PowerShell スナップイン: IIS スナップイン名前空間内の移動
作成者 Thomas Deml
ファイル システムの構成については、誰もが理解しています。 ファイル システムは階層型名前空間であり、ファイルやその他のディレクトリを含むディレクトリで構成されます。 ファイル システムがこのように理解されているため、PowerShell スナップインでは、他のデータ ストアを階層型名前空間として公開できます。 ファイル システム ドライブのルートが通常は C:\
であることと同様に、IIS 構成システムのルートは "IIS:" です。
ルート "IIS:" ドライブの下に、"Sites" とアプリケーション プール、略して "AppPools" があります。
IIS スナップイン名前空間の編成
IIS PowerShell スナップイン名前空間の構造を次に示します。 次のコンテナーは削除も移動もできません。
IIS:\
サイト
サイト コレクション
- アプリケーションと仮想ディレクトリ
AppPools
- WorkerProcesses
SslBindings
注: ワーカー プロセスが起動すると、ワーカー プロセス コレクションに PowerShell プロセス オブジェクトが表示されます。 このプロセス コレクションは、Request オブジェクトと AppDomain オブジェクトで拡大されています。 これにより、IIS ワーカー プロセスに対して、現在実行中の要求と実行中のアプリケーション ドメインについてクエリを実行できます。
それでは試してみましょう。
タスク 1 - IIS プロバイダー名前空間について理解する
1.1. IIS PowerShell 管理コンソールを起動します
[スタート] メニューをクリックし、[すべてのプログラム]、[IIS 7.0 拡張機能]、[IIS PowerShell 管理コンソール] の順に選択します。 新しい PowerShell コマンド ウィンドウのプロンプトは、IIS プロバイダー名前空間のルートである "IIS:" に設定されます。
1.2。 名前空間内を移動する
「dir」と入力し、ルートの下に Sites と AppPools 以外のディレクトリがないことを確認します。
PS IIS:\> dir
Name
----
Sites
AppPools
次の手順として、Sites ディレクトリに移動します。 これを行うには、次のコマンドを使用します。
PS IIS:\> cd Sites
PS IIS:\Sites> dir
Name ID State Physical Path Bindings
---- -- ----- ------------- --------
Default Web Site 1 Started f:\inetpub\wwwroot http *:80:
好奇心旺盛な人なら「cd Si<tab>」と入力してコマンドラインを完成させるでしょう。
次にこれを試してみます。
1.2 その他のナビゲーション
次の操作を試してください。
PS IIS:\Sites> Get-Item 'Default Web Site' | Select-Object *
PSPath : IIsProviderSnapIn\WebAdministration::\\THDLAP\Sites\Default Web Site
PSParentPath : IIsProviderSnapIn\WebAdministration::\\THDLAP\Sites
PSChildName : Default Web Site
PSDrive : IIS
PSProvider : IIsProviderSnapIn\WebAdministration
PSIsContainer : True
State : Started
name : Default Web Site
id : 1
serverAutoStart : True
bindings : {binding, binding}
limits : Microsoft.Web.Administration.ConfigurationElement
logFile : Microsoft.Web.Administration.ConfigurationElement
traceFailedRequestsLogging : Microsoft.Web.Administration.ConfigurationElement
applicationDefaults : Microsoft.Web.Administration.ConfigurationElement
virtualDirectoryDefaults : Microsoft.Web.Administration.ConfigurationElement
applicationPool : DefaultAppPool
enabledProtocols : http
userName :
password :
physicalPath : f:\inetpub\wwwroot
Attributes : {name, id, serverAutoStart, state}
ChildElements : {bindings, limits, logFile, traceFailedRequestsLogging...}
ElementTagName : site
IsLocallyStored : True
Methods : {Start, Stop}
RawAttributes : {name, id, serverAutoStart, state}
Schema : Microsoft.Web.Administration.ConfigurationElementSchema
CD や DIR などの古き良き DOS コマンドを使用する代わりに、PowerShell コマンドレットを初めて試します。 IIS PowerShell スナップインを効果的に使用するなら、こうしたコマンドを理解することをお勧めします。
たとえば、Get-Item は、指定した場所にある項目に関する詳細を取得できるコマンドです。 今回、"既定の Web サイト" に関する詳細を取得します (時間がもったいないなら、「get-item D<tab>」と入力すれば、PowerShell によってコマンドラインが自動的に完成されます)。 Get-Item の出力を Select-Object コマンドレットにパイプ処理すると、"既定の Web サイト" のすべての構成設定が表示されます。
まとめ
このチュートリアルでは、IIS スナップイン名前空間の構成について簡単に説明しました。 また、IIS 名前空間内を移動するための基本的なコマンドについても説明しました。