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レポート ドキュメントの向上した機能を使用する

有効対象 パブリック プレビュー 一般提供
ユーザー向けで、管理者、作成者、またはアナリストによる有効化/構成が必要 - 2024 年 10 月 1 日

ビジネス バリュー

開発者やパワー ユーザーは、Word で提供されるドキュメント レイアウトの機能をさらに活用できるようになりました。 これらの機能強化により、ドキュメントのレイアウト デザインにかかる時間が短縮されると共に、より多くのパワー ユーザーがドキュメント レイアウトを扱えるようになります。

機能の詳細

Business Central では、見積書、注文書、請求書などのドキュメントを顧客やサプライヤーに送信する必要がある場合、レポート ドキュメントを使用します。 以下のセクションでは、このリリースで利用できる改善点を示します。

Word のレイアウト

Word のレイアウト機能について、次の機能強化が行われました。

  • レポートが AL コードで WordMergeDataItem プロパティを使用している場合でも、Word レイアウトでセクションを使用できます。 この改善により、余白、向き (縦または横)、Word レイアウト内の列などのレイアウト プロパティを、より柔軟に変更できるようになります。 また、レイアウトの部分ごとに異なる透かしを使用することもできます。 詳細については、「Word レイアウトでのセクションの使用」を参照してください。

  • 新しい Word アドインを使用して、テキスト、テーブル、またはテーブルの行/列の条件付き表示を制御できます。

  • 次のドキュメント レポートには、テーマに適用できる新しいレイアウトが含まれています: 下書き請求書、販売見積、確認、請求書、クレジット メモ、出荷、返品出荷、注文書。

これらのレイアウトを使用すると、デザイン タブから Office テーマを変更して、レポートのルック アンド フィール (色、フォント、スタイルなど) を Word で直接変更できます。

[レポート レイアウト] ページ

レポート レイアウト ページから、以下の操作を実行できるようになりました。

  • レポート スキーマを Microsoft Word カスタム XML ファイルとしてエクスポートします。 このファイルを使用すると、RDL レイアウトや顧客提供の Word ファイルを、レポート用の Word レイアウトに簡単に変換できます。

  • 最新のレポート データセット定義を使用してレイアウトを更新します。

  • 任意のレポート用に新しい空白の Word レイアウトを作成します。

新しいアクションが表示された [レポート レイアウト] ページを示しています。

[カスタム レポート レイアウト] ページ

カスタム レポート レイアウト ページから、レイアウト用の新しいシステム テーブルにレイアウトを移行できます。 レイアウトはレポート レイアウト ページに表示されます。

新しいアクションが表示された [カスタム レポート レイアウト] ページを示しています。

Visual Studio Code

Visual Studio Code では、レポート オブジェクトを作成する際の開発者の生産性が向上するように、レポート (およびクエリ) のコード スニペット DataLinkItem を追加しました。

レポート レイアウト ライフサイクル テレメトリ (25.1)

レポート レイアウト ページから次のいずれかのアクションを実行すると、テレメトリ イベントがテレメトリに発行されます。

  • レポート レイアウトを追加する。
  • レポートの既定のレイアウトを変更する。
  • レポート レイアウトのプロパティを変更する。
  • レポート レイアウトをエクスポートする。
  • レポート レイアウトを置き換える。
  • レポート レイアウトを削除する。