MPI_Comm_dup関数
既存のコミュニケーターを、関連付けられたキー値と複製します。 各キー値について、それぞれのコピー コールバック関数によって、新しいコミュニケーターでこのキーに関連付けられている属性値が決定されます。 コピー コールバックでは、たとえば、新しいコミュニケーターから 属性を削除できます。
構文
int MPIAPI MPI_Comm_dup(
MPI_Comm comm,
_Out_ MPI_Comm *newcomm
);
パラメーター
comm
複製するコミュニケーター。newcomm [out]
戻り値には、新しいコミュニケーターへのハンドルが含まれます。 新しいコミュニケーターには、同じグループまたはグループと、ソースからコピーされたキャッシュされた情報がありますが、新しいコンテキスト情報が含まれています。
戻り値
成功 したMPI_SUCCESS を返します。 それ以外の場合、戻り値はエラー コードです。
Fortran では、戻り値は IERROR パラメーターに格納されます。
Fortran
MPI_COMM_DUP(COMM,NEWCOMM,IERROR)
INTEGER COMM, NEWCOMM, IERROR
注釈
この関数は、元のコミュニケーターと同じプロパティを持つ重複する通信空間を作成します。 これには、属性とトポロジが含まれます。 この関数は、ソース コミュニケーターを含む保留中のポイントツーポイント通信がある場合でも有効です。
ユーザーは、並列プロセスの開始時に MPI_Comm_dup 関数を呼び出し、後で MPI_Comm_free 関数を使用して重複するコミュニケーターを解放できます。 コミュニケーター管理の他のモデルも可能です。
この関数は、インターコニカトルとインターコミュニケーターの両方に適用されます。
要件
製品 |
HPC Pack 2012 MS-MPI 再頒布可能パッケージ、HPC Pack 2008 R2 MS-MPI 再頒布可能パッケージ、HPC Pack 2008 MS-MPI 再頒布可能パッケージまたは HPC Pack 2008 クライアント ユーティリティ |
ヘッダー |
Mpi.h;Mpif.h |
ライブラリ |
Msmpi.lib |
[DLL] |
Msmpi.dll |