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150% 逓減残高による減価償却

この記事では、減価償却の 150% 逓減残高法の概要を説明します。

固定資産減価償却プロファイルを設定し、減価償却プロファイルページの方法フィールドで、150% 逓減残高を選択すると、減価償却プロファイルが割り当てられる固定資産は各減価償却期間で適用される比率と同じ比率で減価償却されます。 この比率は資産の耐用年数に基づいて計算されます。 たとえば、資産の耐用年数が 5 年の場合は、比率が 30% (150% ÷ 5) として計算されます。

150% 逓減残高による減価償却を設定するには、減価償却プロファイルページの償却年フィールドと期間の頻度フィールドでオプションを選択する必要もあります。 期間の頻度フィールドで使用できるオプションは、償却年フィールドで選択した値によって異なります。

償却年の選択

減価償却プロファイルページの償却年フィールドで暦年または会計年度のいずれかを選択できます。

既定値は暦年です。 この選択により、期間の頻度フィールドで指定できるオプションが決まります。 このフィールドによって、暦年を通した償却発生額の転記日付と金額が定義されます。

カレンダー

償却年フィールドの既定値である暦年をそのまま使用できます。

暦年選択すると、毎年 1 月 1 日に償却基礎額が更新されます。 通常、償却基礎額は、正味簿価額から仕損価格を差し引いた額です。 この記事の後の例では、計算列の最初の式の分子が減価償却基準です。

償却年として暦年を選択すると、期間の頻度フィールドで次のオプションが使用できます。

  • 年間を 12月31日に金額を転記します。
  • 毎月 月の月末に月次の金額を転記します。
  • 四半期 、各カレンダー四半期 (3月31日、6月30日、9月30日、12月31日) に、四半期ごとに四半期の金額が転記されます。
  • 半年の 暦年 (6月30日と12月31日) に半年半の金額が転記されます。
  • 毎日 減価償却方法の減価償却金額は、毎日1つのトランザクションを使用して転記されます。

会計年度

償却年フィールドで会計年度を選択すると、150% 逓減残高による減価償却は、帳簿で指定した会計カレンダーまたは元帳ページで選択した会計カレンダーの会計年度に基づいて計算します。 会計カレンダーは、会計カレンダーページで設定します。

たとえば、会計年度 7 月 1 日から 6 月 30 日の場合、減価償却計算は 7 月 1 日に開始されます。 会計年度の期間は 12 か月よりも長くすることも短くすることもできます。 減価償却は各年度期間に合わせて調整されます。 次の会計年度の長さは会計カレンダーページで設定された期間で決定されます。

償却年として会計年度を選択すると、期間の頻度フィールドで次のオプションが使用できます。

  • 年間 、会計年度の最終日の会計年度に対して計算される減価償却の合計金額を転記します。
  • 会計年度期間 会計年度に対して計算される減価償却の合計金額を転記します。 この金額は会計カレンダーページで定義された会計年度期間に見越計上されます。

150% 逓減残高による減価償却の例

   
取得価額 11,000
救済価格 1.000
償却基礎額 10,000
耐用年数 5
年次減価償却率 30%

150% 逓減残高法では、150% を耐用年数で除算します。 この比率は、資産の正味簿価額で乗算され、各年の減価償却金額が決まります。

期間 年次減価償却額の計算 簿価額 年末の正味簿価額
年 1 (11,000 – 1,000) × 30% = 3,000 11,000 – 3,000 = 8,000 11,000 – 1,000 – 3,000 = 7,000
年 2 7,000 × 30% = 2,100 8,000 – 2,100 = 5,900 7,000 – 2,100 = 4,900
年 3 4,900 × 30% = 1,470 5,900 – 1,470 = 4,430 4,900 – 1,470 = 3,430

メモ

通常、150% 逓減残高による減価償却方法を使用して計算される金額が、定額法を使用して計算された金額より低くなる場合、残余耐用期間では定額法への換算が行われます。