次の方法で共有


計画手順 2: IIS Web ファームの構成を計画する

作成者: Keith Newman および Robert McMurray

Web ファーム計画の第 2 フェーズでは、共有コンテンツおよび共有構成を構成するために必要なものを決定します。 さらに、Web サーバーをファームに追加する方法を説明します。

これらのタスクを完了した後、「 Step 3: Plan IIS Web Farm Load Balancing」に進む前に、設計に関する決定を記録してください。

2.1. 共有コンテンツを計画する

ネットワーク共有コンテンツは、バックエンド ファイル サーバーを使用して Web サイトのコンテンツを管理します。 すべての Web サーバーは、UNC パスを使用してファイル サーバー上の共有フォルダーを参照します。 障害のリスクを減らすため、通常、ファイル サーバーは提供されている何らかのフェールオーバー手段を使用して別のサーバーにミラー化されます。 フェールオーバー クラスターについては、「フェールオーバー クラスタリング」をご覧ください。

共有コンテンツを構成するには、最初に、ファイル サーバーに共有フォルダーを設定します。 各アプリケーション プール用にカスタム ユーザーを作成し、共有フォルダーにそのユーザーを割り当てます。 各 Web サーバーに同じユーザー名とパスワードが割り当てられている場合は、ローカル ユーザーとグループを作成できます。

Web ファームが ASP.NET アプリケーションをサポートしている場合は、コード アクセス セキュリティ ポリシー ツール (Caspol.exe) を使用して UNC パスに対する ASP.NET の承認を許可します。 Caspol ツールを使用すると、Web サーバー上の UNC パスに対する完全な信頼を許可できます。 このツールは、サーバーの次のどちらかの場所にあります。

  • 64 ビット システム: %windir%\Microsoft.NET\Framework64\v4.030319
  • 32 ビット システム: %windir%\Microsoft.NET\Framework\v4.030319

システム コマンド プロンプト、PowerShell コマンド プロンプト、または Visual Studio コマンド プロンプトを使用して、ツールを実行します。 詳細については、「 Step 2: Configure IIS Web Farm Servers」を参照してください。

2.2. 共有構成を計画する

共有構成は、すべての Web サーバーが同じ構成を共有する同種 Web ファームのサポートを支援する IIS の機能です。 UNC 共有を使用することにより、特別なツールやプログラム的な支援がなくても、マスター構成ファイルに対するすべての変更が他のサーバーに伝達されます。

共有構成の有効化は、IIS マネージャーを使用して 2 つの手順で行います。

  1. 構成ファイルをバックエンド ファイル サーバーの共有フォルダーにエクスポートします。
  2. その共有フォルダーの UNC パスを IIS で参照します。

2.3. Web サーバーの追加を計画する

Web サーバーをファームに追加するには、最初に IIS マネージャーを使用して構成の UNC パスを参照することにより共有構成を設定します。 IIS マネージャーを再起動すると、共有サイトが表示されるようになります。 Web ファームが ASP.NET アプリケーションをサポートする場合は、新しいサーバーで Caspol ツールを実行します。

参照