製品コンフィギュレーション モデルの概要
この記事では、製品コンフィギュレーション モデルに関連する用語と概念を定義します。 製品コンフィギュレーション モデルを使用すると、単一の製品に多数の製品バリアントをコンフィギュレーションするのに使用できるノーブランド商品の構造を構築することができます。
製品コンフィギュレーション モデルは、ノーブランド商品の構造を表すために作成されます。 製品コンフィギュレーション モデルを設定した後に、固有の部品表 (BOM) および固有の工順がある特徴的製品のバリアントをコンフィギュレーションできます。 製品コンフィギュレーション モデルは宣言制約と必須計算の両方を使用して、異なる製品バリアント間の関係と制限を処理します。 販売注文、販売見積、発注書、および製造オーダーの品目をコンフィギュレーションできます。 次の表に、テーブル制約ベースの条件および概念を示します。
コンポーネント | コンポーネントは製品コンフィギュレーション モデルの主要な構成要素です。 コンポーネントは制約ベースの製品コンフィギュレーション モデルの詳細ページのツリー構造に表示されます。 コンポーネントは次の要素を含めることができます。
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属性 | 属性は製品コンフィギュレーション モデルのすべての機能を表します。 属性は特徴的製品の構成時に選択できる機能の指定に使用できます。 属性は制約および条件に使用されます。 属性を作成して製品コンフィギュレーション モデルに追加する際には、関連する属性タイプが参照されます。 属性には既定値を設定できます。 既定値は、製品コンフィギュレーション モデルのコンフィギュレーション時に、コンフィギュレーション ユーザー インターフェイス (UI) で使用されます。 属性は、必須、読み取り専用、または非表示にするように指定できます。
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属性タイプ | 属性タイプは、コンフィギュレーション製品モデルで使用されている属性のデータ型のセットを指定します。 次の属性タイプが使用されます。
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制約 | 制約はプロダクト モデルのコンフィギュレーションの制限を表します。 制約を使用することで、製品がコンフィギュレーションされている時に、必ず有効値のみが選択されるようになります。 制約は式の制約やテーブルの制約のいずれかです。
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計算 | 計算は制約の補足を表します。 小数 および 整数 型の算術演算、または固定リストのある テキスト および ブール 型の属性に関係する論理工程を実行する計算を使用できます。 計算には計算式の結果を保持するターゲット属性があります。 式エディタを使用して計算式を構築します。 | ||||||||||||||||
サブコンポーネント | サブコンポーネントには、製品コンフィギュレーション モデルのツリー構造が反映されます。 サブコンポーネントは製品コンフィギュレーション モデル構造の作成に使用できます。 サブコンポーネントは既存のコンポーネントを参照します。 したがって、サブコンポーネントによって、複数の製品コンフィギュレーション モデルのコンポーネントの再利用が容易になります。 サブコンポーネントの BOM 明細行の詳細ページでは、サブコンポーネントに固有の値を選択できます。 また、製品コンフィギュレーション モデルの設定時に選択する値の属性を選択することもできます。 コンポーネントまたはサブコンポーネントとして製品を含めるには、製品の作成時に製品の作成ページの次の情報を指定する必要があります。
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ユーザーの要件 | ユーザー要件は、ユーザー要件と特定のコンポーネントおよび属性との間の抽象的概念を表します。 ユーザー要件は品目にはマップできません。 たとえば、顧客がホーム シアター システムを購入しようとしているとします。 販売担当者は、システムをインストールする部屋のサイズを顧客に質問することで、必要なワットを決められます。 この例では、部屋のサイズが、特定のコンポーネントに適切な属性値を決定する際のユーザー要件となります。 ユーザー要件は、コンフィギュレーション セッション中にユーザーに表示されないように、非表示にすることができます。 属性、サブコンポーネント、およびユーザー要件に関連付けられたユーザー要件も非表示になります。 ユーザー要件を非表示にするかどうかの条件は記述できます。 条件を記述するには、OML (Optimization Modeling Language) の構文を使用する必要があります。 | ||||||||||||||||
BOM 明細行 | BOM 明細行は、製品コンフィギュレーション モデルのコンポーネントの個々の材料を表します。 BOM 明細行の詳細ページで、すべての品目を選択できます。 BOM 明細行には、特徴的製品のバリアントに対して選択した BOM 明細行が、製品コンフィギュレーション モデル設定時のユーザーの選択に基づいて変わるように条件を追加できます。 条件は、製品コンフィギュレーション モデルに含める属性、BOM 明細行、および工順工程に対して満たす必要のある式です。 BOM明細行の詳細ページで、固有の値を選択できます。 また、製品コンフィギュレーション モデルの設定時に選択する値の属性にマップさせることもできます。 | ||||||||||||||||
工順工程 | 工順工程の詳細ページで、固有の値を選択できます。 また、製品コンフィギュレーション モデルの設定時に選択する値の属性にマップさせることもできます。 条件は式の制約と同じように記述します。 条件は、製品コンフィギュレーション モデルに含める属性、BOM 明細行、および工順工程に対して満たす必要のある式です。 |