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Microsoft Graph のデバイス リレー API (プレビュー)

今日のユーザーは日常的に複数のデバイスを操作しています。 多くの場合、ユーザーは生産性タスクやエンターテイメント活動をあるデバイスで開始し、別のデバイスで継続します。 顧客のニーズを満たすには、複数のデバイスやプラットフォームにまたがってアプリをシームレスに使用できる必要があります。

デバイス リレー API を使用すると、ユーザーにシームレスなエクスペリエンスを提供できます。 ユーザーは、あるデバイスから別のデバイスにエクスペリエンスをアクティブに転送したり、同時に複数のデバイスを使用してエクスペリエンスを強化したりできます。 これは、アプリ内のアクション (アプリ内のボタンや選択) によってデバイス リレー API を呼び出すことで行われます。呼び出された API は、ユーザーのデバイスを検出したり、デバイスで他のデバイスのアプリを起動してメッセージを送信したりします。

デバイス リレーと統合する理由

デバイス リレー API は、アプリがユーザーのデバイス上でアプリの登録、検出、指示、およびメッセージ送信を実行できるようにします。 このようにすることで、顧客が作業対象のタスクに専念できます。 デバイスを検出し、そこにタスクを転送することで、ユーザーは自分にとって最も便利なデバイスで作業できます。 また、アプリで継続中のエクスペリエンスを、周囲の他のデバイスを使用して強化することもできます。

デバイス リレー API は、コンパニオン デバイスまたはリモート制御のシナリオで使用できます。 メッセージング機能を使用して、2 台のデバイス間にカスタム メッセージを送受信するためのアプリ チャネルを作成します。 たとえば、顧客が自分の電話を使用してテレビでの再生を制御できるようになります。 また、生産性のシナリオで、ユーザーが PC 上のアプリのメインビューで作業している間に、電話でよく使用されるコンテキストベースのアクションを表示するコンパニオン アプリを提供することもできます。

顧客は、アプリ内のアクションを実行することで、あるデバイスから別のデバイスにエクスペリエンスをアクティブに転送することもできます。 たとえば、バスの乗車中に自分の電話でライブ ブロードキャストを視聴しているユーザーは、自宅に着いたときに居間の PC に再生を転送したいと思うかもしれません。 デバイス リレーでは、生産性のシナリオもサポートされます。

エクスペリエンスの拡張

デバイスを検出し、それらのデバイスでアプリを起動する UX を提供することで、アプリを拡張します。 たとえば、ユーザーは自分の電話で発注書の作業を行い、自分のオフィスの PC を検出し、その PC のアプリを起動して発注書の入力を完了することができます。 

エクスペリエンスの補強

ユーザーの別のデバイス上のアプリ用のコンパニオン エクスペリエンスを作成します。 たとえば、アプリに他のデバイス上でそのアプリを起動する UX を含めることができます。 ゲームでは、ユーザーが大画面を備えたデバイスに (たとえば、PC から Xbox に) アプリを移動して起動できます。 Xbox でゲームの完全なビュー (一人称ビュー) を表示しながら、画面の小さいデバイスでコンテキストを追加した異なるビュー (プレーヤーと対戦相手の場所を示すゲームの最上位ビュー) を表示できます。 

エクスペリエンスの強化

制御機能をアプリに追加します。 たとえば、コンパニオン デバイスからメイン アプリのリモート制御機能を提供します。 ユーザーがあるデバイスから別のデバイスのアプリを起動したときに、ソース デバイスでターゲット デバイスのアプリの状態に応じて最もよく使用されるアクションのリスト (たとえば、回転、サイズ変更、カラー パレットなど) を表示しながら、ターゲット デバイスで完全なエクスペリエンス (たとえば、デザイン アプリの 3D モデルなど) を表示できます。