LU とセッション
次の図は、論理ユニット アプリケーション (LUA) の通信に必要な SNA のコンポーネントを示したものです。
LUA 通信に必要な SNA のコンポーネント
LUA アプリケーションで使用するローカル LU では、ホスト システムと通信するために Host Integration Server が使用されます。 Host Integration Server がホスト ノードに接続しているときは、3 つのプログレッシブ セッションが存在します。
PU-SSCP セッションは、Host Integration Server の物理ユニット (PU) とホストのシステム サービス制御ポイント (SSCP) の間にあります。 これは主に診断情報に使用されます。 LUA の通信には、PU 2.0 の機能だけが必要です。 Host Integration Server により、これらの機能に加えて、PU 2.1 に含まれる追加の機能が提供されます。
SSCP-LU セッションは、コンピューターの LUA LU と SSCP の間にあります。 これは、LU の制御に使用されます。
LU-LU セッションは、コンピューターの LUA LU とホストの LU の間にあります。 これは、コンピューターとホスト アプリケーションの間のデータ転送に使用されます。
アプリケーションで LUA を使用することにより、SSCP-LU セッションと LU-LU セッションでデータを送受信できます。 LUA アプリケーションでは、共通サービス Verb TRANSFER_MS_DATA を使用して、このセッションでデータを送信できます。 LUA により、PU-SSCP セッションへのアクセスは提供されません。
SSCP セッションと LU セッションでは、それぞれ、通常と優先の 2 つのメッセージ優先順位が提供されます。 優先メッセージは、同じセッションで送信されるのを待っている他のメッセージより優先されます。 4 つの異なるフローを使用して、メッセージを送信または受信できます。
SSCP セッション (優先フロー)
LU セッション (優先フロー)
SSCP セッション (通常フロー)
LU セッション (通常フロー)
ほとんどのデータは、LU セッションの通常フローで伝送されます。 他のフローは、制御の目的にのみ使用されます。
Note
Host Integration Server での LUA の実装を使用すると、アプリケーションから SSCP 優先フローでデータを送信することはできず、このフローでアプリケーションにデータは返されません。