーのマニュアルおよび「OLE DB Programmer's Reference」を参照してください。
サービス プロバイダー
サービス プロバイダーを使用するには、キーワードを指定する必要があります。 また、各サービス プロバイダーに関連付けられたプロバイダー固有の動的プロパティを理解しておく必要があります。 Microsoft から現在入手可能な各サービス プロバイダーの詳細については、次の各トピックを参照してください。
サービス コンポーネント
Cursor Service for OLE DB サービス コンポーネントは、データ プロバイダーのカーソル サポート機能を補完します。 また、サービス コンポーネントはキーワードを必要とし、動的プロパティを持ちます。
プロバイダーの詳細については、Microsoft Data Access Components SDK の Microsoft OLE DB のマニュアルまたは「データ プラットフォーム デベロッパー センター」を参照してください。
プロバイダー コマンド
ここに記載されている各プロバイダーについて、アプリケーションでユーザーがプロバイダー コマンドとして SQL ステートメントを入力できる場合は、常にユーザー入力を検証し、ユーザー入力の一部として、 などの潜在的に危険な SQL ステートメントを使用して、ハッカー攻撃の可能性に注意する必要があります。