2024 年リリース サイクル 2 の Microsoft Cloud for Sustainability に向けた計画と準備
重要
2024 年リリース サイクル 2 の計画は、2024 年 10 月から 2025 年 3 月までに市場に投入される予定のすべての新機能を対象としています。 この記事では、Microsoft Cloud for Sustainability の製品概要および新機能と予定されている機能について説明します。
概要
Microsoft Cloud for Sustainability により、組織は持続可能性の進展を加速できます。それは、Microsoft Azure、Microsoft 365、Microsoft Dynamics 365 とパートナーのグローバル エコシステムのソリューションから提供される、拡大し続ける環境、社会、ガバナンス (ESG) の機能セットを統合することで実現します。
進化する顧客のニーズに応えるため、Microsoft Cloud for Sustainability の機能を拡張し続けます。 今後は以下の分野の拡大を進める予定です。
- 自社の持続可能性の進捗状況を他社と比較するためのコパイロット テンプレート。
- インテリジェントな分析情報を使用した炭素データ分析。
- エネルギー データのインポートとレポート。
- 代替排出のシナリオ。
Microsoft Cloud for Sustainability の全世界での利用可能性は、Industry Cloud の利用可能性レポートで調べることができます。
Microsoft Cloud for Sustainability の公式の製品ドキュメントとトレーニングについては、以下を参照してください。
- Microsoft Cloud for Sustainability ドキュメント
- Microsoft Learn の Microsoft Cloud for Sustainability に関するトレーニング
Microsoft Cloud for Sustainability 2024 年リリース サイクル 2 の更新情報
投資分野
目標に対する ESG パフォーマンスを分析する
組織が環境、社会、ガバナンス (ESG) のパフォーマンスに対する正確なベースラインを確立し、目標に対する進捗状況を追跡できるよう支援しています。 Microsoft Cloud for Sustainability の機能は、持続可能性への影響をほぼリアルタイムで視覚化することで、進捗状況を継続的に追跡するのに役立ちます。 強力なデータ視覚化とダッシュボードを使用して、組織への影響と目標に向けた進捗状況を包括的に理解します。 分析情報を使用して、目標達成における潜在的なギャップを特定し、監視します。 豊富なビジュアルにより、企業全体で発生しているパターンと傾向が示され、懸念される領域と、リスクがある目標に対する考えられる解決策がはっきりと示されます。
目標に対する ESG のパフォーマンスの分析に関しては、次の分野への投資が行われています。
- 代替排出のシナリオ。
- 修正のしきい値の定義と制御。
持続可能性フットプリントを算定する
データの取り込み、統合、算定を合理化します。 あらゆる企業、エンタープライズ リソース プランニング システム、またはプラットフォームからデータを収集するために、手動入力やファイル インポートからデータ ソースへの自動化された直接接続まで、さまざまなデータ インジェスト方法の組み合わせを提供します。 このデータを一元化し、特殊な係数と数式を使用して排出量を計算します。
持続可能性フットプリントを算定するために次の分野への投資が行われています。
- エネルギー データ モデル、データ インポート、レポートの機能強化を行っています。
- 持続可能性算定サービスを改善しています。
データの統合と算定
あらゆる企業、エンタープライズ リソース プランニング システム、またはプラットフォームからデータを収集するために、手動入力やファイル インポートからデータ ソースへの自動化された直接接続まで、さまざまなデータ インジェスト方法の組み合わせを提供します。 このデータを一元化し、特殊な係数と数式を使用して排出量を計算します。
炭素、水、廃棄物の算定とデータ統合の機能強化、排出量を修正する機能、データ承認管理の機能強化、サードパーティ製コネクタの追加に投資しています。
ESG のイノベーションに投資する
Microsoft Cloud for Sustainability での環境、社会、ガバナンス (ESG) 戦略のサポートに、戦略的投資を行います。 これらの製品とサービスは、オペレーショナル エクセレンス、持続可能性のパフォーマンス、ビジネスの成長を実現するのに役立ちます。
ESG イノベーション ソリューションは、ビジネス慣行を刷新し、変化する経済で回復力を築くために必要な組織と業務の変革を推進することで、効率性を高めて回復力を構築する機会を明らかにするのに役立ちます。
データ ガバナンスの提供
組織がデータ ガバナンスを活用して透明性、説明責任、持続可能な成果を向上させられるよう支援しています。 データに対して行われたすべての計算やアクションを含め、データをソースまで追跡して報告することで監査活動をソリューションでサポートします。 データの効率的な使用の促進と、事前構築されたプロセス、ポリシー、ロール、標準との共有により、いっそう優れたワークフロー管理とガバナンスを提供します。 Microsoft Cloud for Sustainability データ モデル、Microsoft Fabric での持続可能性データ ソリューション、持続可能性レポート機能などのソリューションにより、データ ガバナンス機能を強化しています。
データ ガバナンス ソリューションは、企業のガバナンス プラクティスとパフォーマンスを運用化して、透明性と説明責任の向上をサポートします。 それらによって、データに対して行われたすべての計算やアクションを含め、レポート データをソースまで追跡することで監査活動をサポートするための、監査とトレーサビリティが提供されます。 データの効率的な使用の提供と、事前構築されたプロセス、ポリシー、ロール、標準との共有により、いっそう優れたワークフロー管理とガバナンスも提供します。
影響と進捗状況を報告する
この機能は、組織が開示メトリックに関するデータを収集し、Microsoft Fabric の持続可能性データ ソリューションで 企業サステナビリティ報告指令 (CSRD) メトリックを準備するのに役立ちます。 持続可能性の影響と進捗について、より信頼性の高いレポートを提供できます。 ソリューションにより、正確で包括的な持続可能性レポートを適切なタイミングでエクスポートし、関係者に進捗状況を示す機能が、組織に提供されます。
規制機関およびボランティア機関のレポートのテンプレートを有効にします。 たとえば、構成可能な準備 CSRD テンプレートを使用すると、規制機関およびボランティア機関の監査と定量的なレポートの準備が簡単になります。
報告、公開、自動化した分析情報
Microsoft Cloud for Sustainability では、ダッシュボードと分析を使用して、社内外への発信、年次レポート、持続可能性レポート用に排出量データを正確に報告し、開示します。 目標に対するパフォーマンスを追跡することで、実用的な分析情報が得られます。
EU のコンプライアンス持続可能性報告指令やその他のフレームワーク向けのレポート機能をさらに追加し、What-If 分析やその他の分析情報を提供する AI 機能を追加します。
このリリース サイクル中に提供される機能セット全体の詳細については、以下の Microsoft Cloud for Sustainability のリリース計画をご確認ください。