AppendChunk メソッド (ADO)
適用先: Access 2013、Office 2013
大きなサイズのテキストまたはバイナリ データの Field オブジェクト、または Parameter オブジェクトにデータを追加します。
構文
*object.*AppendChunk Data
パラメーター
パラメーター | 説明 |
---|---|
object | Field オブジェクトまたは Parameter オブジェクトを指定します。 |
Data | オブジェクトに追加するデータを含むバリアント型 ( Variant ) の値を指定します。 |
注釈
AppendChunk メソッドは、長いバイナリ データまたは文字データを格納するために、 Field オブジェクトまたは Parameter オブジェクトに対して使用します。 システムのメモリに制限がある場合は、 AppendChunk メソッドを使用することで、長い値を全体としてではなく、複数の部分に分けて操作できます。
フィールド
Field オブジェクトの Attributes プロパティの adFldLong ビットが True に設定されている場合は、そのフィールドに対して AppendChunk メソッドを使用できます。
Field オブジェクトに対する AppendChunk メソッドの最初の呼び出しでフィールドにデータが書き込まれ、既存のデータが上書きされます。 それ以降に AppendChunk を呼び出すと、既存のデータに追加されます。 あるフィールドにデータを追加した後に、カレント レコードに含まれる他のフィールドの値を設定したり読み込んだりすると、ADO は、最初のフィールドに対するデータの追加操作が完了したものと見なします。 最初のフィールドに対して再度 AppendChunk メソッドを呼び出すと、ADO はその呼び出しを新しい AppendChunk 操作として仲介し、既存のデータを上書きします。 最初の Recordset オブジェクトの複製を除く他の Recordset オブジェクトのフィールドにアクセスした場合は、 AppendChunk 操作は中断されません。
Field オブジェクトで AppendChunk を呼び出したときにカレント レコードが存在しないと、エラーが発生します。
注:
[!メモ] AppendChunk メソッドでは、 Record オブジェクトの Field オブジェクトを操作できません。 操作は何も実行されず、実行時エラーが発生します。
パラメーター
Parameter オブジェクトの Attributes プロパティの adParamLong ビットが True に設定されていると、そのパラメーターに対して AppendChunk メソッドを使用できます。
Parameter オブジェクトに対する AppendChunk メソッドの最初の呼び出しではパラメーターにデータが書き込まれ、既存のデータが上書きされます。 それ以降の Parameter オブジェクトに対する AppendChunk の呼び出しでは、既存のパラメーター データに追加されます。 AppendChunk メソッドの呼び出しで Null 値を渡すと、すべてのパラメーター データが破棄されます。