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リアルタイム アクティビティ サービスの概要

このトピックでは、リアルタイム アクティビティ (RTA) サービスについて説明します。 RTA サービスは、任意のデバイス上のアプリケーションが状態データ、プレーヤーの統計情報、プレゼンスの詳細情報を受信するために購読する方法を提供します。

システムは任意のタイトルで、自分のデータ、または (プライバシー設定に応じて) 他のユーザーのデータに対して購読を許可します。 これにより、常にポーリングして最新データを取得する必要なく、データのフローが可能になります。

開発者のシナリオ

RTA は多くのシナリオをサポートしています。 ここではそれらのほんの一部を示しますが、RTA の真の実力からすれば、まだ想像したこともないようなさまざまなシナリオが考えられます。 プレイヤーが Microsoft Surface や iPad を手にしながらコンソール タイトルを操作するような、次世代のゲームプレイを定義できるかもしれません。

RTA は WebSocket テクノロジを使用します。 以下のチュートリアルでは、Windows で提供されている WebSockets API を使った実装の概要を説明します。 RTA を利用することで、以下のようなタイトルの簡単なシナリオを作成することができます。

実績の進行状況アプリケーション

プレイヤーは、ほぼ常に、特定の実績を達成するまでの進行状況を知りたがっています。あるアクションを一定回数実行する必要がある実績については特にそうです。 プレイヤーの統計情報は、Xbox Live Player Statistics サービスに集計されます。 この情報にリアルタイムでアクセスして、プレイヤーやその友人がゲームをプレイしているときに、リアルタイムで進捗状況 (実績やマイルストーン) を提示することができます。 Xbox One ファミリ (以降) または任意のコンパニオン デバイスで行うことができます。

ゲーム ヘルプ アプリケーション

プレイヤーがタイトル内を移動するときに、リアルタイムでデータにアクセスすることにより、ゲーム ヘルプを Xbox One ファミリ (またはそれ以降) のエクスペリエンスの横に表示したり、コンパニオン デバイスに表示したりできます。 プレイヤーが新しいマップ、新しいトラック、または困難なボス戦に挑む場合、ゲーム ヘルプ コンパニオン デバイスに、ユーザーまたは開発者が作成したビデオやテキストを表示することができます。

分隊ビューアー アプリケーション

協力型マルチプレイヤー ゲームでは、プレイヤーとチームメイトは共通の目標に向かって協力します。 しかし、プレーヤーが非常に多いので、ゲームの詳細をすべて把握することは困難です。 リアルタイム データにアクセスすることにより、ハイレベル マップや、アクションが起きている場所のヒート マップを表示するコンパニオン アプリケーションを作成できます。

統計情報ビューアー

RTA について考えるときはコンパニオン アプリケーションを念頭に置くのが一般的ですが、コア タイトルでも RTA を使用できます。 例えば、RTA を使って、マルチプレイヤー ゲームのプレイヤーに、コントローラの [View (ビュー)] ボタンを押すと、現在の全員の統計情報が表示できます。

プレゼンス ビューアー

ロビーでは、どの友人がオンラインか、自分がプレイしているタイトルを友人がプレイしているのかなど、最新の情報が表示されるので便利です。 ユーザーのフレンドのプレゼンスを登録し、どのフレンドがオンラインになっているかを表示したり、プレイヤーが自分のタイトルをプレイし始めるかどうかをリアルタイムに確認することができます。

サブスクリプションのプライバシーと認証

RTA の最新バージョンには、プライバシー チェックと認証、コンテンツの分離チェックが含まれています。 プライバシー チェックと認証チェックに適合すれば、RTA 対応としてマークされているすべての統計情報をアプリケーションで購読できます。

特定の統計情報を RTA に対応させる方法については、「プレイヤー統計情報の変更通知の登録」を参照してください。

必要に応じて、あらゆる種類の統計を RTA 対応にすることができます。それは開発者次第です。 ただし、アプリケーション セッションごとにユーザーが購読できる統計情報の数には制限があります。 プレーヤーが上限に達した場合、次の購読でエラーが発生します。

関連項目

プレイヤー統計情報の変更通知の登録