評価とレビューの管理
Commerce では、Microsoft Azure Cognitive Services を使用して冒とくな言葉を編集することで、レビュー テキストを自動的にモデレートします。 さらに、モデレーターは次の手動タスクに対して、評価とレビューのモデレーション ツールを使用することができます。
- レビューに回答するか、レビューを削除することでレビューをモデレートする。
- 顧客のレビューを顧客の依頼に応じて削除する。
eコマース サイト管理ツールの評価とレビューのモデレーション機能にアクセスするには、次の手順を実行します。
Dynamics Lifecycle Services にログインします。
eコマースを初期化する環境を含むプロジェクトを開きます。
環境セクションで、環境を選択します。
環境の機能で、Commerce の管理を選択します。
eコマース タブのリンクで、eコマース サイト ビルダーを選択します。
顧客によって作成されたレビューを読むにあたって、製品 ID、製品名、またはレビュー テキストに基づいて、モデレーション ページを使用してレビューを検索できます。 追加のフィルターを使用すると、期間、評価、チャネル、または懸念事項の状態 (非公開、回答済、またはレポート済) ごとにレビューを絞り込むことができます。
製品を購入した顧客は、満足または不満な気持ちを表現したり、製品の使用方法がわからないことを述べることがあります。 モデレーターは、レビューに対する応答を投稿することができます。これは、モデレーション ページを使用して作成できます。 この応答は、サイトのレビューと共に表示されます。
場合によっては、モデレーターは顧客のレビューを非公開にする業務上の正当な理由を持っていることがあります。 レビューを非公開にするには、モデレーション ページでレビューを探し、非公開の理由ドロップダウン メニューから理由を設定して、非公開ボタンを選択します。
eコマース サイトを運営している企業は、寄せられたレビューや評価を手動でモデレートすることを選択するか、あるいは自動的にサイトに公開できます。 手動のモデレーションを選択すると、企業は Web サイトに掲載されるコンテンツをより詳細に制御でき、不適切なレビューが表示されるのを防ぐことができます。 モデレーターは、評価やレビューを確認する際、有効なビジネス上の理由を提供しているかどうかを基準として、eコマース サイトへの公開を承認するようにできます。 レビュー プロセス全体を通じて、Azure Cognitive Services は、すべてのタイトルとコンテンツに含まれる不適切な言葉を継続的にフィルター処理し、企業の Web サイトが保護されていることを確認します。
手動のモデレーション プロセスの設定方法の詳細については、「Commerce サイト ビルダーの評価とレビュー用モデレーターの要求機能を有効にする」を参照してください。
場合によっては、顧客は評価とレビューが eコマースの Web サイトから完全に削除されることを希望することがあります。 この依頼は、Commerce の基本機能を通じて受け入れられ、それによって顧客の評価とレビューの削除が許可されます。 モデレーターは顧客から削除依頼を受け取ると、顧客のアカウント情報と対になっているレビュー削除機能を使用して、対象の評価とレビューを削除できます。
顧客データが Commerce から完全に削除されるまでに最大で 7 日かかる場合があるため、モデレーターはそのことを考慮して顧客とのコミュニケーションを行う必要があります。 顧客がアカウント設定で名前を変更した場合、検索結果には複数の品目が含まれる場合があります。そのような場合、モデレーターは品目ごとに個別に削除を選択する必要があります。
モデレーターは評価とレビューのモデレーション ツールを使用して、評価およびレビューのデータを一括でインポートし、それを傾向の分析に使用することができます。 その後、基本的なメトリックを含む Power BI テンプレートを使用して、一括インポートされたデータを接続し、ダッシュボードを表示することができます。 このテンプレートは、モデレーターの特定のニーズを満たすようにカスタマイズすることもできます。 評価およびレビュー データをダウンロードするには、モデレーション ツールのレポート セクションを使用し、レビュー データのダウンロードを選択して、コンマ区切り (CSV) 形式でデータを取得します。
レポート セクションでは、Power BI テンプレートを使用して評価やレビューの傾向を確認することもできます。 このタスクを完了するには、Power BI テンプレートをダウンロードし、既にダウンロードされた評価やレビューの CSV ファイルをデータ ソースとして使用して、テンプレートを設定する必要があります。 新しいデータ ソースと、データを処理するための期間を適用すると、分析された評価とレビューの傾向を表示できるようになります。