構成手順 3: IIS Web ファームの負荷分散を構成する
作成者: Keith Newman および Robert McMurray
これで IIS はすべての Web サーバーにインストールされました。 すべての Web サーバーのコンテンツと構成は共に同一です。 そして負荷分散サーバーに IIS と ARR がインストールされています。 これでサーバーに ARR を構成して、機能する Web ファームにサーバーにできます。
これらのタスクが完了したら、設計に関する決定事項を記録してから、「 Step 4: Configure SSL Central Certificate Store」に進んでください。
3.1. ARR を使用したサーバー ファームの作成
サーバー ファームを作成する場合、ファーム内のすべての Web サーバーの IP アドレスを入力します。
ARR を使用してサーバー ファームを作成するには
- IIS マネージャーを開きます。
- [接続] ウィンドウで、サーバー ノードを展開して、[サーバー ファーム] を選択します。
- [操作] ウィンドウで、[サーバー ファームの作成] をクリックします。 [サーバー ファームの作成] ウィザードの [サーバー ファーム名の指定] ページが開きます。
- [サーバー ファーム名] ボックスで、サーバー ファームの名前を入力し、[次へ] をクリックします。 [サーバーの追加] ページが表示されます。
- [サーバー アドレス] ボックスに最初のサーバーの IP アドレスを入力し、[追加] をクリックします。
- すべての Web サーバーを入力するまで、IP アドレスの入力を続け、[追加] をクリックします。
- [完了] をクリックします。
3.2. ARR を使用した負荷分散の構成
この手順では、受信した要求を Web サーバーに均等に分散するアルゴリズムを使用する ARR 負荷分散を構成します。 その後、サーバー ファームの正常性テスト機能が設定されます。
ARR を使用した負荷分散を構成するには
- IIS マネージャーを開きます。
- [接続] ウィンドウで、サーバーを展開します。
- サーバー ノードで [サーバー ファーム] を展開し、作成したサーバー ファームを選択します。
- [サーバー ファーム] ウィンドウで、[負荷分散] をダブルクリックします。
- [負荷分散] ページで、 [負荷分散アルゴリズム] 一覧から [加重ラウンド ロビン] を選択し、 [適用]をクリックします。
- [接続] ウィンドウで作成したサーバー ファームを選択します。
- [サーバー ファーム] ウィンドウで、[正常性テスト] をダブルクリックします。
- [正常性テスト] ページの [URL] ボックスに、サーバーの正常性を判断する GET 要求を送信して ARR がテストを行う URL を入力します。 [Apply] をクリックします。
- ファームの正常性を確認する [URL テストの検証] をクリックします。
3.3. アプリケーション プールの設定の変更
すべての HTTP 要求と応答は、ARR を経由するため、アプリケーション プールがタイムアウトするか、予期せずリサイクルされる場合に、遅延またはエラーが発生します。 問題を回避するには、アイドル タイムアウトとアプリケーション プールのリサイクル設定を 0 に設定します。
アプリケーション プールの設定を変更するには
- ファーム内のいずれかの Web サーバーで、IIS マネージャーを開きます。
- [接続] ウィンドウで [アプリケーション プール] を選択します。
- [アプリケーション プール] ウィンドウで Web サイトのアプリケーション プールを選択し、 [操作] ウィンドウの [詳細設定] をクリックします。
- [詳細設定] ダイアログ ボックスで、[プロセス モデル] を展開して、 [アイドル タイムアウト (分)] 値を 0 にします。
- [リサイクル中] を展開して、[定期的な間隔 (分)] 値を 0 にします。
- [OK] をクリックします。