Exchange Online でアイテム保持ポリシーを作成した後、メッセージがアーカイブ メールボックスに移動されない
問題
Microsoft Exchange Online for Microsoft 365 では、New-RetentionPolicy Windows PowerShell コマンドレットを使用して、ユーザーのメールボックスからユーザーのアーカイブ メールボックスに電子メール メッセージを移動するアイテム保持ポリシーを作成します。 たとえば、次の一連の PowerShell コマンドレットを使用してアイテム保持ポリシーを作成します。
New-RetentionPolicyTag "ArchiveTag" –Type All –RetentionEnabled $true –AgeLimitForRetention 90 –RetentionAction MoveToArchive
New-RetentionPolicy "CorpPolicy" –RetentionPolicyTagLinks "ArchiveTag"
Set-Mailbox <mailbox> -RetentionPolicy "CorpPolicy"
Start-ManagedFolderAssistant –Identity <mailbox>
ただし、アイテム保持ポリシーを作成した後、ポリシーは自動的に実行されません。 つまり、ポリシーで設定されている年齢制限に達したメッセージは、ユーザーのアーカイブ メールボックスに自動的に移動されません。
原因
この問題は、Exchange Online のメールボックスのサイズが 10 メガバイト (MB) 未満の場合に発生します。 アイテム保持ポリシーは、10 MB を超えるメールボックスに対して 7 日ごとに 1 回自動的に実行されます。 ただし、アイテム保持ポリシーは、10 MB 未満のメールボックスに対しては自動的に実行されません。
この問題は、メールボックスが共有メールボックスでない限り、プライマリ メールボックスに無効になっているユーザー アカウントが関連付けられている場合にも発生します。 この場合、メッセージング レコード管理 (MRM) は現在、アーカイブ メールボックスへのアイテムの移動をサポートしていません。 Microsoft はこの問題を認識しており、修正に取り組んでいます。
回避策
10 MB 未満のメールボックスの場合は、メッセージをアーカイブに移動するたびに、 Start-ManagedFolderAssistant –Identity <mailbox>
コマンドレットを手動で実行します。
詳細
管理フォルダー アシスタントの詳細については、「 管理フォルダー アシスタントを構成して実行するを参照してください。
さらにヘルプが必要ですか? Microsoft コミュニティを参照してください。