Xbox アクセシビリティ ガイドライン 118: 光過敏性
目標
この Xbox アクセシビリティ ガイドライン (XAG ) の目標は、光過敏性発作や片頭痛など、プレイヤーがゲームプレイ中に経験する、望ましくないまたは潜在的に有害な副作用を経験しないように手助けすることです。
概要
まれに (約4,000 人に 1 人)、ゲーム中に現れる強い光、光の点滅、パターンなどにより、発作を起こすことがあります。 発作やてんかんなどの病歴がない方も、ゲームを見ている間に、未診断の状態の "光過敏性てんかんの発作" を起こすことがあります。 多くのプレーヤーは、最初の発作を経験するまで、てんかんを患っているという事に気付いていない場合があります。 これが、スプラッシュ画面による警告やその他の方法よりも、光過敏性発作を引き起こす可能性のあるゲーム コンテンツを排除した方が望ましい理由です。
この発作には、意識朦朧、視覚の変調、目や顔のけいれん、手足の筋肉のけいれんやふるえ、前後不覚や意識の一時的な喪失などのさまざまな症状があります。 また、発作による意識喪失やひきつけのために転倒したり周囲のものにぶつかるなどして、けがをしたり、死に至ることすらあります。
また、点滅をくり返す画像は、自閉スペクトラム症の方、片頭痛を起こしやすい方、感覚処理に関する疾患がある方など、広い範囲の他のプレイヤーにとっても問題です。
範囲を絞るための質問
ゲームに視覚要素はありますか?
- そのゲームに意図的な点滅が含まれるかどうかに関係なく、すべてのゲームにおいて、光過敏性発作のトリガーがあるかどうかをテストする必要があります。
実装ガイドライン
- ゲームプレイ中に発作や片頭痛などの有害反応を引き起こす可能性のある画像やエクスペリエンスをゲームに含めることはできません。
有害反応の発生を低減させるため、以下で定義されている要素を避けてください。
輝度点滅の失敗
定義:
点滅は輝度の 10% の変化として定義されます (100% は白い画面の最大輝度です)
暗い方の輝度値は 0.8 未満である必要があります。
失敗の基準:
フラッシュが頻繁に発生する (1 秒あたり約 3 回を超える)。
点滅が画面で一定の範囲を占める (20% あるいはそれ以上)。
強度の弱い点滅が長時間にわたって続く場合にも、失敗の原因となる。
解決方法:
点滅の最も明るい部分と最も暗い部分のコントラストを下げる。
点滅の頻度を下げる。
点滅のサイズを小さくする。
赤い点滅に関する失敗:
定義:
赤い点滅の場合、通常の点滅よりも輝度が低く変化する必要があります。 具体的には、点滅の両極端のいずれかが彩度の高い赤である場合に適用されます (R/(R + G + B) >= 0.8)。
ここでの点滅とは、(R-G-B) × 320 の値の変化が 20 を超える場合と定義されています。
失敗の基準:
フラッシュが頻繁に発生する (1 秒あたり約 3 回を超える)。
点滅が画面で一定の範囲を占める (20% あるいはそれ以上)。
強度の弱い点滅が長時間にわたって続く場合にも、失敗の原因となる。
解決方法:
赤の彩度を下げる。
点滅の最も明るい部分と最も暗い部分のコントラストを下げる。
点滅の頻度を下げる。
点滅のサイズを小さくする。
空間パターンの失敗
定義:
- 交互に表示されるハイ コントラストの帯が空間パターンの定義です。
失敗の基準:
コントラストの違いが 10% を超える。.
パターンが画面の大部分 (20% またはそれ以上) を占める。
解決方法:
帯のコントラストを下げる。
パターンのサイズを小さくする。
プレイヤーへの影響の可能性
この XAG のガイドラインは、次のようなゲーマーにとっての障壁を取り除く上で役立ちます。
Player | |
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認知障碍または学習障碍のあるプレイヤー | X |
その他: 光過敏性てんかんの発作を起こしたことのあるプレイヤー、感覚処理に関する疾患のあるプレイヤー | X |
リソースとツール
リソースの種類 | ソースへのリンク |
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Web サイト | てんかん協会 (外部) |
Web サイト | 光過敏性と発作 - Epilepsy Foundation (外部) |
ツール | Harding FPA テスト - Cambridge Research Systems Ltd (外部) |